『機動戦士ガンダム』第14話の感想 ~ ついでに『ガンダムOO』も ~
『機動戦士ガンダム』第14話の感想
~ ついでに『ガンダム00』も ~
スポンサーから要請でもあったのか、11話から「悪のジオン、それを受けて立つ連邦」というニュアンスのナレーションが入るようになっている。
11話では、番組冒頭ではないものの、
「月の向こう、地球から最も離れた宇宙空間に、数十の宇宙都市が浮かぶ。これこそ、地球を自らの独裁によって治めようとするザビ家の支配する宇宙都市国家・ジオンである」
というナレーションが使われた。
12話からは、番組冒頭のナレーションでも、
「人類の全てを、自らの独裁の手に治めようとするザビ家のジオン公国は、月の向こうに浮かぶ巨大な宇宙都市国家である」
と語らせ、今回の14話では
「全ての人類を、自らの独裁の手に治めようとするザビ家のジオン公国は、月の向こうに浮かぶ宇宙都市国家である。ザビ家の総帥ギレン・ザビは、人類を己の前に跪かせるべく、地球連邦に戦いを挑んできた」
と、ギレンを名指しで悪玉呼ばわり。まるで、『マジンガーZ』におけるドクター・ヘル並みの扱いである。最初の頃の
「…宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた」
というナレーションと比べると、随分ニュアンスが変わってきている。
とは言うものの、ナレーションにこういう変化があったことは、今回約30年振りに観直して新たに気付いたことである。30年前に中学生だった当時の私は、この件を全く意識していなかったのだ。
逆に、当時の私が強く意識していたのは、
「ガルマ大佐はまだお若い…俺達みたいな者の気持ちは分からんよ」
と言った後、地球連邦の避難民親子に対して独自の判断で救援物資を投下するジオン偵察機の中年パイロットであったり、
「よぉ! 爆弾を外した奴って、どんなバカかな?」
と言った後、民間人を装ってわざわざアムロの顔を見に来た若いジオンの兵たちの姿である。
そう、その後者こそが今回のエピソードの主役なのだ。
第14話 時間よ、とまれ…
旧態依然の勧善懲悪路線を語るようなナレーションとは裏腹に、ジオン軍の若い兵士たちのヒューマンドラマが展開される。
ファーストガンダムには、見方を変えることにより数多くのベストエピソードが存在するが、“戦争ドラマとしてのベストエピソード”としては、私はこの回を選ぶ。ちなみに次点作は、前回の『再会、母よ…』および第8話『戦場は荒野』である。
第8話『戦場は荒野』と今回の共通点は、物語の主な視点が脇役のものだということである。矛盾した表現になるが、どちらも脇役が主役の回なのだ。今回の主役は、ジオンの若き兵士達である。
この回は、とにかく戦争ドラマとしてのリアリティに溢れている。
30年振りに観直しても、その点は全く色褪せていない。
短編の戦争映画を観たような、そんな気分にさせられるのだ。
まず、作品の“空気感”が良い。
男ばかりの地方基地に、男ばかりの慰問(レクリエーション)部隊がやって来て、ありきたりの芸を見せている。集まっていた兵達から、一斉に
「面白くねぇんだよ!」
という野次が飛び交う、そんな場面。
朝早く、クワラン達が出撃していくときの、慌しくも統制の取れた様子。
名も無き一兵士が空を見上げ、
「朝っぱらから、うるせぇなぁ~」
と、出撃していくクワラン達に対してボヤけば、傍にいた別の名も無き一兵士が
「クワランの野郎は、いつもアレよ!」
と、歯を磨きながら応じる、そんな場面。
泥臭い戦場の雰囲気が伝わってくる。
大きな戦争をしている大きな世界が存在しており、今はその小さな一部分を切り取って見ているのだ…。そんなリアルな感覚に痺れてしまう。
時系列は前後するが、夜、電灯に虫がたかる基地の片隅で、若きジオン兵達が仲間内だけのささやかな作戦会議を開いている場面も雰囲気があって良い。
「…うまくいきゃあ本国に帰れるぞ。こんな虫のいない、清潔なジオンの本国へよ」
彼らは、地球に派遣されたことを「僻地にとばされた」と受け止めており、ジオン本国すなわちスペースコロニーでの生活こそエリートの生き方であると考えている。
これは、前回「地球に家があるだけでもエリートさ」と吐き捨てたカイの考え方とは正反対である。世代が近いにも関わらず、価値観が全く逆転している両陣営を、見事に点描している。
また、ホワイトベースに対して補給と修理を行いに来たマチルダは、
