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2024-03

ハロプロにおける世代交代の失敗を振り返る ~ 女性アイドルに2度目のブレイクは無い? ~

ハロプロにおける世代交代の失敗を振り返る
    ~ 女性アイドルに2度目のブレイクは無い? ~

 モー娘。はCD売上5万枚を達成してメジャーデビューを果たし、ピーク時はミリオンセラーをも達成した。間違いなく、ブレイクを果たしたアイドル(グループ)である。
 しかし現在のモー娘。は、メジャーデビューの条件だった5万枚の売上を達成することすら出来なくなっている。また、メンバーの加入と脱退が繰り返されたことにより、今のモー娘。にはデビュー当時のメンバーはもちろん、ミリオンセラー達成時のメンバーが1人も残っていない。つまり、現在のモー娘。は、ブレイクしていたときとは全く別物になっているのだ。

 デビューから10年以上が経過し、デビュー時よりも人気が落ちているとなれば、例えメンバーが総入れ替えされているとは言っても、世間一般からは「既に終わった(過去の人)」というイメージで見られるのも無理はない。
 「モー娘。」という知名度だけは残っているが、こういう状態からもう一度ブレイクさせるというのは、むしろ無名のアイドルをブレイクさせることよりも難しいのではないだろうか。なまじ「モー娘。」という知名度が残っている分、「既に終わった(過去の人)」というイメージもまた、ネガティブな先入観として強烈に付きまとうからだ。

 仮にモー娘。が、まだ人気が十分高かった時期に突然解散していれば、「再結成による二度目のブレイク」も有り得たかも知れない。OGの中には、いまだにそれなりの人気(需要)がある者もいたりするのだ。
 しかし、モー娘。は解散することなく活動し続け、漸減した売上(需要)は、とうとうデビュー当時を割り込んでしまった。こうなった以上、モー娘。の2度目のブレイクというのは、まず望めないだろう。だから、今更モー娘。に梃入れを行うべきではない。

 ハロプロの中でブレイクが可能なのは、モー娘。以外の、まだ「既に終わった(過去の人)」というイメージを持たれていないアイドルなのだ。
 一時期、ブレイクを期待していたのは、℃-uteである。
 2007年末に℃-uteが日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞したとき、私は2008~2009年に℃-uteがブレイクする可能性を感じた。

 もしも2008~2009年にかけて、ハロプロが持てるリソースを℃-uteに集中投入し、全力を挙げて売り出していれば、2009年末の時点でAKBがアイドルシーンを独走するという状態には至っていなかったに違いない。
 これは、確信を持って言える。
 ℃-uteのブレイクに失敗したことが、結果的にAKBのブレイク成功をアシストしたのだ。

 ℃-uteが受賞した日本レコード大賞最優秀新人賞は、メジャーなタイトルである。これを以って、
「2008年のハロプロは、℃-uteが主役です!」
とし、大々的に売り出すことは、十分に筋が通った行為である。
 『ハロモニ@』は、2008年9月までは存続していたのだ。2008年の『ハロモニ@』を、℃-uteを主役に据えた番組、℃-uteを売り込む番組として使うということが、何故出来なかったのか? 2008年年初の時点で、モー娘。の再ブレイクなど幻想に等しい(『みかん』の売上が4万枚を割り込んだ)ということは、誰でも分かっていた筈なのに。

 2008年以降、℃-uteは強力に売り出されることも無く、ブレイクのチャンスを逃した。
 ハロプロ内部での政権交代は起こらず、その代わりにハロプロとAKBの間で政権交代が起こった。
 おそらく、2011年までは、AKBの覇権が続くだろう。
 AKBが、モー娘。同様「メジャーアイドルとしての寿命は6年」であるならば、2006年にCDデビューしたAKBは、2012年には明確な(2003年のモー娘。と同程度の)人気低迷期に入る。
 だから、ハロプロに政権奪還(政権再交代)のチャンスが訪れるのも、2012年ということになる。

 アイドル政権再交代が可能となる時期が、TVのアナログ放送終了後1年以内に訪れるということは興味深い。地デジの普及を味方につけたアイドルが、政権を獲得することになるのだろうか。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。