2009-06

『しゅごキャラ!』とコスプレに関する話

『しゅごキャラ!』とコスプレに関する話

 DVDの第1巻と2巻を観た時点で、『しゅごキャラ!』とコスプレの共通点に気が付いた。
 何を今更…と言われそうだが、私がコスプレを始めた動機は、普通のコスプレイヤーとは根本的に異なっているのだ。私は、
「男性レイヤーの数が余りにも少ないことにある種の憤りを感じて、自らが男性レイヤーとなった(自らを以って、男性レイヤーの人数を一人増やした)」
のである(詳細は → こちら)。決して、自らの変身願望を部分的にでも具現化したくてレイヤーになったのではない。

 逆に、私は『しゅごキャラ!』によって、コスプレ本来の有り方に改めて気付かされたと言っても良いのかも知れない。初期主題歌『こころのたまご』の一節にあるように、

 ♪なりたいようになればいいじゃん ひとつだけじゃつまんない♪

というのが、コスプレ本来のコンセプトだと思う。

 子供の頃は、確かにいろいろな夢があった。
 大人になるに従って、そのいろいろな夢を、徐々に絞り込んでいく。
 私が自分の夢を一つに絞り込んだのは比較的早く、高校進学のときだった。
 私は高校進学の時点でエンジニアを職業とする道を選び、それを実現させた。そして今でも、私は現役のエンジニアである。つまり、私は「なりたい自分になった」のであり、今日までそれを継続している。

 しかし、「なりたい自分は一つじゃなかった」こともまた、今なお私の真実である。
 それを仮装という形で、例え外見や気分だけでも実現させるのが、コスプレの原点であろう。
 『しゅごキャラ!』の設定では、「大人は、“こころのたまご”を失くしている」らしいが、現実の大人は、決してそうではないのだ。

 更に「なりたい自分」の幅を広げ、
「こんな自分も有りかな」
と、昨日までは思ってもみなかった、全く新しい“自分のバリエーション”を表現してみるというのも、またコスプレなのだと思う。

 ただ、皮肉とも思えるのが、『しゅごキャラ!』の主なキャラは小学生であり、低年齢化が進んでいる今日のコスプレ界にあっても、その実年齢まで再現したコスプレイヤーはほとんど存在しないという事実だ。しかも、主人公は生粋の日本人と思われるにもかかわらず髪の色はピンクであり、現実の日本人がコスするには難しい色と言わざるを得ない。
 しゅごキャラそのものに至っては2頭身キャラであり、赤ん坊でもない限り人間には再現不可能である(もっとも、サイズ的には赤ん坊でも無理)。

 まぁ、個人的には「完コスなど有り得ない」と考えている。よって、これも『こころのたまご』の一節にあるように、

 ♪なりたいようになればいいじゃん しゅごキャラがついてるよ♪

という気持ちでコスすれば良いと思う。もちろん、自分で出来る範囲で「キャラに近づける努力」はするべきだと思うが。

 ちなみに、『しゅごキャラ!』が『セーラームーン』みたいに実写化されたら、変身前は全員黒髪なんだろうなぁ。あむのピンク髪は勿論、金髪の小学生ですら有り得ないもんなぁ、実写ドラマとして。
 あ、でも、主題歌を歌っているBuono!の夏焼雅は、小学生のとき金髪にしていたっけ…。
 うーん、どうなんだろ?
 私としては、黒髪のあむとか、りまとか、辺里くんとか、見てみたいんだけど。“仮想実写版”として、黒髪バージョンのガーディアン合わせとか、誰かやってくれないかなぁ。現時点で主題歌を歌っているガーディアンズ4は、全員ほぼ黒髪なんだからさ。

『しゅごキャラ!』と特撮に関する話

『しゅごキャラ!』と特撮に関する話

 アニメ『しゅごキャラ!』が面白い。
 観始めたのは、アニメのタイトルが『しゅごキャラ!!どきっ』になってから(それも、ラーメン通の少年が登場した回以降)であるが、初期の話が気になってDVD『しゅごキャラ!』の第1巻と2巻を買ってしまった。

 観始めた当初は、“キャラチェン”と“キャラなり”の関係とか、変身ものとして設定が気になっていた。従来の変身ヒロインものと比べると、ちょっと新しい要素(変身そのものの位置付けを含む)が入っているように思えたのだ。つまり、飽く迄も「変身もののバリエーションの一つ」として、その構造やパターンを把握したいという気持ちが強かった。

 現在放送中の『しゅごキャラ!!どきっ』は、玩具メーカーがメインスポンサーではないようだ。少なくとも私が観た範囲では、変身玩具やなりきりグッズといった、男児向け作品では主力商品となっている玩具のCMは流れていないと思う。これは、男児向けの変身ものである戦隊シリーズやライダーシリーズとは大きく、そして決定的に異なる点である。

 このことにより、「変身アイテム等を毎回登場させなければならない」即ち「変身シーンと戦闘シーンを毎回入れなければならない」という作品上の制約が、戦隊シリーズやライダーシリーズと比較すると大きく緩和されているようだ。回によっては、変身(キャラチェン、キャラなり)シーンや戦闘シーンが全く存在せず、純粋な人間ドラマだけで構成されている場合もある。

 変身シーンや戦闘シーンをカットできる回は、その分、人間ドラマを広く、あるいは深く描くことが出来るわけで、当然ながらその内容は充実する。また、変身シーンや戦闘シーンが必要なくても成立するドラマに無理やり変身シーンや戦闘シーンを捻じ込むような不自然さが生じないため、話全体のクオリティが向上するという面もある。
 変身シーンや戦闘シーンが少な過ぎるとなると考えものだが、『しゅごキャラ!』のようなメリハリのある構成は、正直言って羨ましい。男子向け変身ヒーロー番組を見ていると、「ここはもう少し人間ドラマを掘り下げて欲しいなぁ」とか「何故、ここで戦う必要があるんだろう?」と思えるシーンに遭遇することがあるからだ。

 とにかく、『しゅごキャラ!』は、キャラもストーリーも良く出来ている。
 男児向けの変身ヒーロー番組が好きなオッサンが観ても、普通に面白い。
 こんなことなら、最初(『しゅごキャラ!』第1話)からTV視聴しておくべきだったと大いに後悔しているのだ。
 特撮ファンは、今からでも遅くないから、観るべし観るべし!

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。