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2009-11

ハロプロは、“シルバー産業としてのアイドル”へと積極的に移行しつつあるのか?

ハロプロは、“シルバー産業としてのアイドル”へと積極的に移行しつつあるのか?

 言い換えれば、
「アップフロントは、本気でハロプロを以って“老人向けのアイドル”という新しい市場を開拓しようとしているのか?」

 ハロプロのコンサートに来る客の年齢層で最も多いのは、「25才以上35才未満」だと思う。平均年齢が30才を越えているかどうかは微妙なところだが、「15才以上25才未満の客層」は、「35才以上45才未満の客層」よりも少ないように思う。要するに、「オッサン主体」の現場なのだ。

 モー娘。のシングルCDの累計売上枚数は、2004年には10万枚を割り込むようになった。それ以降も漸減を続け、現時点の最新シングル『気まぐれプリンセス』の累計売上枚数は、3万枚台に留まるようだ。
 しかしその一方、2万枚台で推移していたベリキューのCD売上は3万枚台に届くようになってきている。モー娘。と合わせた三者の合計に関しては、今後も10万枚程度で推移を続ける可能性はある。
 この5年間、「モー娘。のシングルCD売上の漸減=ハロプロ全体の既存ファンの漸減」というイメージを持っていたのだが、ここ1年に関しては必ずしもそうではないらしい。

 だから、今から5年後、ハロプロの現場ファンの平均年齢がそのまま5才高齢化し、「客層で最も多いのは30才以上40才未満」となったとしても、商売としては何の問題も生じないのかも知れない。むしろ、5年後は「ハロプロは30代向けのアイドル」ということがセールスポイントになり、積極的に30代の顧客を取り込み始めているのかも知れない。

 これは皮肉や冗談ではない。
 “ヨン様”ことペ・ヨンジュンを筆頭とする男性韓流スターは、こうした意味では現時点で既にハロプロを越えているのだ。
 コ・スという中堅韓流スター(1978年生まれのイケメン)が、前年および今年、日本で行ったイベントの様子をDVDおよびTVで見たことがある。客層で最も多いのは、40代だと思う。これは「5年後のハロプロ現場(推定)」どころの騒ぎではない。「子供が中学生になって、時間に余裕が出来たお母さんたち(40代)」が、たった一人の「中堅韓流スター(30才そこそこ)」を見るために、イベントに大挙して押しかけて来ているのだ(ちなみに、去年のイベントが開催された会場は、ハロプロファンにも馴染みの深い、中野サンプラザ)。

 コ・スのイベントの映像を見ると、50代らしきファンも決して珍しくない。これは、大袈裟に言えば一種のシルバー産業である。
 これと同様のことが、ハロプロで実現される可能性は少なからずあると思える。
 いやむしろ、アップフロントはそれを真面目に狙っているのではないか?
 今のハロプロメンバーが、そうなることを望んでいるとは到底思えないが、新しいシルバー産業として客観的に見た場合、頭ごなしに否定するべきではないとも思う。

 果たして、現在のハロプロ現場ファンの中心である「25才以上35才未満」の人達は、5年後10年後も(推しは変わっていくとしても)現場ファンであり続けるのだろうか? そして、グッズを買い続けるのだろうか?
 今のファンの90%が辞めることなく20年が経てば、ハロプロは「爺専アイドル集団」と呼ばれるようになるだろう。全国に散らばる総勢3~6万人程度の固定ファンを完全に囲い込んだ、一種のシルバー産業の確立である。

 極端な話、「現体制を維持することで、現在のファンの90%が一生変わりなくカネを落とし続ける」という確信があるのなら、その現体制を維持することが企業として最善の策であるとも言える。
 世間一般から「終わった」「終わった」と言われようが、そういう世間から隔絶された村社会として存続し続けるのも悪くはない。それが、「総勢3~6万人のジジイと、40~50人の中高生メインの女性アイドルで構成される、いびつな村」であるとしても。
 そう、どんなにいびつに歪んでいようが、当人達にとってファンタジィであるならば、それもまた良し。もっとも私は、そんな“ファンタ爺”の一員になりたいとは思わないが。
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生写真が売れている間は、アップフロントは現状のやり方を変えない気がするから、もう生写真を買わないことにした

