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2005-06

『仮面ライダー響鬼』 二十之巻

『仮面ライダー響鬼』 二十之巻

【 観る前に思ったこと 】

 バケガニ3匹連続撃破して勢いに乗る轟鬼が、勢い余って勝利の雄叫びとばかりに烈雷を掻き鳴らしてしまった前回。それを見て「理解し難い」といった様子のおやっさんとザンキ。

 ここで思い起こされるのが、日本武道におけるガッツポーズである。
 鬼は、名前や段位が相撲のイメージに近いが、勝った力士が土俵上でガッツポーズをしている姿というのは記憶に無い。貴乃花が故障を押して武蔵丸との一番を戦い、勝った際に鬼のような形相で気合を吐いた場面が思い出されるくらいである。
 剣道は、1本を取った後にガッツポーズをすると、それが例えごく小さな動作であっても1本が取り消される場合がある。ガッツポーズは相手を侮辱する行為であり、ペナルティの対象なのだ。
 柔道は、国際化が進んでいることもあって、ガッツポーズは事実上認められている。中には、勝った直後(終わりの礼をする前)に道衣の上着を脱ぎ、上半身裸になってガッツポーズをした選手までいたが、それでも勝利(ポイント)の取り消しには至らなかった。
 空手では、試合中に倒した(倒れた)相手に気合と共に「決め」の動作をすると、ポイントが与えられる流派がある。実際には当てないが、倒れた相手への「追撃」を行なったと見なすわけである。また、技を決めた後に構え直す「残心」は、倒した相手からの反撃に対する迎撃体勢を意味し、これも広い意味での追撃と言える。
 これらの、勝利(ポイント奪取)が確定した後の「決め」の動作は、傍目には自分の勝利(技が決まったこと)を誇示するガッツポーズのようにも見える。

 魔化魍を倒した後に音撃武器を駆使する轟鬼の行為を、武道の「残心」と見て取れないこともない。事実、爆発四散した魔化魍の欠片の最後の一片まで消し去るという、過剰なまでの追撃として機能している可能性は否定できない。

 轟鬼の行為が、単なる勝利の雄叫びあったとしたら、どうだろう。
 例えば、人食い鮫を仕留めたハンターが、仕留めた鮫を縛り上げて勝どきを上げる行為。これは許される気がする。
 一方、凶悪な殺人犯を犯罪現場で銃殺した警察官が、ガッツポーズをするかというと、これは有り得ないだろう。しかし、これも場所を戦争の現場に変えれば、周囲からの喝采も合わせて充分に有り得るものとなる。
 一つ言えることは、バケガニがあそこまで育っている以上、一定数の犠牲者が既に出ているということだ。魔化魍を倒したことは、新たな犠牲を未然に防いだとして評価され、誇るべきことだが、その時点までに犠牲者となった人々が存在することを忘れるべきではない。
 
 そういったこととは全く別の観点として気になるのが、「楽器をモチーフにしている音撃武器を、武器ではなく楽器として使うことはいけないことなのか?」ということ。
 訓練の終わりに、沈みゆく夕陽に向かって、独りラッパ(烈風)を吹いてはイカンのか?
 鬼の忘年会のとき、ギター(烈雷)を演奏してはイカンのか?
 以前指摘したように、烈雷は音撃音を出すことで鬼石を劣化させているとしたら、「音撃武器の武器以外としての使用」がタブーというのは分かるのだが…。

