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2005-09

こんな『響鬼』だったら玩具が売れた!?

こんな『響鬼』だったら玩具が売れた!?


 『響鬼』第1話を観た当初から、鬼ベルトの元ネタは、ペンチサックだと思っている。
 ペンチサックは「腰道具」とも呼ばれる。その名の通り、工具類を装着したベルトのことで、腰に巻いて用いるものである。ちなみに私も「ペンチサックが商売道具」といった仕事に従事した経験がある。その実物(モンキーレンチと緑色のテープは除く)が、これである。
ペンチサック姿1a

 撮影の都合(暑いから)でタンクトップ姿になっているだけで、ペンチサックをするような人がこういう格好をするケースは稀だろう。私の職場では、夏でも長袖の作業服を着用することが義務付けられていた。ヘルメット、ゴーグル、手袋、安全靴といった装備も同様である。
 ちなみに、これは胴綱。一般には、命綱とか言いますね。
同綱a

 『ソルブレイン』では、これと同型のものが劇中にそのまま使われていました。
 後は、こんな感じ。
ペンチサック後部a

 本来は、後腰の左側に大きな工具袋を装着しているのですが、『響鬼』らしくないので外してあります。

 DAを束ねて装着しているのは、電気屋が絶縁テープを束ねて装着していることが元ネタになっているのではないかと思う。
絶縁テープ部分b

 プロが使う絶縁テープは大きくてDAのイメージに近い。なお、電気屋はほとんど黒色のもののみを使い、緑色を用いることは稀。絶縁テープのホルダにはT字型ものもあるが、それだと落っことしやすいので、番線を使ってこういったホルダを自作している場合も結構ある。

 ペンチサックに太鼓を装着すると、これが意外に違和感が無い!
太鼓付き正面a

 バチも後腰に装着してみました。これも違和感なし。
バチ付き背面a


 『響鬼』の商業的失敗の原因を解明する! でも書いたが、『響鬼』の主力商品である「DX音撃棒セット」の売れ行きが悪かった原因として
 ★鬼ベルトが、ギミックのない単なるホルダーなので子供が欲しがらない
 ★変身前のライダーが、鬼ベルトを装着している映像が事実上ゼロに等しい
といったことが挙げられると思う。
 こうならないようにするには、どうすれば良かったのか?
 私のアイディアはこうだ。
1.ヒビキたちを「ペンチサックを装着して仕事をする人」という設定にして、劇中の鬼ベルトの露出を大きくする。
2.ヒビキたちが、劇中の仕事のシーンで鬼ベルトを使うことにより、子供たちが鬼ベルトを欲しがるように仕向ける。
 すなわち
3.ヒビキもイブキもトドロキも、鬼は普段は全員工事現場等で作業員として働いているという設定にする。
 当然、
4.「たちばな」は甘味処ではなく、電気・機械の工事会社「たちばな電機」とする。

 ヒビキやイブキやトドロキが、普段はこんな感じで鬼ベルトをしていたら、「DX音撃棒セット」の印象も大きく変わっていただろう。
太鼓とバチの両方a

 バチは、通常の仕事では、げんのう(ハンマー)かドライバーとして使っているということにすれば良い。つまり、工具の玩具化である。
バチがドライバにa

 バチをドライバー仕様に改造するのは大変なので、逆にドライバーをバチのように持ってみました。ちなみに、「工具を目的外に使用してはならない」なんてことが書いてある本もありますが、プロに言わせれば机上の空論。モンキーレンチをハンマー代わりに使っても、壊したり怪我したりしないのがプロなのです。

 更に、変身にも太鼓を使っていれば、「DX音撃棒セット」の売り上げも、例年の主力商品並みに達したのではないだろうか。もちろん、太鼓をベルトから取り外しただけで「イヨ~ッ」と効果音が鳴るとか、そういったギミックは必要不可欠である。
太鼓で変身1a

太鼓で変身2a

 音叉は、DA関連アイテムまたは音叉剣として別途売り出せば良い。実際の『響鬼』において、ファイヤーブレードが商品化されてないのは、どう考えてもミスだろう。

 これとは全く別の
「ヒビキ、イブキ、トドロキは普段はプロのミュージシャンで、それぞれの音撃武器も普段は楽器としてそのまま使用している」
といったアイディアは、 『響鬼』の商業的失敗の原因を解明する! で提示したのでここでは省略。

