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2005-08

『亡国のイージス』

『亡国のイージス』
  2005年の映画館で観た映画:17本目
  映画を観た日:2005年8月6日(土)


 期待して劇場に足を運んだが、最悪に極めて近かった。期待外れの印象込みで、『亡国のイージス』は、現時点での今年最低の映画である。
 パンフレットには「映画化不可能と言われた小説」云々の記述があったが、そのことが実証されたのがこの映画だと思う。「映画化不可能と言われた小説」とは、「映画化したら駄作になる小説」のことだった、というわけだ。

 ワクワクして観ていられたのは、一旦は艦を離れた先任伍長が海に飛び込み、開口部から艦に侵入したところまで。「よし、ここから『ダイ・ハード』だ!」と拳を握ったが、全然そういう展開にならない。一応は計画阻止のために動くのだが、「敵中突破」という緊張感がまるで出てこない。
 反乱を起こしたイージス艦副長の要求も拍子抜け。そんなこと、マスコミにリークするなりマスコミを脅迫して強制放送させるなりして、衆目に晒せば良いではないか。

 大体、ミサイルで東京の要所をロックオンしていると言いながら、その場所が具体的に描写されないという軟弱さ。観ているこっちには、何も伝わってこない。
 首相が明らかに引き伸ばし工作に出ているのに、警告の意味で一発打ち込むことすらしない。これは、娯楽映画における重大な「お約束」違反である。通常弾頭または空弾頭でも良いから、東京の重要施設に最低でも一発は打ち込まなきゃ駄目だろう。狙いが僅かにそれて、松竹本社が入っているビルに命中するとかでも良い。とにかく、そういうことだ。

 テーマ?的にも、「日本は守るに値しない亡国」云々と副長の要求がリンクしていない。反乱部隊が描いていたシナリオ、最終的に何をどうしたかったのかという具体像が見えてこない。

 自衛隊の全面協力を得たのかどうか知らないが、映像的には「本物の自衛艦が海に浮かんでいる」というだけで、何も興奮するものがなかった。(物語的な駄目さ加減は『戦国自衛隊1549』も同じくらい酷かったが、この絵の部分でどうにかカバーされていた)

 全般を通して、弱ヨワの腰抜け映画だった。
 あの『メテオ』に匹敵するような作品を、金を払って観てしまった。
この映画のプロデューサーや監督は、この作品に「邦画は所詮『亡国の映画』である」というメッセージでも込めたつもりだったのだろうか?
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。