2017-09

コスプレの、これからの十数年に期待すること ~ ライセンス制コスプレとフリーコスプレの共存共栄 ~

コスプレの、これからの十数年に期待すること 
 ~ ライセンス制コスプレとフリーコスプレの共存共栄 ~

 この記事は、『原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その7) ~ コスプレをライセンス制(許認可制)にしてみたら? ~』の続きである。

 この十数年で、コスプレは大きく変わった。
 私が1994年の夏コミに参加したとき、コスプレの男女比がどちらかに大きく偏っているという印象は受けなかった。 おそらく、半々程度だったのだろう。
 同時に、男装コスというジャンルの存在に気付かなかった。おそらく、男装コスは全体としては少数派だったのだろう。

 詳細はともかく、この記憶を大まかに裏付ける複数の証言もあるので(その証言は → こちら )、この十数年でコスプレが大きく変わったことは紛れもない事実だと確信している。
 だから十数年後、コスプレが今とは大きく変わったとしても不思議ではない。
 変わるとしたら、どう変わっていくのだろうか。
 個人的に期待していることを、書いてみよう。

コスプレ統一基準(ライセンス制)の導入によるコスプレの二分化(棲み分け)

 現時点では、「著作権が存在する個別のキャラクターのコスプレ」であっても、そこに統一された基準(そのキャラをコスする際に課せられる具体的条件)というものが存在しない。だから、コスプレイベントに参加した場合、時としてキャラのイメージを壊すコスプレに遭遇することがある。
 こういうことを全然気にしないレイヤーがいる一方で、私のように気にするレイヤーもいる。

 そこで、ライセンス制の導入である。
 各キャラごとにコスプレに関する条件を公表し、レイヤーはその条件に従うこと誓うことで、そのキャラのコスをするライセンスを得る。ライセンス制のコスプレイベントでは、このライセンスを持っているレイヤーのみが参加を許されるという仕組みである。
 例えば、セーラームーンの場合、

・BMIが16.0以上23.5以下であること
・コスプレ中は、飲酒喫煙をしないこと(喫煙コーナーで喫煙することも禁止)
・その他、キャラクターのイメージを壊す行為をしないこと
・ライセンスを所有していることを根拠に、自分の優位性を主張しないこと


 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
であるので、身長160cmで60kgであっても23.4となる。筋肉質で体重が重い女性であっても、そこそこ締まっていればクリアできると思うがどうだろうか。
 私がライセンス制の導入を希望する理由は、

フリーのコスプレ…「コスプレは自己満足だから、他人の目を気にする必要は無い」とするコスプレ
ライセンス制のコスプレ…「コスプレはキャラのイメージを壊さないよう、ある程度は他人の目を気にする必要がある」とするコスプレ

を分けたほうが、コスプレをより楽しめると思うからだ。
 コスプレイベントを、そのときの自分の気持ちや状況で使い分けることが出来るようになった方が、より楽しめる。そういう期待があるからだ。

 フリーのコスプレイベントとライセンス制のコスプレイベントに分かれている以上、私のような「力士体形のセーラームーンは勘弁してくれ」と思っている人間は、ライセンス制のイベントを選ぶだろう。
 これは裏を返せば、フリーのコスプレイベントに参加して「力士体形のセーラームーン」と遭遇したとしても、文句を言うのは筋違いだということである。他人のコスに文句を言う人は、そもそもフリーのコスプレイベントに参加するべきではないのだ。
 つまり、フリーのコスプレイベントに参加するレイヤーには、「他人の目を気にする必要は無い」という環境が保障されるのである。(ただし、イベントごとに定められたルールや、ゴミのポイ捨て禁止等の常識的マナーを守らなければならないのは当然である)

 これは、明確なメリットである。
 大袈裟に言えば、これによってコスプレ人口の増加が期待できる。

「コスプレをしたいけれど、他人の目が気になってイベント参加に踏み切ることが出来ない」
「コスプレイベントに参加したが、他人から批判されてイベントに参加することが怖くなってしまった」

 そういうレイヤーは、フリーのコスプレイベントに堂々と参加できるようになるのだ。
 また、普段は人の目を気にしてコスプレをしており、ライセンス制のイベントに参加しているレイヤーでも、

「自分には無理なキャラだと分かっているが、今回だけは思い切ってコスプレしたい…でも、やっぱり人の目が気になる」

という状況になるかも知れない。フリーのイベントは、そういうジレンマの受け皿としても機能する。
 他人のコスプレを見てイメージを壊されるリスクもあるが、自分自身も無理なコスプレをしているのだから、お互い様である。そういうふうに覚悟を決めて、フリーのイベントに参加するのも一つのやり方である。

 あるいは、
「私は、何が何でもライセンス制のイベントにしか参加しない」
ということをモチベーションにするというのも、一つのやり方である。
 セーラームーンの例だと、
「BMIが16.0以上23.5以下から外れてしまったから、ライセンスを返上してフリーのイベントに参加する」
のではなく、
「BMIが16.0以上23.5以下に入るように体を戻し、ライセンス制のイベントに参加する」
というわけだ。

 ライセンス制が、フリーよりも上というわけではない。
 ライセンスの例で示した通り「ライセンスを所有していることを根拠に、自分の優位性を主張しないこと」が、ライセンスを持つことの条件なのだ。
 ライセンス制とフリーは飽く迄も考え方の違いであり、また、固定されるものでもない。
 既に述べたように、あるキャラに関してはライセンス参加し、別のキャラに関してはフリー参加することも出来る。ケースバイケースで、自分の欲する環境を自由に選べるということなのだ。

 選択肢が基本的には存在しない現状と比較して、より良い状況だと思う。実現を期待する。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。