 極論すれば、関連玩具など全く売れなくても番組が成立することが一番なのだが、現状のヒーロー番組はそうではない(過去には『ガイファード』のような例があったので、これからもあるかもしれないが)。
 私は、「主力商品の売れ行きが悪そうだったら、大して欲しくなくても番組存続のために購入する」タイプである。しかし、子供向け玩具は、本来子供に買ってもらう(子供が欲しがるので親が買う)のが筋だろう。ヒーロー番組のスポンサーとなる玩具メーカーと番組制作サイドには、一層の創意工夫を期待している。
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『仮面ライダー響鬼』 三十一之巻

『仮面ライダー響鬼』 三十一之巻

【 観る前に思ったこと 】

 『響鬼』の製作体制変更に関する疑問 には基本的なことしか書かなかったので、ここでは具体的な内容に関することを書く。

 玩具が売れないのであれば、『響鬼』は2クールで番組打ち切りにするべきだった。かつて『ガンダム』や『イデオン』で番組打ち切りを目の当たりにした経験のある私は、素直にそう思う。TV番組も商品である以上、市場から評価されないのなら、途中退場もやむを得ない。一視聴者の気持ちとしても、29話まで続けた作品を、作風を大きく変えて続けるくらいなら、切の良いところで打ち切って終わらせてくれた方が遥かにマシである。
 『ガンダム』や『イデオン』は、作品の質を変えることなく打ち切られたことで、名作として残ることになった(『ガンダム』と『ダンバイン』にはスポンサーの意向丸出しの新メカが登場したが、作品の本質を揺るがすようなことはなかった)。『響鬼』も2クールで終わらせるように早い段階で調整していれば、仮面ライダー史上に残る「異形の作」となったことだろう。
 もっとも、『ガンダム』が後に「エポックメイキングなコンテンツ」になったような事象を、『響鬼』に期待することは全く出来ないので、一概に同じ次元では括れない。ただし、『響鬼』が打ち切られていれば、特撮における『イデオン』のような作品になった可能性はあると思う。

 それにしても、矛盾した話である。
 「現状の『響鬼』ではダメ」という認識だから、製作体制を変えたのだ。ならば、明日夢を転校させるなりして物語から外し、代わりに登場した新キャラが強引にヒビキに弟子入りするくらいの変更をしなければ、製作体制を変えた意味がない。しかし、『響鬼』を換骨奪胎するといった変更を行なえば、それは今まで観続けた視聴者にとっては『響鬼』ではなくなる。
 今まで観続けた視聴者が気にならない程度の変更に抑えるのであれば、製作体制を変える必要などなかったということになる。
 問題が、ロケによるスケジュールや予算、あるいは脚本の遅れに関することなら、ロケ無しのストーリーにして、筆の早い脚本家に今まで同様の線で書かせれば済む。ここへきて作品から浮くような新キャラを登場させる必要などない。これは本当に矛盾している。

 個人的に守って欲しい点を一点だけ挙げるとすれば、それは「魔化魍を退治する際のシーケンス」である。29話までは、原則として

 童子達による人的被害発生。
 猛士の情報網がそのことを捉え、分析担当が魔化魍の種類を推定。
 魔化魍の種類、現場の位置、鬼の勤務シフトを照らし合わせ、担当する鬼をおやっさんが決定。
 鬼特有の決め仕草を決めて鬼出動。切火で送り出される。
 鬼が現場に到着、DAを放って魔化魍を捜索。その間はベースキャンプで待機。
 DAが魔化魍を発見、帰還。
 鬼がその情報を取り出し、魔化魍のいる現場へ向かう。
 (これらの間、鬼と本部は要所で連絡を取り合う)

という一連のシーケンスが描かれていた。一部が省略されることも多かったが、「行間を読む」といった感じで補完できる雰囲気は有していた。
 『響鬼』の面白さは、魔化魍との戦いという「結果」よりも、魔化魍を発見するまでの「過程」にあると思っている。もちろんヒビキと明日夢の師弟関係といった人間ドラマにも注目しているが、ヒーロー番組としての『響鬼』の魅力は、この「魔化魍発見までの過程」の描写に拠るところが大きい。ここを端折られたら、『響鬼』は『響鬼』でなくなるというのが私の見方だ。
 『謎の円盤UFO』というイギリスのSFドラマもそうだった。シャドーの警戒網がUFOをキャッチし、インターセプターやスカイ1が発進して、UFOと遭敵するまでの「過程」が見せ場だった。そこには、組織と個人が一体となって流れるように動くシーケンスの美学があった。UFOと戦闘機の戦闘シーンは、過程の最後を締めくくる打ち上げ花火のようなものだ。

