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2005-06

『仮面ライダー響鬼』 十九之巻

『仮面ライダー響鬼』 十九之巻

【 観る前に思ったこと 】

 ザンキが「たちばな」を訪れる。ここで、モッチーとザンキの顔合わせが欲しいところだ。モッチーは、ザンキを見るなり
「ザタローにいちゃん!」(ザンキの本名を“財前 座太郎(ざいぜん ざたろう)”と仮定)
と本名で呼んで駆け寄る…とか。
 トドロキの従姉妹であるモッチーが、ザンキと面識があったとしても不思議ではない。というか、モッチーとザンキがセットになることで、『響鬼』のキャラ関係がより面白くバランスすると思えてならない。
 現在のザンキは不自然である。変身前後両方のキャラが登場している4人の鬼の中で、ザンキだけが、ダメ人間的側面を発揮していない。片付け方が雑だという欠点はあるが、これはトドロキがヘコヘコしながらフォローしてしまうので、むしろトドロキのダメっぽさを強調しているに過ぎない。

▲『響鬼』の法則その1…鬼は、ダメ人間的側面を明確にアピールしなければならない▲

「この法則に従わなかったから、ザンキは鬼を引退することになった」と考えれば辻褄は合うのだが、ザンキが渋くクールにまとまったキャラで終わってしまうのは、どうにも惜しい。母親や母親世代の女性には受けがイイかも知れないが、本来の視聴者である肝心の子供たちにとって、今のザンキは所詮強面のオジサンである。
 そこで、モッチーにザンキのダメ人間的側面を引き出してもらうというわけだ。いや、むしろ
「モッチーそのものがザンキの弱点」である方が収まりが良い。
 例えば…
 モッチーに「ザタローにいちゃん」と呼ばれたザンキは、慌ててモッチーの手を引いて店の外へ出る。
「持田、この店の中では、俺を“ザタローにいちゃん”と呼ぶな。ザンキと呼んでくれ」
「どうして? どうしてザタローにいちゃんだとダメなの?」
「この店では、俺はザンキで通っているんだ。だから持田もそう呼んでくれ。な、頼むから」
 別に弱みを握られているわけではない。ザンキは、生まれつきモッチーのようなタイプを苦手としているのだ。いうなれば一種の天敵のようなものである。
「じゃあ、ザンキにいちゃんでいいの?」
「…“にいちゃん”はやめてくれ」
「じゃあ、ザンキにい…言いにくいなぁ…ザンにい…“ザンにい”でいい?」
「ああ、“ザンにい”でいい」
何とか例の“オウム返しパターン”で応えてみるものの、額にうっすらと汗を浮かべたザンキの表情は、もういっぱいいっぱい。いつものクールな余裕など、ひとカケラもない。
 モッチーとザンキが店内に戻ると、いつの間にかお客さんで一杯。日菜佳は思わずモッチーに助けを求める。
「はい、分かりました! じゃあ、ザンにい、手伝おっか♪」
モッチーは当然のようにザンキにも仕事を振る。それを見た日菜佳、声にならない悲鳴(ヒィィイイーッ、そこでザンキさんに仕事を振っちゃうンデスカー!!!)を上げて固まる。
「俺も…手伝うのか?」
「当然でしょ、人助けだもん」
「あ、ああ…当然だな」
いそいそとザンキの背を押して店の奥に入っていくモッチー。あっけに取られている日菜佳に、客からの注文が飛んでくる…。
 しばらく経った後、トドロキが「たちばな」の暖簾をくぐる。
「いらっしゃいませー!↑(モッチー)」
「おっ!? ひとみ、バイトか?」
「…いらっしゃいませ↓(ザンキ)」
「ざ、ザンキさぁぁぁん?!!!」
「…バイトだよ」
トドロキの前では、いつものクールなザンキである。作務衣姿も渋くてサマになっている。店の奥では、日菜佳がトドロキの視線を避けるようにして、ソロリソロリと店の隅へと移動中…

 まぁ、こんな感じでザンキとモッチーが凸凹コンビになれば面白い。お笑いの要素だけではなく、モッチーの悩みをザンキが聞いてやったりもする。ヒビキは明日夢の担当なので、ザンキがモッチーを担当するのだ。猛士の秘密を知らないが故の誤解や不安を抱えて悶々とするモッチーには、鬼を引退して一歩引いたポジションにいるザンキがぴったりだと思うのだが、どうだろうか?
 今後、ザンキはトドロキを更に突き放す方向に進む(トドロキに弟子を取らせて完全独立)だろうから、これぞ正しく「渡りに船」、「ザンキにモッチー」である。出番が減りそうなザンキからすれば、「棚からぼたモッチー」といったところか。
 ザンキがモッチーに弱い理由として、若い頃のザンキが幼い頃のモッチーに「全身(全裸)変身解除直後」の現場を目撃されており(しかも複数回)、それが一種のトラウマになっているという設定も有りだろう。

 「たちばな」でのバイトが本決まりっぽい明日夢。ブラバンの方はどうする? モッチーが、ちょっとご機嫌斜めっぽいのはその辺りのことが原因か?
 モトクロスバイクが登場。例え鬼が乗っていなくても、バイクアクションがあると嬉しい。
 ヒビキは、今回も変身シーン無し・ドンドコ無し?
 トドロキは、頭部のみの変身解除に成功するのか?