生写真が売れている間は、アップフロントは現状のやり方を変えない気がするから、もう生写真を買わないことにした

 しょこたん(中川翔子)は、オタク丸出しの女性歌手だ。
 それでも、しょこたんのコンサートに来る客は、およそ半分が若い女性である。それも、ごく普通の身なりをした、一般的な女性がほとんどである。(コスプレをしている客は目立つものの割合としては少なく、男女併せても観客全体の約20人に1人=5%程度だと思う)
 およそ半分が若い女性、残りのおよそ半分は、若い男性やオッサンやオバサン、稀に小学生。しょこたんのコンサートにはファーストコンも含めて何度も足を運んでいるが、いつも大体そんな感じである。

 若い客が多いので、オッサンである私としては、そこにいることが少々気恥ずかしい部分も確かにある。しかし、客層のバランスが取れていること自体は、非常に心地良い。自分が「健全な場所にいる」と思えることは、精神衛生上とても良いことなのだ。

 ベリキュー(Berryz工房および℃-ute)のコンサート会場は、この真逆である。
 ベリキューのメンバーの平均年齢は、約16才であり、しょこたんよりも、はるかに若い。
 しかし、ベリキューのコンサートに来る観客の95%以上は男性で、その大半は“お兄さん”と言うよりは“オッサン”なのだ。10代の客が皆無…とまではいかないが、それに近い。

 平均年齢16才のアイドルグループが、女性に全くと言って良いほど支持されていない。
 平均年齢16才のアイドルグループが、中高生に全くと言って良いほど支持されていない。
 平均年齢16才のアイドルグループの観客は、オッサンの集団。
 この現実に直面すると、息苦しいほどの閉塞感を感じてしまう。

 しょこたんのコンサート会場では、こんな閉塞感など一切感じなくても済む。
 この違いは、観客にとって、本当に大きい。
 しょこたんの立場になって考えても、同様のことが言える。
 観客のおよそ半分が若い女性であり、同性の支持を得ているということは、嬉しいことだろう。そして、自分とほぼ同じ世代、またはより若い世代の支持を充分に得ていることも、自信に繋がっている筈だ。

 私は常々、こういった歌手冥利とでも言うべきものを、ハロプロのメンバーにも味わってもらいたいと思っている。今のハロプロ、特にベリキュー以下の若手は、しょこたんと比べると本当に不憫でならないのだ。
 
 どうにかして、ベリキューが、しょこたんと同じような客層から支持されるようにしてあげたい。
 しかしベリキューが、しょこたんと同じようなプロデュースをされない限り、そういった支持を得られる可能性は極めて低いだろう。アップフロントは、完全新規のハロプロファン、中高生以下の新しいファンを獲得しようという熱意が本当に低いのだ。
 それは何故か?
 一つには、既に囲い込んでいる現状のファンだけでも、充分な利益を上げることが出来ているからだろう。この「新規獲得の努力をしなくても、充分な利益を確保出来ている」という現状を変えない限り、「ベリキューの現場はオッサンばかり」という現状もまた変わらないだろう。

 だから私は、とりあえず生写真を買うことを止めた。
 素人目にも、1枚150円也の生写真はボロい商売である。
 生写真が売れている間は、アップフロントは新規ファン獲得のための努力を行わないような気がしてならないのだ。
 もちろん、私1人が生写真を買うこと(平均、月20枚=3000円程度)を止めても、アップフロントは痛くも痒くもないだろう。しかし、買い続けるよりはマシである。
 アップフロントに現状のやり方を変えさせたかったら、アップフロントに対する自分のやり方を変えるしかないのだ。例えそれがどんなに微力だとしても。

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。