2017-10

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その7) ~ コスプレをライセンス制(許認可制)にしてみたら? ~

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その7)
  ~ コスプレをライセンス制(許認可制)にしてみたら? ~

 この記事は、 『原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その6) ~ 他人のコスプレを見たとき、何に違和感(嫌悪)を感じるのか ~』の続きである。

 コスプレを、以下の要素に分けた場合、見る側は何を重視し、何を軽視しているのだろうか?

(1)顔(頭部)
(2)体形、身長
(3)衣装、アイテム
(4)性別
(5)年齢
(6)ポーズ、雰囲気、振る舞い、キャラに対する知識や愛情

 私の場合、最も軽視しているのは「年齢」である。
 『しゅごキャラ!』の登場人物の多くは小学生だが、それを高校生がコスすること自体は問題視しない。問題視するのは、「付けまつげがバサバサしていて不自然」等の、濃いメイク(厚化粧)に関してである。小学生を装うためにゴテゴテした厚化粧をするというは明らかに矛盾している。

 『プリキュア』に関しても同様である。
と言うより、せっちゃん(キュアパッション)が中学生で通っているという原作の設定の方に無理を感じる。声も大人っぽいし、キュアパッションのコスに関しては、本物の女子中学生よりも、大人の女性の方が向いていると思う。
 例えば、元モー娘。のリーダー、かおりんこと飯田圭織は28才であり、既婚者でもある。それでも、かおりんが現時点でも美人でスタイルが良く、浮世離れした面と情熱的な面を兼ね備えたキャラであることに変わりはない。
 かおりんがキュアパッションのコスをした場合、私は支持する。28才が中学生キャラのコスをしていることになるが、断固支持する。イベントで、かおりんがキュアパッションのコスをしていたら、絶対に写真を撮りに行くだろう。
 断っておくが、かおりんのファンだったという理由で撮りに行くのではない。飽く迄も、キュアパッションのコスとしてクオリティが高いと思うから撮りに行くのだ。

 若い人がオッサンのコスをすることに対しても、イメージを壊す行為だとは思わない。
 これは、「コスプレの基本は仮装」という意識が根底にあるからだろう。仮装において、「子供が付け髭をつけて大人を装うこと」はタブーではない。
 このように、私は老若男女を問わず、コスにおける年齢の差異は重視しない。

 では逆に、重視する項目は何か?
 私の場合、それは体形である(身長は、さほど重視しない)。
「力士体形のセーラームーン」の類だけは、本当に勘弁して欲しいと思う。
「三十路のオバサンのセーラームーン」は、小皺が目立とうともスタイルを維持できていればOK(何しろこっちは四十路レイヤーなので、三十路でも年下)だが、「力士体形のセーラームーン」は若くて目鼻立ちが整っていても絶対無理である。

 でも、男装コスの場合は、「力士体形の○○」であっても、何となく許せるから不思議だ。
 これはおそらく、女性芸能人が「力士の着ぐるみ(顔は露出)」を着て実際に相撲をとる(ゲームをする)映像を見慣れているせいだと思う。

 また、これも個人的な印象だが、
「男装コスの場合、キャラよりも明らかに太めである方が、よりキャラのイメージに近くなる(しっかりした体付きであることによって、男性的イメージが底上げされる)」
が挙げられる。
 裏を返せば、
「細身の男性キャラのコスを女性が行う場合、その女性がキャラと同じくらい細身だと、全然男性に見えないのでキャラのイメージから遠ざかる」
となる。

 これは、単に画像を見ている段階では気付かなかったことである。
 しかし、イベントの現場で実際に動いている男装レイヤーを見て、私は実感した。
 細身の男装レイヤーは、こちらがリアルタイムで脳内補正をかけて見たところで、普通の女性以外の何者にも見えない(性格が元々男っぽい女性のみ、例外)。対照的に、太めの男装レイヤーは、何となく男性キャラが様になって見えてくる(そこそこ男性を装えている感じがしてくる)のだ。
 ただ、男性キャラでも中性的なキャラである場合は、細身の男装レイヤーでも雰囲気作り次第では何とかなると思う。

 『しゅごキャラ!』の件でも触れたが、キャラに不似合いな濃いメイク(厚化粧)は、「キャラに近づける努力」ではなく「キャラのイメージを壊す行為」だと言いたい。
 例えば、『ガンダム00』のトレミークルーのコスを、濃いノーズシャドー等を使った“特殊メイク”で表現することには、明確な嫌悪感を覚える。「濃いノーズシャドーを使えば、男らしく見える」というケースは、特殊な場合に限定される。それをコスプレイベントにおけるトレミークルーのコスでやられても、気色悪いだけだ。

