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2005-08

『仮面ライダー響鬼』 二十八之巻

『仮面ライダー響鬼』 二十八之巻

【 観る前に思ったこと 】

 傀儡を操る「傀儡師夫婦」(仮称)。二十七之巻終了時点において、敵キャラ側の最高意思決定者である彼らは、一体何を目的に活動しているのか?
 傀儡師夫婦の目的が「鬼の抹殺」でないことは明らかだ。
 更に、彼らの真の目的が「魔化魍を人口密集地に放って大量捕食させる」ではないことも明らかだ。2体の魔化魍を合成してナナシを造り出した際の彼らの行動から、それが分かる。

 「鬼の抹殺」が目的なら、金縛りにされて無防備になったイブキとあきらは、童子と姫(あるいはウブメ)によって命を絶たれていた筈である。同日、ヤマアラシ戦で一敗地に塗れた轟鬼も同様。
 当然ながら、このときに両鬼を抹殺し(実際には殺さずに重傷を負わせた方が、ザンキ達が救出に回らなければならなくなるので、より効果的)、ウブメとヤマアラシが人口密集地へ向かっていれば、2体の魔化魍は人間の大量捕食に成功していた可能性が高い。けれども、その時に傀儡(を操る傀儡師夫婦。以後、この表記省略)が選択したのは、2体の魔化魍を人里離れた場所で合体させることであった。
 しかも、そこまでして合体させた魔化魍を、鬼が3人がかりで音撃しても、傀儡は介入しない。まるで、鬼たちがどうやって合体魔化魍を倒すのか見守っているかのようであった。

 ウブメとイブキの戦いに介入した傀儡が、合体魔化魍に対する鬼の三重奏には介入しなかった…ということは、傀儡はイブキを抹殺したいのではなく、「合体させる前のウブメ」に手を出して欲しくなかっただけなのである。傀儡は「(合体した後の)ナナシ」と鬼が戦っているところを見たかったから、鬼の三重奏には介入しなかった。
 つまり傀儡師夫婦にとって、「鬼と魔化魍を戦わせること」は手段ではなく、それ自体が目的なのだ。魔化魍が人間を餌といているのは、そうしないと「鬼が魔化魍と戦かってくれない」からなのだ。
 こう考えると、傀儡師夫婦が原則として戦い自体に直接介入しないことや、戦いに敗北した鬼を殺さないことにも合点が行く。

 それでは、傀儡師夫婦は「自分の望む形で、魔化魍と鬼が戦うところを見たい」というだけの、バトル・ウォッチャーなのだろうか?
 いや、そうではあるまい。傀儡師夫婦にとって、魔化魍と鬼の戦いは、単なる暇つぶしの「ショー」ではない。あれは、「実験」なのだ。研究し、開発し、製造した「製品」の「実証テスト」なのだ。
 兵器のメーカーは、自社で開発した兵器という「製品」を、実際の戦場に出来るだけ近い環境で「テスト」しようとする。ときには、小規模な紛争地域に試作品を提供して、「実証テスト」をすることもあるかも知れない。それと同じように、傀儡師夫婦は、鬼(猛士)を相手に「童子&姫、魔化魍」という「製品(試作品)」の「実験(テスト)」を行なっているのだ。

 そうだとすると、「童子&姫、魔化魍」という「製品」の提供先は、誰なのだろう?
 傀儡師夫婦は、誰に完成した「製品」を差し出すため、実験を行なっているのだろう?
 換言すると、傀儡師夫婦に「童子&姫、魔化魍」という「製品」を造るように依頼した依頼主は、何処の誰なのだ? その依頼を出したのは何時(いつ)で、「製品」の「納期」は何時(いつ)なのか?
 傀儡師夫婦は、遥か昔に受けた「依頼」に従い、「童子&姫、魔化魍」という「製品」の研究・開発・製造を、今日までずっと行い続けているのか? いつ、「依頼主」から「最終要求」が来るのかさえも分らないままに。
 もしかしたら、「鬼」さえも、その「依頼主」に由来する存在かもしれない。「童子&姫、魔化魍」の性能を評価するための、「試験装置」として「鬼」が人間側に与えられたのかも知れない。(「魔化魍」・「傀儡」の文字には、どちらも「鬼」と「人(人偏)」が含まれている)

 …な~んて、まぁ、 『響鬼』も『ガイバー』を元ネタにしている部分がある ので、こういう設定も有りかな、なんて思ってます。
 魔化魍が人を捕食せず、魚とか木の実とかを食べるんだったら、基本的には熊とか象と同じ「希少な大型生物」だもんなぁ。WWFとかが保護に乗り出すかも。魔化魍の国際保護条約が作られて、「日本は魔化魍を退治し過ぎだ」とか国際的に非難されたりして。日本も「魔化魍の数は増えている」「調査の為に退治している」とか言って反論。国境を越えて渡りをする魔化魍なんてのも、面白そう。

 実際の設定でも、傀儡師夫婦はマッドサイエンティストか? 負けるな僕等の美人マッドエンジニア、みどり!  みどりの出番が、今後増加の一歩をたどることを期待! 「今週のみどりさん」てな感じのシーンが欲しい!
 何か見かけない鬼が映っていたような気がしたけど、よく分かりません(ネタばれ防止のため、公式HP等は一切見ない主義)。ボディは太鼓の使い手で、角は3本あるみたい?
 あと、鎧童子が久し振りに登場のようですな。