「…現実に実戦に耐えているあなた方に、余分な兵を回せるほど、連邦軍は楽ではないのです」
「…ジオンも似たようなものです」
とブライトに語っている。
その後で、ガンダムに爆弾を仕掛けることに成功し、高みの見物を決め込むクワランたちは、
「…リモコンがありゃあなぁ、今頃は“ドカーン!”よ」
「ホント、俺達パトロール隊にはロクな物ねぇんだもんな」
と語っている。
ここでも、立場の異なる者が、同じ事象について結果的に語り合っている。
これが、フィクションにおける論理的閉鎖性。
つまり物語が、ちゃんと閉じた構造になっており、矛盾要素という綻びが無い。
同時に、一つの事象が別の陣営から描かれることで立体的な構造を持ち、世界観が築かれる。
単に設定書を延々と棒読みしているような平面的な描き方では、こうしたリアリティのある世界観を構築することは出来ないのだ。
今回のエピソードを観るということは、ガンダムに爆弾を仕掛けるクワラン曹長たちの視点から、ガンダムを所有するホワイトベースのアムロたちを視るということである。
そうすることにより、クワラン曹長たちがジオン側の小さな一部分であるのと同様、ガンダムを所有するホワイトベースのアムロたちもまた、連邦側の小さな一部分に過ぎないという事実が浮き彫りになる。
結果的に、彼らを包み込む大きな世界が存在することが、自然に感じられる。
小さな世界同士の重なり合いをキチンと描くことで、大きな世界が見えてくるのだ。
前述した通り、本エピソードの若いジオン兵達や、第8話『戦場は荒野』で避難民親子に対して救援物資を投下するジオン偵察機の中年パイロットは、1話限りの脇役でありながら、中学生だった当時の私に強烈な印象を残している。
彼らの共通点は、大人だということだ。
彼らの有する大人の感覚、大人の感性、大人の考え方、大人の世界。
それは即ち、男の感覚、男の感性、男の考え方、男の世界。
それが、当時中学生だった私にとっては、たまらなくカッコ良かった。
『機動戦士ガンダム』におけるカッコ良さは、単にメカのカッコ良さだけではではなく、「大人のカッコ良さ」であり、「男のカッコ良さ」でもあったのだ。
だから、『機動戦士ガンダム』は当時の少年達の心を掴み、彼らの支持を得たのだ。
クワランと、ザクのパイロットのギャルは同世代で、階級も同じ曹長。そのため、お互いに「ギャル」「クワラン」と呼び捨ての名前で呼び合っている。通信兵のソルは階級が下のようで、2人を「曹長」と呼ぶ。
当時中学生であり、先輩後輩の格差が厳しい学生生活を過ごしていた私には、こんなところにも共感を感じた。
『機動戦士ガンダム』は、中学生男子が観て本当に面白いと感じる作りになっていたのだと、今改めて実感する。
****************************************
おまけ 『ガンダム00』 #18 イノベイターの影
何だか人が死ぬ(死にそうになる)ことでしか盛り上がらないような感じになってきたなぁ。
王留美も、「不要となったキャラは処分」みたいな感じで、ジ・エンド? ハッキリ言って、最初から不要なキャラだったとは思うが…。
アンドレイ・スミルノフって、2期から登場したキャラでしょ? そういうキャラに親殺しとかルイスのこととか、大事な役割を負わせている時点でドラマとしては失敗していると思う。本当はグラハムがやるべきなのに、すっかり道化キャラだもんなぁ。
アニューはイノベイターにリターンするからリターナーだったのかと、その点にだけ納得。
~ ついでに『ガンダム00』も ~
スポンサーから要請でもあったのか、11話から「悪のジオン、それを受けて立つ連邦」というニュアンスのナレーションが入るようになっている。
11話では、番組冒頭ではないものの、
「月の向こう、地球から最も離れた宇宙空間に、数十の宇宙都市が浮かぶ。これこそ、地球を自らの独裁によって治めようとするザビ家の支配する宇宙都市国家・ジオンである」
というナレーションが使われた。
12話からは、番組冒頭のナレーションでも、
「人類の全てを、自らの独裁の手に治めようとするザビ家のジオン公国は、月の向こうに浮かぶ巨大な宇宙都市国家である」
と語らせ、今回の14話では
「全ての人類を、自らの独裁の手に治めようとするザビ家のジオン公国は、月の向こうに浮かぶ宇宙都市国家である。ザビ家の総帥ギレン・ザビは、人類を己の前に跪かせるべく、地球連邦に戦いを挑んできた」