 突然、アンデッドサーチャーみたいな装置が登場して「魔化魍、発見! 鬼、出動!」なんてことだけは勘弁してもらいたい。田舎でのロケだとコストが膨らむというのなら、別に都市に魔化魍が出現する話が続いても良い。ただし、飽くまでも魔化魍退治のシーケンスは従来通り(キャンプを張る必要はなくなるだろうが)やって欲しい。

 「たちばな」でヒビキに詰め寄っているのは桐矢? お茶も出してるみたい? レギュラーになって欲しくないキャラなので、不安になる。
 明日夢の父親が登場? ドラムをやっていたとのことだが、どんな人なんだろう? 離婚した理由も語られるのか?

【三十一之巻の感想 】

 魔化魍を追跡中にDAを放っていなさそうなのは気になったが、こういうことは以前もあった。
 今回は2話構成の後半だったこともあり、私が注目している「魔化魍を発見するまでの過程の描写」に関しては、次回に持ち越しとなった。

 見ていて苦しいのは、桐矢役の役者の演技。明日夢役の栩原さんと比較すると明らかに劣っているので、芝居が非常に見辛い。それだけ栩原さんの演技が上手いとも言えるのだが、もうちょっと釣り合う役者を桐矢にあてがうべきだ。
 1話か2話のスポット参加ならご愛嬌で済ますことも出来るが、桐矢はこのままレギュラーに定着しそうな雰囲気だったので、もうガックリである。
 今更新キャラを投入してドラマを方針転換したって、新しい視聴者なんか獲得できっこないだろう。新フォームとか新しい武器の登場は毎年のお約束なので当然有りだと思うが、玩具の売り上げには直接関係のないドラマや作風をいじるのは止めてもらいたい。

 明日夢、モッチー、あきらの友情物語をより踏み込んで描き続ければ良いではないか。スケジュールや予算の問題が発生するのなら、舞台は学校でなく「たちばな」でも良い。新フォームや新武器を登場させることと、このことが相反するとは思えない。むしろ、モッチーが「たちばな」にいることで、「モッチーが猛士の秘密を知りそうになる~皆が必至に誤魔化してバレるには至らない」というドタバタコメディの部分も転がせるだろう。

 明日夢が、バチを拾って響鬼に投げるところは、今まで出して欲しかったシーンだったので嬉しかった。
 しかし、桐矢が響鬼を見て「父さん」と口走った理由は納得がいかない。余りにも状況が違うし、桐矢が炎の中に突入する父の後姿を現場で見たようには描かれていなかったからだ。
 桐矢は「こじつけキャラ」という印象が、今回も拭えなかった。
 明日夢と母のドラマはなかなか良かった。明日夢が、父の作りかけた犬小屋を完成させるという行動に出たのも、「何かやっておきたい」という彼の気持ちが現れていて良かった。
 それにしても、明日夢役の栩原さんと母親役の水木さんは、顔付きが似ていて本当に親子みたいだ。

【小学一年生の心で学び直したこと】

 咳きこんでいる病人のいる部屋で、よそ様に出す食べ物を扱うのは止めましょう。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 ダンキが「たちばな」に登場? その奥の席に座っている人は誰?

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

New! 9/8 up『響鬼』の人気低迷を考察する
New! 9/9 up『響鬼』の商業的失敗の原因を解明する!
New! 9/9 up『響鬼』の製作体制変更に関する疑問
9/3 up 『仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』
8/20 up ザンキ・スペシャル “元”鬼の裏技「隠し鬼爪」
8/15 up 鬼の「顔だけ変身解除」リアル版
7/26 up ザンキさんレギュラー化計画
7/25 up 『ああザンキさん』
7/22 up 変身裸族
7/9 up 我が家のキアカシシ
7/5 up ディスクアニマルの使われ方について考える
6/19 up “鬼”ごっこ(『仮面ライダー響鬼』ごっこ)で遊ぼう!
6/12 up 『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3
6/4 up 劇場版『仮面ライダー響鬼』を、ネタばれ無しで考える
5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える

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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。