2017-08

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その6) ~ 他人のコスプレを見たとき、何に違和感(嫌悪)を感じるのか ~

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その6)
 ~ 他人のコスを見たとき、何に違和感(嫌悪)を感じるのか ~

 この記事は、『原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その5) ~ 「自分の好きなキャラを自分で汚す」という一線 ~』の続きである。

 あの原寸大の“お台場ガンダム”ですら、
「2次元キャラを、原作通り忠実に3次元化」していたわけではない。
 でも、あの“お台場ガンダム”を見たガンダムファンの中に、
「原作とは異なるアレンジだらけだ。ガンダムのイメージを壊された」
と嘆いた者が、一体何パーセントいたと言うのだろうか? 私のようなファーストガンダムリアルタイム世代の中でも、そんな人は圧倒的少数派であると請合える。

 こうした例は、コスプレの場合にも有り得る。
「2次元キャラを3次元の生身の人間が再現するという時点で、完コス=完全なコスプレには成り得ない」とする考え方がある一方で、
「無作為抽出された原作ファンの90%以上が支持するコスプレ」
も有り得る。
 裏を返せば、コスプレにおいて「支持しない」とか「イメージを壊された」という場合は、そのコスのどの部分においてそうなっているのだろうか。項目として挙げてみよう。

(1)顔(頭部)
(2)体形、身長
(3)衣装、アイテム
(4)性別
(5)年齢
(6)ポーズ、雰囲気、振る舞い、キャラに対する知識や愛情

 ちなみに、お台場ガンダムの場合は、

(1-G)顔(頭部)は忠実に再現
(2-G)体形、身長は忠実に再現
(3-G)ボディはシルエット的には忠実だがアレンジ多し。アイテムは全部省略(火器・シールドなし、サーベルはランドセルに固定されたまま)
(4-G)性別は関係なし
(5-G)年齢は関係なし(“肌”の材質感は、見た目には問題なし)
(6-G)ポーズ、雰囲気、振る舞いは最小限で十分な効果を出した(完全自立直立しているだけでも凄い)。キャラに対する知識や愛情は関係なし

となる(ちなみに、年齢性別が関係ないという点は、着ぐるみコスに関しても言えることだ)。
 これらうち、どれを重要視するかは、見る人によって変わってくる。
 また、見る人が同じであっても、見る状況によって、どれを重要視するかが変わってくる。
 これはもちろん、お台場ガンダムだけでなく、コスプレ全般に関して言えることである。
 見る状況とは、以下の4パターンである。

(A)画像で見る
(B)現場で「見かけた」という程度
(C)現場で接近して見る(短時間)
(D)現場で接近して見る(長時間)

 私の経験上、(A)から(C)の場合は、(1)から(4)が重視される。
 例えば、自分より背が高いキャラのコスをしているレイヤーが自分より小柄だったりすると、最初は
「俺より小さいのか…」
とガッカリする。

 しかし、人間とは、慣れる生き物なのだ。熱い風呂に慣れるが如く、時間が経つにつれて最初の違和感は薄れていく。その代わりに、最初は違和感に阻まれて伝わってこなかったことに気付き出す。
「あ、背は低いけど、雰囲気はキャラに近いものがあるな」
「あ、この角度から見ると、けっこう似てるわ」
とか、どんどん肯定的な感情が沸いてくる。会話を交わして、そのレイヤーが持っているキャラに対する知識や愛情が伝わってくると、当然ながら印象は更に良くなる。つまり、時間が経つにつれ、相対的に(6)の重要度が高くなってくるのだ。

 逆に、「ポーズ、雰囲気、振る舞い、キャラに対する知識や愛情」が悪い場合は、一気に評価が下がる。
 例えば、外見上は完コスのセーラームーンであっても、煙草を吸っているところを見てしまったら、もうイメージぶち壊しである。その場所が、喫煙コーナーであったとしてもだ。コスプレをしているときは、一般社会のルール・マナーを守るだけでは不十分な場合もあるのだ。

 次の記事では、個人的な「好みの問題」に関して言及したい。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。