と、ギレンを名指しで悪玉呼ばわり。まるで、『マジンガーZ』におけるドクター・ヘル並みの扱いである。最初の頃の
「…宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた」
というナレーションと比べると、随分ニュアンスが変わってきている。
とは言うものの、ナレーションにこういう変化があったことは、今回約30年振りに観直して新たに気付いたことである。30年前に中学生だった当時の私は、この件を全く意識していなかったのだ。
逆に、当時の私が強く意識していたのは、
「ガルマ大佐はまだお若い…俺達みたいな者の気持ちは分からんよ」
と言った後、地球連邦の避難民親子に対して独自の判断で救援物資を投下するジオン偵察機の中年パイロットであったり、
「よぉ! 爆弾を外した奴って、どんなバカかな?」
と言った後、民間人を装ってわざわざアムロの顔を見に来た若いジオンの兵たちの姿である。
そう、その後者こそが今回のエピソードの主役なのだ。
第14話 時間よ、とまれ…
旧態依然の勧善懲悪路線を語るようなナレーションとは裏腹に、ジオン軍の若い兵士たちのヒューマンドラマが展開される。
ファーストガンダムには、見方を変えることにより数多くのベストエピソードが存在するが、“戦争ドラマとしてのベストエピソード”としては、私はこの回を選ぶ。ちなみに次点作は、前回の『再会、母よ…』および第8話『戦場は荒野』である。
第8話『戦場は荒野』と今回の共通点は、物語の主な視点が脇役のものだということである。矛盾した表現になるが、どちらも脇役が主役の回なのだ。今回の主役は、ジオンの若き兵士達である。
この回は、とにかく戦争ドラマとしてのリアリティに溢れている。
30年振りに観直しても、その点は全く色褪せていない。
短編の戦争映画を観たような、そんな気分にさせられるのだ。
まず、作品の“空気感”が良い。
男ばかりの地方基地に、男ばかりの慰問(レクリエーション)部隊がやって来て、ありきたりの芸を見せている。集まっていた兵達から、一斉に
「面白くねぇんだよ!」
という野次が飛び交う、そんな場面。
朝早く、クワラン達が出撃していくときの、慌しくも統制の取れた様子。
名も無き一兵士が空を見上げ、
「朝っぱらから、うるせぇなぁ~」
と、出撃していくクワラン達に対してボヤけば、傍にいた別の名も無き一兵士が
「クワランの野郎は、いつもアレよ!」
と、歯を磨きながら応じる、そんな場面。
泥臭い戦場の雰囲気が伝わってくる。
大きな戦争をしている大きな世界が存在しており、今はその小さな一部分を切り取って見ているのだ…。そんなリアルな感覚に痺れてしまう。
時系列は前後するが、夜、電灯に虫がたかる基地の片隅で、若きジオン兵達が仲間内だけのささやかな作戦会議を開いている場面も雰囲気があって良い。
「…うまくいきゃあ本国に帰れるぞ。こんな虫のいない、清潔なジオンの本国へよ」
彼らは、地球に派遣されたことを「僻地にとばされた」と受け止めており、ジオン本国すなわちスペースコロニーでの生活こそエリートの生き方であると考えている。
これは、前回「地球に家があるだけでもエリートさ」と吐き捨てたカイの考え方とは正反対である。世代が近いにも関わらず、価値観が全く逆転している両陣営を、見事に点描している。
また、ホワイトベースに対して補給と修理を行いに来たマチルダは、
「…現実に実戦に耐えているあなた方に、余分な兵を回せるほど、連邦軍は楽ではないのです」
「…ジオンも似たようなものです」
とブライトに語っている。
その後で、ガンダムに爆弾を仕掛けることに成功し、高みの見物を決め込むクワランたちは、
「…リモコンがありゃあなぁ、今頃は“ドカーン!”よ」
「ホント、俺達パトロール隊にはロクな物ねぇんだもんな」
と語っている。
ここでも、立場の異なる者が、同じ事象について結果的に語り合っている。
これが、フィクションにおける論理的閉鎖性。
つまり物語が、ちゃんと閉じた構造になっており、矛盾要素という綻びが無い。
同時に、一つの事象が別の陣営から描かれることで立体的な構造を持ち、世界観が築かれる。
単に設定書を延々と棒読みしているような平面的な描き方では、こうしたリアリティのある世界観を構築することは出来ないのだ。