【二十八之巻の感想 】

 予想通り、番組中ではお初となる「鋭鬼」が登場。ボディの形状から、太鼓の使い手であることは確定。響鬼と威吹鬼を足して二で割った感じで、カラーリングを除けばハッキリ言って響鬼よりもカッコイイ(ただし、頭部のデザインがデビルマンっぽいのが気掛かり。『龍騎』のナイトっぽいとも言えるが)。バチの鬼石の色もくすんだ感じで、意図的に脇役カラーにされているのが可哀相。
 ここで気になるのは、管の使い手のみ、複数登場していないということ。これは、“4人目の鬼”が管の使い手であるということを意味するのか? 太鼓やギターと違い、銃や吹奏楽器は玩具化できるデザインのバリエーションが豊富(サブマシンガンの烈風に対してライフル、トランペットに対してフルートとか)なので、その可能性はけっこうあると思う。冬のボーナス時に、フォームの新バージョンだけでは、フィギュア系の玩具展開しか出来ないことになるし。

 天然の木材であるにもかかわらず、変身や紅化の際の高熱でも燃えず、打撃時の強大な負荷にも耐えてきた烈火の柄が折れた。前回は霊験あらたかな神木みたいな樹から柄の材料を調達したが、今回も同様なのだろうか? まぁ、ヒビキと明日夢が一緒に山に入るというイベントの意味合い(最初の出会いのシチュエーションの再現)がメインなので、深くは語られないとは思うが。

 傀儡師夫婦は、ほぼ予想通り。眠る眠らないの話からは、彼らが基本的には人間であるように思える。この傀儡師夫婦は首都圏担当で、他の地区には別の傀儡師夫婦が存在するのだろうか?
 女性タイプの傀儡の登場は嬉しいが、黒だったのでちょっとガッカリ。夏も残り少ないので、次は白の女性傀儡を出して欲しい(無論、その方が露出が大きいから。出来れば、ヘソ出しファッションで!)。
 魔化魍は、今までは童子と姫が産んでいたように思えていたのだが、今回は傀儡が発生に直接関与している様子。傀儡師夫婦(夫)も、「傀儡経由で魔化魍を強くする」と言っていた。今回のツチグモは鎧化されるのか?

 今回は女性キャラの描写が多かった。みどりの台詞の多さに感激し、モッチーの涙にハンカチを噛みしめ(すいません、これは嘘です)、香須実の「最近、油断できなくなってるから」という発言に眉毛がピクリ。うーん、この会話の際のイブキのリアクションを、どう判断するべきなんだろう?

 バトルシーンも結構豊富で、今回は前編ながらバランスの取れた構成になっていた。
 ただ、イブキとトドロキを背後から捕らえた童子たちが、そのまま変身したのは演出ミス。あそこは、イブキとトドロキの変身のイフェクトで振り払われた後に変身するべきだった。
 快傑ズバット風のヒビキ、次回は「チッチッ… 日本じゃあ二番目だ」とか言っちゃうのか?

【小学一年生の心で学び直したこと】

 万引きを邪魔されたことを根に持って、暴力をふるう奴は最低だ。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 鋭鬼、復活しているようですな。
 紅と武者童子の初顔合わせは実現するか? それとも、強化されたツチグモに、紅で跨って久し振りのドンドコ連打か?

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

New! 8/20 up ザンキ・スペシャル “元”鬼の裏技「隠し鬼爪」
New! 8/15 up 鬼の「顔だけ変身解除」リアル版
7/26 up ザンキさんレギュラー化計画
7/25 up 『ああザンキさん』
7/22 up 変身裸族
7/9 up 我が家のキアカシシ
7/5 up ディスクアニマルの使われ方について考える
6/19 up “鬼”ごっこ(『仮面ライダー響鬼』ごっこ)で遊ぼう!
6/12 up 『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3
6/4 up 劇場版『仮面ライダー響鬼』を、ネタばれ無しで考える
5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える
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『バトルスター ギャラクティカ』

『バトルスター ギャラクティカ』
  2005年(4月17日~)のWOWOWで観た映画:6本目
  映画を観た日:2005年8月20日(土)


 WOWOWの“夏のSF大特集”の一環。
 その昔、日本でも放映されたTVシリーズ『宇宙空母ギャラクティカ』のリメイク版。2003年に全米放映され、人気を博したそうだ。
 『宇宙空母ギャラクティカ』では、ヘルメットがエジプト風のデザインであったり(地球に辿り着いたギャラクティカの人々がエジプト文明を築いたという設定)、テーマ音楽がファンファーレ風であったりしたのが印象的だったが、それは『バトルスターギャラクティカ』には引き継がれていない。この点、ちょっと寂しくもあった。ただし、『ガンダム』のジオン側モビルスーツのモノアイの元ネタとなった、サイロン兵の眼のデザインは踏襲。やはり、これがないとサイロンじゃないでしょう。

 前後編で合わせて3時間以上の尺があるため、ドラマとしての作りはしっかりしている。戦争の悲惨さ・非情さを骨太に描いた点も評価できる。
 特撮に関しては、戦闘機パイロットのヘルメットのバイザーが息で曇ったりする部分もあったが、全体としては(TV特撮としては)良好。CGを中心としたVFXも、日本の劇場版映画『リターナー』よりもレベルは上。空母ギャラクティカは、サイロンからのサイバー攻撃対策としてローテクで構成されているという設定なのだ。この設定によって、科学考証を省略するとともに製作費を抑えることに成功している。

 ギャラクティカのエースである女性パイロットのスターバックが、カッコ良かった。この女優、『エイリアン』でリプリーを演じたシガーニィ・ウィーバーみたいに、ブレイクする予感がする。そういえば、日本にはこういうタイプの女優はいないんだよなぁ。
 DVDも発売されている。SFファンとしては、押えておかざるを得ないだろう。

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。