 何を以って「キャラのイメージを壊す行為」とするかは、人によって違いがある。
 だから、いっそのこと「コスプレをライセンス制(許認可制)にしてみたら?」と思うことがある。
 著作権者が、各キャラに対して「コスプレする際の条件」を公表し、レイヤーはその条件に従うこと誓わない限り、そのキャラのコスをすることが許されないという仕組みである。
 例えば、セーラームーンの場合、「BMIが16以上24以下」という条件を公表する。例えそれが強制力を持たない、いわゆる紳士協定であったとしても、キャラのイメージを守る効果は生じると思うのだが。
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コメント

今晩は(^^)

お久しぶりです。
この問題はかなり個人の主観が入るところではあるので何とも言えないなぁと思おうところなのですが、
敢えてここで私一個人の意見として読んで頂ければと思います。
実際に私自身お恥ずかしながら、
現在158センチ、56~7kgと言う、世に言う『ぽっちゃり』な部類に入ります。
でも周りからはそうは見えないと言われます。着やせするタイプなのですね。
で、どこからがポチャなのか、と言う意見もありますし
『好きだから○○のキャラ衣装を着たい』という
自己満足的な目的でコスをする方もおられるでしょう。
それは一つのファン心理として容認してもいいところなのではないでしょうか?
私は、それよりも『流行ってるらしいから』という理由で
作品のファンでもなく、作品をよく見ずに、又はそのゲームをせずに
衣装を着ている方が問題なのではないかと感じます。
只、作品の衣装を着てポーズをとるならマネキンに着せればいいのだと
極端な話感じるのですね。
だからこそ、人が着るからこそ、作品の世界観やキャラクター観を崩さずにコスをしている人に
尊敬をします。
そこでコミュニケーションを図り、声をかけ、友人が増えて行くのがコスプレの醍醐味だと思うので
ライセンス制にするのは本来のコスプレ=ファンによる一つの表現とする
ファン心理からかけ離れてしまうのでは?と感じます。
見た目似合いそうなキャラ=コスしたいキャラであれば
それがベストではあるのですが、
一概にそうではない場合も多々ありますね。
それを『似合わない』で無下にするのは如何なものかと感じます。

少し厳しい意見を言わせて頂いたかもしれません。
只、震電さんの男性的視点な意見(と、言わせて頂きますね)と
私の女性的視点からの意見がこの違いを見せていると受け止めて頂ければと思います。

ライセンス制とフリーに分けるのがベスト

 TOMさん、お久し振りです。

>どこからがポチャなのか、と言う意見もありますし

 これは本文に書いてある通り、「例えば、セーラームーンの場合、「BMIが16以上24以下」」というように数値化すれば、大方のコンセンサスは得られると思います。

>それは一つのファン心理として容認してもいいところなのではないでしょうか?

 これに関しては、 http://sinden.blog6.fc2.com/blog-entry-1043.html に書いた通り、「見る側」と「やる側」の意識で大きな差があると思います。

>只、作品の衣装を着てポーズをとるならマネキンに着せればいいのだと
>極端な話感じるのですね。

 敢えて極端な話で返しますが、ファッションショーのモデルの代わりがマネキンで務まるかと言えばそうではないわけです。作品を1話しか観ていないけれど、キャラとその衣装に一目惚れしてコスをして、クオリティが高いのならば否定するべきではないと思います。
 これに関しても、 http://sinden.blog6.fc2.com/blog-entry-1040.html に書いた通り、「見る側」と「やる側」の意識で大きな差があると思います。

>ライセンス制にするのは本来のコスプレ=ファンによる一つの表現とする
>ファン心理からかけ離れてしまうのでは?と感じます。

 これは、コスプレをライセンス制とフリーの2つに分けて、ファンのニーズに対応するようにすれば良いと思います。ファン心理にも、どこかで一線を引くか引かないかで二つに分かれるでしょうから、その意味で棲み分ける価値はあるでしょう。
 それは決して固定されたものではなく、「今回は自分の体形にあったキャラをするから、ライセンス制のイベントに参加」、「次回は冒険したいから、フリーのイベントにに参加」というように使い分ければ良いわけです。

 TOMさんのコメントで、発想が次の一歩へと踏み出すことが出来ました。
 どうもありがとうございました。

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。