今回のエピソードを観るということは、ガンダムに爆弾を仕掛けるクワラン曹長たちの視点から、ガンダムを所有するホワイトベースのアムロたちを視るということである。
そうすることにより、クワラン曹長たちがジオン側の小さな一部分であるのと同様、ガンダムを所有するホワイトベースのアムロたちもまた、連邦側の小さな一部分に過ぎないという事実が浮き彫りになる。
結果的に、彼らを包み込む大きな世界が存在することが、自然に感じられる。
小さな世界同士の重なり合いをキチンと描くことで、大きな世界が見えてくるのだ。
前述した通り、本エピソードの若いジオン兵達や、第8話『戦場は荒野』で避難民親子に対して救援物資を投下するジオン偵察機の中年パイロットは、1話限りの脇役でありながら、中学生だった当時の私に強烈な印象を残している。
彼らの共通点は、大人だということだ。
彼らの有する大人の感覚、大人の感性、大人の考え方、大人の世界。
それは即ち、男の感覚、男の感性、男の考え方、男の世界。
それが、当時中学生だった私にとっては、たまらなくカッコ良かった。
『機動戦士ガンダム』におけるカッコ良さは、単にメカのカッコ良さだけではではなく、「大人のカッコ良さ」であり、「男のカッコ良さ」でもあったのだ。
だから、『機動戦士ガンダム』は当時の少年達の心を掴み、彼らの支持を得たのだ。
クワランと、ザクのパイロットのギャルは同世代で、階級も同じ曹長。そのため、お互いに「ギャル」「クワラン」と呼び捨ての名前で呼び合っている。通信兵のソルは階級が下のようで、2人を「曹長」と呼ぶ。
当時中学生であり、先輩後輩の格差が厳しい学生生活を過ごしていた私には、こんなところにも共感を感じた。
『機動戦士ガンダム』は、中学生男子が観て本当に面白いと感じる作りになっていたのだと、今改めて実感する。
****************************************
おまけ 『ガンダム00』 #18 イノベイターの影
何だか人が死ぬ(死にそうになる)ことでしか盛り上がらないような感じになってきたなぁ。
王留美も、「不要となったキャラは処分」みたいな感じで、ジ・エンド? ハッキリ言って、最初から不要なキャラだったとは思うが…。
アンドレイ・スミルノフって、2期から登場したキャラでしょ? そういうキャラに親殺しとかルイスのこととか、大事な役割を負わせている時点でドラマとしては失敗していると思う。本当はグラハムがやるべきなのに、すっかり道化キャラだもんなぁ。
アニューはイノベイターにリターンするからリターナーだったのかと、その点にだけ納得。
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ガンダムコスプレフェスティバルは楽しかった!(その4)
ガンダムコスプレフェスティバルは楽しかった!(その4)
私個人の独断に基づき、ガンダムコスプレフェスティバルにおける各賞の発表を行います。
こういうのって、普通はランキングの下の方から発表するのが常ですが、ここでは最優秀賞から発表致します。
最優秀コスプレ賞・女性の部
ミレイナ・ヴァスティのコスをしたファイリンさん
ララァ・スンのコスをした女性レイヤーさん
ファイリンさんに関しては、イアン・ヴァスティとしての贔屓目無しで選んだ、正真正銘の最優秀賞です。画像その他詳細は、『ガンダムコスプレフェスティバルは楽しかった!(その2)』をご覧下さい。
名刺交換の際、名刺の向きに気を遣われている等々、本当に良く出来たお嬢さんでした。
ララァ・スンのコスをした女性レイヤーさんは、とてもキャラに似ておられました。衣装・髪型・メイクもララァそのものといった感じで、いわゆる完コス。
ファースト合わせのグループショットを何枚か撮らせてもらったのですが、表情もポーズもララァっぽいのです。ただ表面的に似ているだけではなく、キャラクターの雰囲気がしっかり出せていて、内面的な部分もコスされていると感じました。
最優秀コスプレ賞・男性の部
アムロ・レイ(ファースト)のコスをしたRYUさん
ナチュラルに外見がアムロに似ておられます。私の方から「似てますね~」と声を掛けさせてもらい、何か返答して頂いたのですが、その声がまたアムロに似ていたのでビックリ! 思わず「声まで似てる!」と小さく叫んでしまいました。
髪は地毛だったと思うのですが、髪型も色も自然な感じで似せてありました。
衣装はコスパ(TRANTRIP)で、版権(著作権)もクリア。