【十九之巻の感想 】

 今回は、全体を通して展開が読み易いお話だった。
 轟鬼の録画映像の件。明日夢の件でおやっさんが日菜佳にツッコミみを入れたり、イブキが突っ込まれる前に自己申告する件。香須実が、明日夢について語る台詞。「たちばな」に来たトドロキに、モッチーがナチュラルなツッコミを入れるシーン。そして、最後に轟鬼がピンチに陥るところ。
…などなど、「次はこうくるな」と思ったら、その通りのものが来た。
 
 バイクの練習をしているのがヒビキだったのは、ちょっと意外。今後ヒビキがバイクに乗るようになるとすると、そのシーンは吹き替えができる。細川さんのスケジュールを考慮している面もあるのかも知れない。
 “怪人物”の件で、いつになく表情を曇らすイブキ。おやっさんも、イブキに目配せする。イブキと“怪人物”の関係が明らかになるのはいつ?

 トドロキと明日夢が初顔合わせ。今回、個人的に一番良いなと思ったのがこのシーン。
「最近はすっかり鬼が板についてきたみたい」と日菜佳に言われ、明日夢にそのことを聞かれていることを「マズイよな、これ」と困っている様子のトドロキ。
明日夢は「へ~、この人も鬼なんだ」と思っているが、声には出さない。
 トドロキ・ラブで舞い上がっていた日菜佳だが、すぐに二人の感情に気付き、トドロキに明日夢の立場を説明する。
 ほんの4カットほどのシーンではあるが、普通にキッチリ撮ってあるのが嬉しかった。逆に言えば、こういうシーンで手を抜くようになったらドラマとしては終わりである。
 鬼色は鈍色と深緑だが、キャラクターは“キレンジャー”っぽいトドロキ。シャツの色も黄色。

 淡い期待を抱いていた、モッチーとザンキの絡みは無し。少なくともモッチーはザンキを知らないようだ。ザンキがモッチーを知っているかどうかは謎(今回ザンキはモッチーの顔を見ていないので、写真等で知ってはいるが気付かなかっただけの可能性あり)。
 明日夢は、ザンキが「ザンキさん」と呼ばれたことで、ザンキが鬼であることに気付いた様子。ザンキがトレーナーになるということと「俺とは縁があるね」というザンキの台詞から、明日夢がヒビキではなくザンキによって鍛えられる可能性が再浮上してきた。
 ちなみに明日夢役の楽人さんは、骨格的にはむしろガッチリしている方だ。年齢的にも、鍛えれば鍛えただけ身になる年頃なので、肉体的には3ヶ月もあればシルエットが変わるだろう。

 乗りに乗っている感じで戦う轟鬼。実力的には、師匠越えを果たしているどころか、響鬼を含めた全ての鬼の中で最強なんじゃないか(スピード型の魔化魍を相手にした場合は別にして)と思える。
 一瞬の隙から招いたピンチを、自力のみで脱することが出来るのか?

【小学一年生の心で学び直したこと】

 慣れからくる油断には気をつけよう。
 ご飯を食べる前には、「いただきます」の一声を忘れないようにしよう。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 次はサソリの魔化魍か? 十九之巻で最後に登場したバケガニのCGはいい感じだったので、サソリにも期待。

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

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5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える
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『MASK2』

『MASK2』
  2005年の映画館で観た映画:10本目
  映画を観た日:2005年5月28日(土)


 役者が違う。もちろん、「役者の魅力に格差がある」という意味である。
 観る前から予想はしていたが、やはり前作のジム・キャリー&キャメロン・ディアスのコンビと比べると、明らかに見劣りした。
 前作のようなラブラブコメコメした物語ではなく、夫婦と子供の家族愛がテーマになっているので、ベースとなるテンションが低いということも影響しているだろう。妻ではなく母親というキャラを強調して演じるトレイラー・ハワードを、10年前のキャメロン・ディアスと比較するのも酷な話だ。
 しかし、マスクに変身する主人公を演じるジェイミー・ケネディの表情の乏しさは問題である。「表情爆発!」といった感じのジム・キャリーの方が、メリハリやインパクトにおいて1枚も2枚も上だった。
 VFXも、前作と比較して何も目新しいものがないというのがツライ。赤ん坊のVFXは、技術的には10年前より遥かに困難なことをやっているのだろうが、実際に映像になったものを見る限りでは、特に驚くべきものがない。
 また、これはごく個人的な感覚であるが、前作のギャグのテイストには、日本のギャグマンガ的なものが感じられた。まるで、『マカロニほうれん荘』を実写化したような印象さえ受けたのだ。『MASK2』では、ギャグのテイストが意図的に『トムとジェリー』のテイストで作られており、イメージが変わってしまっている。
 私のように前作のイメージを期待していた者にとっては、まんまと外された作品だった。

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。