2017-10

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その5) ~ 「自分の好きなキャラを自分で汚す」という一線 ~

原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その5)
    ~ 「自分の好きなキャラを自分で汚す」という一線 ~

 この記事は、『原作のイメージを壊すコスプレは犯罪か?(その4) ~ 「完コス」という名の「自己満足」 ~』の続きである。

「美女・美男子キャラのコスは、ある程度ルックスの良いレイヤーにしか、やって欲しくない」
 自分がレイヤーになる以前は、そう思っていた人も多いのではないか?
 同様に、
「背の高いキャラのコスを、背が低いレイヤーには、やって欲しくない」
「背の低いキャラのコスを、背が高いレイヤーには、やって欲しくない」
と思っていた人も多いのではないか?

 少なくとも、私はそうであった。
 コスプレを“見る側”としては、
「キャラのイメージを壊すコスプレはNG」
と思うのが当然であろう。誰だって、自分がキャラに抱いているイメージを傷付けられたくはないのだ。

 しかし、いざ自分がコスプレを“やる側”になった場合、こういった“見る側”だったときの論理は引っ込めてしまう場合が多いらしい。何故なら、自分がコスを“やる側”になった場合、“見る側”だったときの論理は、自分自身に対する手枷足枷になってしまうからである。
「趣味なんだから、他人の目を気にする必要は無い。自分がやりたいコスをすればいい」
 立場が変われば、まるで手のひらを返すがごとく、言い分も変わるというわけだ。

 私個人は、コスプレをやりたくてレイヤーになったわけではない(詳しくは → こちら)ので、キャラのイメージを壊しまでコスをしようとは思わない。
 正確に言えば、一度だけ、自分には無理だと思われるキャラ(シャア)のコスを自宅限定でやってみて、やはり駄目だということを確認した。自分の感覚が正しいことが実証できたので、もう「これは無理=キャラのイメージを壊す」というコスを試すつもりはない。

 もちろん、一般的なレイヤーでも、コスを初めて間もない頃は
「原作キャラのイメージを壊してまでコスするというのは、レイヤーのエゴだ」
と思って、コスしたいキャラがあっても諦めたり、あるいは自宅限定コスで我慢していた人もいるだろう。しかし、それがいつの間にか
「これぐらいなら大丈夫だろう」
「他の人もやっているから許されるだろう」
という気持ちに流され、最終的には
「趣味なんだから、他人の目を気にする必要は無い。自分がやりたいコスをやって、自分が楽しめばそれでいい」
という、ある意味、開き直りの境地に達するのではないだろうか。

 とは言うものの、レイヤーの全てが「やりたいコスは何でもやる」という無制限主義者というわけではないだろう。程度の違いはあれ、自分のコスに何らか自己規制を設けているレイヤーの方がむしろ多いのではないか。
 そしてそれは、他人の目というよりも、自分の気持ち、即ち「自分として、このキャラは、やってはいけない」という内なる声に従うということなのではないか。ある一線を越えたとき、それが「自分の好きなキャラを自分で汚す」という行為になってしまうことを、他ならぬ自分自身で防いでいるのだ。
 
 例え他人が「大丈夫」と言ってくれたとしても、自分が納得出来なければ(自分自身を説得することが出来なければ)、それをしない。これは、自分を自分で律することであり、「他人の目が気になるから云々」という感情とは異なる。
 ただし、その「越えてはならぬ一線」のレベルが個人個人でバラバラであるため、パッと見ではそのレイヤーが無制限主義者なのか、そうではないのかが分からない。ある人には、それが「一線を越えてしまったコス」に見えても、そのコスをしている当人にとっては「一線を越えていないコス」であるというケースは、往々にして有り得る。

 漸く本題に入ってきた。次の記事では、本格的に本題を論じたい。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。