全体的な完成度が高く、素晴らしいコスプレでした。次回のガンダムコスプレフェスティバルでは、是非『逆襲のシャア』のアムロのコスをして頂きたいと思います。
最優秀コスプレ賞・着ぐるみの部
ΖΖガンダムのコスをした男性レイヤーさん
私が最初に見たのは、着ぐるみがバラして床に並べられている状態でした。製作者兼レイヤーさんが傍におられたので、お話を伺うことが出来ました。
「近くで見られると、細部の造りの甘さが分かってしまうので…」
と仰っていましたが、アマチュアとしては全く問題ないレベルだと思います。このレベルで全てのパーツを完成させ、実際に人が着て動けるようになっているという時点で尊敬に値します。
お弟子さんが着て歩いているところを拝見しましたが、まさに重モビルスーツという感じで感動しました。
レアキャラコスプレ賞・女性の部
フラウ・ボゥのコスをした女性レイヤーさん
ララァのコスをされた女性レイヤーさんと一緒にファースト合わせをされているところを何枚か撮らせてもらいました。
若い女性がファーストガンダムキャラのコスをするだけでもレアなのに、更にフラウというキャラを選ばれていたので、とても印象に残っています。髪の毛が、色・髪型共に再現度が高かった点にも、こだわりを感じました。
レアキャラコスプレ賞・男性の部
イオリア・シュヘンベルグのコスをしたクロウロードさん
赤鼻のコスをした男性レイヤーさん
お2人とも、「まさか、このキャラを」という驚きの選択。『Cure』でも『コスプレイヤーズ アーカイブ』でも、イオリアや赤鼻のコス画像は見たことがなかったので、強烈なインパクトがありました。
もちろん単に希少だというだけではなく、コスの完成度もなかなかのもの。
クロウロードさんのイオリアコスは、ハゲ・ヒゲ・片方のみの眼鏡・胸のアクセサリー・杖といったポイント全てをキッチリ押えられており、完コスと言えるのではないでしょうか。
赤鼻のコスをした男性レイヤーさんは、その着眼点に脱帽です。たった1話しか登場しない脇役ながら、ファースト視聴者なら誰でも一目見れば名前が言えるキャラですから。写真を撮らせてもらった際、
「赤鼻には、ポーズとかないんですよね…」
と少し困った様子をされていましたが、今ならご提案できます! 次回のガンダムオンリーでは、是非私のコスするジオン軍指揮官キャラと合わせをお願いしたいです。
最優秀アレンジコスプレ賞
ジオン一般兵のコスをした男性レイヤーさん
最初は何のキャラのコスをされているのか分からなかったので、
「『08小隊』のキャラのコスですか?」と尋ねたところ、
「ファーストです」とのこと。私が「?」な顔をしていたら、
「画面の端っこや奥の方に映っている、無名のキャラクターのコスです」と説明して下さいました。
実は、この考え方は私も以前から抱いており(その記事は → こちら)、強い共感を覚えました。
小道具に実際のミリタリーグッズを用いられておられ、リアリティを感じさせるコスになっていました。いわゆる完コスとは方向性が違いますが、これも完成度が高いコスプレであると確信しました。
「ポイントポイントで本物を入れるとキャラが立つけれど、入れすぎると本物の軍服と変わらなくなってしまうので、加減が大事」
と仰っていたのも印象的です。
画像掲載の許可を撮っていないので撮らせてもらった画像をupすることは出来ませんが、イメージとしては、学研から発行されているこの↓ムック『機動戦士ガンダム 一年戦争全史』に近いものがありました。

他にも素敵なレイヤーさんは大勢おられましたが、私個人による表彰はここまでとさせて頂きます。
私個人の独断に基づき、ガンダムコスプレフェスティバルにおける各賞の発表を行います。
こういうのって、普通はランキングの下の方から発表するのが常ですが、ここでは最優秀賞から発表致します。
最優秀コスプレ賞・女性の部
ミレイナ・ヴァスティのコスをしたファイリンさん
ララァ・スンのコスをした女性レイヤーさん
ファイリンさんに関しては、イアン・ヴァスティとしての贔屓目無しで選んだ、正真正銘の最優秀賞です。画像その他詳細は、『ガンダムコスプレフェスティバルは楽しかった!(その2)』をご覧下さい。
名刺交換の際、名刺の向きに気を遣われている等々、本当に良く出来たお嬢さんでした。
ララァ・スンのコスをした女性レイヤーさんは、とてもキャラに似ておられました。衣装・髪型・メイクもララァそのものといった感じで、いわゆる完コス。
