コスプレにおける腐女子の傾向と推測
コスプレにおける腐女子の傾向と推測
2010年1月5日、『コスプレイヤーズ アーカイブ』の知恵袋のコーナーに、腐女子に関する質問が挙げられた。「腐女子の方の対処についてです。」という質問である。
私も以前、同コーナーに腐女子に関する質問を投じている(それに関する記事は → こちら)ので、興味深く読んだ。ただし、私の興味のポイントは、質問の趣旨とは根本的に異なっている。私の興味は、単純に
“女性レイヤーは「公共の場でBL話をする」ことを当然のことだと思っているのか、非常識だと思っているのか?”
という点にある。質問の本来の趣旨は「対処」がメインだが、私の興味は飽く迄も「BL話をする」という行為の是非だ。
BLは、現時点の一般常識ではアブノーマルな恋愛(性的)嗜好であり、嫌悪の対象になり得る。だから、原作にBL表現がない作品をBLとして語ることは、BLを嫌う者にとっては原作を冒涜すること以外の何物でもない。
原作にエロ表現がない(避けている)作品をエロで語ることも同様である(例えば、『セーラームーン』をエロで語るとか)。原作にBL表現がない作品をBLとして語り、更にそのBLがエロを伴うものであるならば、これはもう徹底的に原作を汚していると言える。
コスプレイベント会場という開かれた場所で、気心が知れた仲とは言い難い者同士が集まっている状況(初対面メンバーもいるような合わせや、更衣室など)で、BL話に花を咲かせるというのはどうなのか?
「BL話をするために集まりました!」
のなら、そこが青空の下でも、BL話をすることは起こり得る。そういう覚悟で集まっているわけだから。しかし、
「○○作品のコスプレをするために集まりました!」
のなら、普通に考えると、BL話に花を咲かせられる状況ではない(○○作品が元々BL作品である場合は除く)。それが可能であるとするならば、これはもう端的に
○○作品=BLネタ
コスプレイヤー=BL話をする人種
という部分が普通に表に出せるようになっている(コスプレイヤーの中で常識化している)ということだ。
しかし、コスプレイヤーの約90%が女性レイヤーだということはほぼ確かだが、女性レイヤーにおける腐女子の割合は不明である。また、腐女子にカテゴライズされる人々にも、考え方の違いはある筈だ。
質問に対する回答人数は24人。
果たして回答は全体として、否定派・肯定派のどちらに傾いているのだろうか?
回答者の属性を「腐女子/元腐女子/その他/ノーマル/不明」に分類した上で、回答を以下のように振り分けてみた。
【A】「イベント会場でBL話をすること」を明確に否定した回答
【計4回答(17%)】
… 腐女子、元腐女子、ノーマル、ノーマル
【B】「イベント会場でBL話をすること」に、どちらかと言えば否定的な回答
【計3回答(13%)】
… 腐女子、腐女子、その他
【C1】「イベント会場でBL話をすること」を否定も肯定もしなかった回答
【計7回答(29%)】
… 不明、腐女子、不明、不明、不明、不明、ノーマル
【C2】「イベント会場でBL話をすること」を一部肯定、一部否定した回答
【計1回答(4%)】
… 腐女子
【D】「イベント会場でBL話をすること」に、どちらかと言えば肯定的な回答
【計3回答(13%)】
… その他、ノーマル、その他
【E】「イベント会場でBL話をすること」を明確に肯定した回答
【計6回答(25%)】
… 腐女子、腐女子、腐女子、腐女子、腐女子、腐女子
もう少しまとめると、
「イベント会場でBL話をすること」に否定的な回答…【計7回答(29%)】
「イベント会場でBL話をすること」に肯定的な回答…【計9回答(38%)】
それ以外の回答…【計8回答(33%)】
となる。このことから、
(1)大まかには、「否定・肯定・それ以外」で、3分の1ずつに割れている。否定的か肯定的かに関しても、否定派・肯定派のどちらかに大きく傾いてはいない。
と言える。また、
(2)「明確な否定派」の中に腐女子や元腐女子がいる一方、「明確な肯定派」の中にはノーマルがおらず、全て腐女子である。
(3)「否定も肯定もしなかった」人は、自分が腐女子か否かを明らかにしていない場合が多い。
であることも、留意すべき点だと思う。
それにしても、何とも微妙な結果である。
女性レイヤーにおける腐女子の割合が不明である上、「イベント会場でBL話をすること」に対しても、否定派と肯定派の割合に大差がないのだ。しかも、
「イベント会場でのBL話は慎むべき」とする腐女子がいる一方、
「イベント会場でのBL話は聞き流せば済むこと」とするノーマルがいる。
こうなると、状況は単にその場における「腐女子か否かの多数決」だけでは決まらない。
コスプレイベントにおけるBL話は、どっちに転ぶか予想がつかない、出たとこ勝負の世界なのだろうか?