 次はサソリの魔化魍が登場? 十九之巻で最後に登場したバケガニのCGはいい感じだったので、サソリにも期待。

【二十之巻の感想 】

 轟鬼の行為が、一種の「残心」であるということは当たっていた。まぁ、実際には勝利の雄たけびとしての要素の方が強いような気がするが…。

 期待していたバケガニのCGは、轟鬼が鋏に挟まれている絵を除けば、かなり満足のいく仕上がり(TVドラマとしてのは)になっていた。初登場のアミキリも、それなりの出来。この調子で頑張って欲しい。
 音撃斬の際、バケガニを持ち上げてしまうという荒業も、響鬼を凌駕するパワーの持ち主である轟鬼の技としての説得力がある。以前、斬鬼がバケガニに音撃斬を施した際、烈雷を刺したまま持ち上げられて振り払われている。これとは逆に、烈雷を刺したままバケガニを持ち上げてしまえば、鬼が持ち上げられることはない。バケガニの自重がかかるので、烈雷が抜けることもない。単純だが、合理的ではある。
 また、烈雷を肩に担ぐことで、音撃斬のポーズに変化が出るのも良い。エレキギターにそういった演奏スタイルが実際にあるかどうかは知らないが、轟鬼の「烈雷肩担ぎ音撃バージョン」は、それなりに絵になっていた。アミキリを倒した「斜め下45度突き刺しバージョン」も結構カッコ良く、他の鬼も合わせた全ての音撃の中でもベストかも?

 モッチーとザンキの会話は無し。うーん、残念。
しかし、ザンキがトドロキのサポーターになる以上、ザンキとモッチーの顔合わせは今後も有り得る。今回で両者の初顔合わせは済んでいる(ザンキとモッチーの間に会話はなかったものの、互いの顔は見ている)。今度会ったときは、
「キミとは確か、たちばなで会ってるよね。あの少年と一緒にいたコだよね? 彼の恋人?」
「やっだぁ~、そんな、恋人だなんて~(バッシーン!)←モッチーがザンキの背中を思いっきり叩く音」
てな感じで盛り上がったりして。更に、既に鬼を引退しているザンキは、モッチーに対しては本名の財津原を名乗る可能性もある。トドロキのサポートも良いが、ザンキには、恋する乙女モッチーのサポートもお願いしたいところである。
 トドロキと日菜佳の仲はザンキも承知していると思われるので、トドロキの従姉妹であるモッチーに、ザンキがその件で何か頼みごとをするという展開でも良い。

 現場に来たザンキを、大喜びで迎えるトドロキ。リアクションが、「たちばな」に来たトドロキを出迎える日菜佳とほとんど同じ。実は、トドロキと日菜佳は似たもの同士だったのだ。
今までも、「師匠にぞっこんのトドロキ」と「トドロキにぞっこんの日菜佳」の芝居は似通っていたわけだが、今回は更にハッキリした感じ。肝心の相性の方はどうなのか分かりませんけど。

 トドロキにも切り火(石を持っていないので格好だけ)をしてあげる香須実。そのカットだけ見ると反射的にやったようにも見えたが、その後に香須実がザンキにトドロキの件で進言するシーンが続くので、香須実が本当にトドロキのことを気に留めていることが分かる。
 整理整頓には口うるさそうな香須実が、黙ってトドロキのDAを整頓していたのも、このシーンの台詞で合点がいく。今回は、この件が一番良いなと思った。

【小学一年生の心で学び直したこと】

 お盆を両手に持つときは、バランスに注意しよう。
 人の失敗を責める前に、その失敗の原因を考えてあげよう。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 前から望んでいた童子・姫ペアの同時複数登場が実現してウハウハ。
 と思ってたら、次回の放送は26日とな? まあ、イブキとトドロキの同時変身も見られることだし、良しとしますか。

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

New! 6/12 up 『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3
6/4 up 劇場版『仮面ライダー響鬼』を、ネタばれ無しで考える
5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える
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『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3

『仮面ライダー響鬼』
                 キャラクターお気に入りベスト3

 『響鬼』が第20話を迎えることを記念して何かコラムを書こうと思っていたのですが、いつの間にか当日の朝になってしまいました。そこで、とりあえず作品に登場するキャラクターに関して、分類別にお気に入りベスト3を決めてしまおう!ということにしました。

 まずは、女性キャラクター部門のベスト3から。

1位 みどり
 演じている梅宮さんに以前から注目していたという点が大きいですね。写真集は、2冊とも発売された当時に買いました。
 キャラの面でも、美人のマッドエンジニアとなれば、技術系の私にとって“お仲間”。この前は響鬼を実験台にして試作品をテストしていましたが、今度は3メートルくらいのアカネタカを作って威吹鬼の飛行テストをするとか、ガンガンやって欲しいです。
 設定年齢が31歳というのも嬉しいところ。自分の守備範囲として見ても許されると言うか何と言うか、ま、そんな感じ。