ファースト合わせのグループショットを何枚か撮らせてもらったのですが、表情もポーズもララァっぽいのです。ただ表面的に似ているだけではなく、キャラクターの雰囲気がしっかり出せていて、内面的な部分もコスされていると感じました。
最優秀コスプレ賞・男性の部
アムロ・レイ(ファースト)のコスをしたRYUさん
ナチュラルに外見がアムロに似ておられます。私の方から「似てますね~」と声を掛けさせてもらい、何か返答して頂いたのですが、その声がまたアムロに似ていたのでビックリ! 思わず「声まで似てる!」と小さく叫んでしまいました。
髪は地毛だったと思うのですが、髪型も色も自然な感じで似せてありました。
衣装はコスパ(TRANTRIP)で、版権(著作権)もクリア。
全体的な完成度が高く、素晴らしいコスプレでした。次回のガンダムコスプレフェスティバルでは、是非『逆襲のシャア』のアムロのコスをして頂きたいと思います。
最優秀コスプレ賞・着ぐるみの部
ΖΖガンダムのコスをした男性レイヤーさん
私が最初に見たのは、着ぐるみがバラして床に並べられている状態でした。製作者兼レイヤーさんが傍におられたので、お話を伺うことが出来ました。
「近くで見られると、細部の造りの甘さが分かってしまうので…」
と仰っていましたが、アマチュアとしては全く問題ないレベルだと思います。このレベルで全てのパーツを完成させ、実際に人が着て動けるようになっているという時点で尊敬に値します。
お弟子さんが着て歩いているところを拝見しましたが、まさに重モビルスーツという感じで感動しました。
レアキャラコスプレ賞・女性の部
フラウ・ボゥのコスをした女性レイヤーさん
ララァのコスをされた女性レイヤーさんと一緒にファースト合わせをされているところを何枚か撮らせてもらいました。
若い女性がファーストガンダムキャラのコスをするだけでもレアなのに、更にフラウというキャラを選ばれていたので、とても印象に残っています。髪の毛が、色・髪型共に再現度が高かった点にも、こだわりを感じました。
レアキャラコスプレ賞・男性の部
イオリア・シュヘンベルグのコスをしたクロウロードさん
赤鼻のコスをした男性レイヤーさん
お2人とも、「まさか、このキャラを」という驚きの選択。『Cure』でも『コスプレイヤーズ アーカイブ』でも、イオリアや赤鼻のコス画像は見たことがなかったので、強烈なインパクトがありました。
もちろん単に希少だというだけではなく、コスの完成度もなかなかのもの。
クロウロードさんのイオリアコスは、ハゲ・ヒゲ・片方のみの眼鏡・胸のアクセサリー・杖といったポイント全てをキッチリ押えられており、完コスと言えるのではないでしょうか。
赤鼻のコスをした男性レイヤーさんは、その着眼点に脱帽です。たった1話しか登場しない脇役ながら、ファースト視聴者なら誰でも一目見れば名前が言えるキャラですから。写真を撮らせてもらった際、
「赤鼻には、ポーズとかないんですよね…」
と少し困った様子をされていましたが、今ならご提案できます! 次回のガンダムオンリーでは、是非私のコスするジオン軍指揮官キャラと合わせをお願いしたいです。
最優秀アレンジコスプレ賞
ジオン一般兵のコスをした男性レイヤーさん
最初は何のキャラのコスをされているのか分からなかったので、
「『08小隊』のキャラのコスですか?」と尋ねたところ、
「ファーストです」とのこと。私が「?」な顔をしていたら、
「画面の端っこや奥の方に映っている、無名のキャラクターのコスです」と説明して下さいました。
実は、この考え方は私も以前から抱いており(その記事は → こちら)、強い共感を覚えました。
小道具に実際のミリタリーグッズを用いられておられ、リアリティを感じさせるコスになっていました。いわゆる完コスとは方向性が違いますが、これも完成度が高いコスプレであると確信しました。
「ポイントポイントで本物を入れるとキャラが立つけれど、入れすぎると本物の軍服と変わらなくなってしまうので、加減が大事」
と仰っていたのも印象的です。
画像掲載の許可を撮っていないので撮らせてもらった画像をupすることは出来ませんが、イメージとしては、学研から発行されているこの↓ムック『機動戦士ガンダム 一年戦争全史』に近いものがありました。

他にも素敵なレイヤーさんは大勢おられましたが、私個人による表彰はここまでとさせて頂きます。