とりあえず、現状は「コスプレイベントとBL話は、微妙なせめぎ合い状態にある」いということだけは分かった。何にも分からないより少しはマシである。
2010年1月5日、『コスプレイヤーズ アーカイブ』の知恵袋のコーナーに、腐女子に関する質問が挙げられた。「腐女子の方の対処についてです。」という質問である。
私も以前、同コーナーに腐女子に関する質問を投じている(それに関する記事は → こちら)ので、興味深く読んだ。ただし、私の興味のポイントは、質問の趣旨とは根本的に異なっている。私の興味は、単純に
“女性レイヤーは「公共の場でBL話をする」ことを当然のことだと思っているのか、非常識だと思っているのか?”
という点にある。質問の本来の趣旨は「対処」がメインだが、私の興味は飽く迄も「BL話をする」という行為の是非だ。
BLは、現時点の一般常識ではアブノーマルな恋愛(性的)嗜好であり、嫌悪の対象になり得る。だから、原作にBL表現がない作品をBLとして語ることは、BLを嫌う者にとっては原作を冒涜すること以外の何物でもない。
原作にエロ表現がない(避けている)作品をエロで語ることも同様である(例えば、『セーラームーン』をエロで語るとか)。原作にBL表現がない作品をBLとして語り、更にそのBLがエロを伴うものであるならば、これはもう徹底的に原作を汚していると言える。
コスプレイベント会場という開かれた場所で、気心が知れた仲とは言い難い者同士が集まっている状況(初対面メンバーもいるような合わせや、更衣室など)で、BL話に花を咲かせるというのはどうなのか?
「BL話をするために集まりました!」
のなら、そこが青空の下でも、BL話をすることは起こり得る。そういう覚悟で集まっているわけだから。しかし、
「○○作品のコスプレをするために集まりました!」
のなら、普通に考えると、BL話に花を咲かせられる状況ではない(○○作品が元々BL作品である場合は除く)。それが可能であるとするならば、これはもう端的に
○○作品=BLネタ
コスプレイヤー=BL話をする人種
という部分が普通に表に出せるようになっている(コスプレイヤーの中で常識化している)ということだ。
しかし、コスプレイヤーの約90%が女性レイヤーだということはほぼ確かだが、女性レイヤーにおける腐女子の割合は不明である。また、腐女子にカテゴライズされる人々にも、考え方の違いはある筈だ。
質問に対する回答人数は24人。
果たして回答は全体として、否定派・肯定派のどちらに傾いているのだろうか?
回答者の属性を「腐女子/元腐女子/その他/ノーマル/不明」に分類した上で、回答を以下のように振り分けてみた。
【A】「イベント会場でBL話をすること」を明確に否定した回答
【計4回答(17%)】
… 腐女子、元腐女子、ノーマル、ノーマル
【B】「イベント会場でBL話をすること」に、どちらかと言えば否定的な回答
【計3回答(13%)】
… 腐女子、腐女子、その他
【C1】「イベント会場でBL話をすること」を否定も肯定もしなかった回答
【計7回答(29%)】
… 不明、腐女子、不明、不明、不明、不明、ノーマル
【C2】「イベント会場でBL話をすること」を一部肯定、一部否定した回答
【計1回答(4%)】
… 腐女子
【D】「イベント会場でBL話をすること」に、どちらかと言えば肯定的な回答
【計3回答(13%)】
… その他、ノーマル、その他
【E】「イベント会場でBL話をすること」を明確に肯定した回答
【計6回答(25%)】
… 腐女子、腐女子、腐女子、腐女子、腐女子、腐女子
もう少しまとめると、
「イベント会場でBL話をすること」に否定的な回答…【計7回答(29%)】
「イベント会場でBL話をすること」に肯定的な回答…【計9回答(38%)】
それ以外の回答…【計8回答(33%)】
となる。このことから、
(1)大まかには、「否定・肯定・それ以外」で、3分の1ずつに割れている。否定的か肯定的かに関しても、否定派・肯定派のどちらかに大きく傾いてはいない。
と言える。また、
(2)「明確な否定派」の中に腐女子や元腐女子がいる一方、「明確な肯定派」の中にはノーマルがおらず、全て腐女子である。
(3)「否定も肯定もしなかった」人は、自分が腐女子か否かを明らかにしていない場合が多い。
であることも、留意すべき点だと思う。
それにしても、何とも微妙な結果である。
女性レイヤーにおける腐女子の割合が不明である上、「イベント会場でBL話をすること」に対しても、否定派と肯定派の割合に大差がないのだ。しかも、
「イベント会場でのBL話は慎むべき」とする腐女子がいる一方、
「イベント会場でのBL話は聞き流せば済むこと」とするノーマルがいる。
こうなると、状況は単にその場における「腐女子か否かの多数決」だけでは決まらない。
コスプレイベントにおけるBL話は、どっちに転ぶか予想がつかない、出たとこ勝負の世界なのだろうか?
とりあえず、現状は「コスプレイベントとBL話は、微妙なせめぎ合い状態にある」いということだけは分かった。何にも分からないより少しはマシである。
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