2位 モッチー
 モッチーイチ推しの私ですが「自分にもこんな娘(子供)がいたらなぁ」という視線で観ています。実際、自分の姪っ子とそれ程年が違いません。だから、モッチーにはあまり短いスカートは履いて欲しくありません。パンチラとかはもってのほかです。
 毎週の感想でも書きましたが“猛士の存在を知らない一般人”というスタンスをギリギリのところで維持した方が、キャラの芝居の幅(選択肢)が増えて、人間ドラマとしては面白くなると思います。

3位 姫
 人間の敵ではあるが、悪ではない。彼女が人殺しなら、我々は豚殺しの鳥殺しの魚殺しです。
 そして敵キャラではありますが、姫のフトモモとクチビルに、オヂサン的には「ちょっとウハウハ」「ちょっとメロメロ」のわけです。
 魔化魍が人間を食料にしているのは分かるのですが、姫たち自身は何を食べて生きているのでしょうか? もしかしたら、蜻蛉(カゲロウ)みたいに、水しか飲まないとか。


 次は、男性キャラクター部門のベスト3。

1位 イブキ
 実写版『セーラームーン』を観ていたので、渋江さんに思い入れがあります。雑誌『フィギュア王 No.86』に掲載されていた記事を読んだときは、特撮ファンとして少し嬉しかった。演技は少しずつ上手くなってきていると思うので、この『響鬼』で一皮向けて欲しいです。
 キャラの面でも、普段、香須実を前にしているときはフニャフニャしているのに、敵を前にするとキリッと精悍に“変身”するところが気に入っています。

2位 明日夢
 栩原さんの演技が上手い。過去の平成ライダーの若手イケメン俳優の演技とは違って、観ていて苦痛に感じるということが全くない。大人のライダーファンとして、これは非常に助かります。
 明日夢というキャラが、ライダー(鬼)と、どんどん知り合いになるという部分に、“少年としての自分”が憧れを感じています。

3位 おやっさん
 男性キャラの中で、唯一自分より年上。何か、おやっさんが画面に登場するとホッとします。
 『特撮ニュータイプ 7月号』の記事を読んで、別の意味でもホッとしました。


 忘れちゃいけない、DA部門のベスト3。

1位 ニビイロヘビ
 食玩まで買った のは、ニビイロヘビだけ。爬虫類が好きなのです。
 バンダイのニビイロヘビは、2匹目(実家用)を無事購入できました。鈍色(ニビイロ)というより虹色に光を反射するところがとても綺麗で気に入っています。

2位 ルリオオカミ
 遊び代が多いのが、ルリオオカミの魅力です。顔が狼に見えないのがちょっと残念ですが、尻尾はカワイイ。よくこのプロポーションをDAというコンセプトで実現できたものだと感心します。

3位 アカネタカ
 自分のアパートと実家に1羽づついます(バンダイ製)。尾羽が動かないのがちょっと残念ですが、全体のプロポーションは素晴らしい。部屋のインテリアとして購入する大人のライダーファンも多いのではないでしょうか。


 最後は、鬼キャラクター部門のベスト3で締めくくり。

1位 裁鬼
 じじむさいカラーリング。年齢も鬼の中では一番自分に近い。自分が変身するとしたら、許されるのは裁鬼くらいかなぁ?なんて思ってしまいます。変身グッズも、変身鬼弦しか持ってないし。

2位 轟鬼
 私は、電気系の技術屋。雷属性の轟鬼には共感を感じます。顔のデザインが『ガイバー』っぽいのも良いですね。「音撃斬・雷電激震」には、私の名前「震電」の文字が入ってるし。
 あと、烈雷にアクションがある度に「ビャンッ♪」「ギョンッ♪」と弦が短く鳴るのが小気味良くて気に入っています。

3位 威吹鬼
 華麗な足技を駆使して戦うところがカッコイイ。正に疾風の戦士。
 登場当初は、変身後に敵を目前にしてタタッと後退りし、竜巻(バイク)から烈風を取り出すという動作があって気に入らなかったのですが、その後改善されています。
 音撃の性質上、技に入る前に技名のコールが出来ない。轟鬼みたいに、魔化魍を撃破した後に一演奏したら、ヒーローっぽくて良いんじゃないかと思うのですが。

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。