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2005-04

『フライト・オブ・フェニックス』

『フライト・オブ・フェニックス』
  2005年の映画館で観た映画:6本目
  映画を観た日:2005年4月9日(土)


 4月にして漸く6本目。年に24本以上観るのが目標なので、まだ予定のペースを下回っている。
 この映画は、私にしては珍しく“衝動買い”っぽく入った映画だ。『いぬのえいが』と同日に観る映画を何にしようか迷っていた時期に、TVCMで偶然この作品を知り「あ、コレでいいや」的に観ることを決めた。
 今になって思えば、『ナショナル・トレジャー』を観た後、ああいったアメリカ中心的のコテコテ大作系洋画は観たくないという気持ちが作用して『アビエイター』を敬遠し、その結果の落としどころとしてこの作品を選んだのは、むしろ必然だったのかも知れない。

 この作品は20世紀フォックス提供の映画ではあるが、いわゆるハリウッド大作ではない。有名な俳優は出演していないし、巨額の予算も投じられていない(もちろん邦画一般よりは高額な製作費だろうけれども)。
 映画の舞台は一貫して殺風景な砂漠。美男美女が登場するわけでもない。そしてストーリーも淡々と進むという、地味な映画である。しかしそれ故、自然な造りに仕上がっている。ヒーロー、ヒロインが派手に活躍し、どんでん返しの大逆転が起こるばかりが映画ではないのだ。
 ごく普通の人間が、突然困難な状況に陥ったとき、どう対処するのか。そこには英雄などいない。皆が普通の人間だ。ごく普通の人間が大半を占める観客にとって、自分の身に置き換え易いシチュエーションである。主題も、ただ生きてそこから脱出するというだけ。国家も宗教も絡まないシンプルかつ普遍的なテーマである故、日本人である私にも普通に感情移入できた。
 飛行機墜落にまつわるシーンを除くと、CGを意識させる絵がほとんどなかったことも良かった点として挙げておこう。

 サバイバル映画としては物足りない。映像そのものは自然だったが、劇中の暑さ対策その他はリアルさに欠けていた。しかし、この作品はリアルさにこだわったサバイバルものではなく、飛行機を主軸にした、変り種の脱出劇なのだ。
 双胴機が登場する以外はケレン味が一切ない、こんな映画も撮れるところが、アメリカ映画界の強さなのかも知れない。
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『いぬのえいが』

『いぬのえいが』
  2005年の映画館で観た映画:5本目
  映画を観た日:2005年4月9日(土)


 前売り券を買ったものの、ずるずると日程がずれ込んで、公開終了が迫ってきていた。
 この日は初回である10時30分の回を見るため、ちょっと早すぎるなと思いつつ9時42分に『シネスイッチ銀座』に到着。すると、そこには既に長蛇の列が! さすが愛犬家王国ニッポン! 犬映画人気は大したものだ…のわけはないと思って係員に尋ねたところ、やはり『コーラス』(この日が初日)の列だった。その列を横切って私は3階(シネスイッチ2)へ向かう。
 案の定、私が一番乗り。売店の正面で立ったまま待つことになる。
 視界を遮る物がないので、売店のマペット(もちろん犬)と目が合ってしまったのがマズかった。ここ数年間は買わずに済ませてきたマペットを、映画のパンフと一緒に買う破目に。映画の前売り券より高い買い物してどうするんだ、全く。席について袋から出してみたら、思ったより可愛くない上、肉球の処理も紙を張っただけという雑な作り。やはりマペットは良く吟味して買わなければ駄目だ。

 そんなわけで、犬のマペットは失敗だったのだが、映画の方は十分に楽しめた。その最大の理由は、私が柴犬好きだからである。この映画はオムニバス形式だが、基本的には柴犬が主人公なのだ。
 「犬といったら、やっぱり日本犬、それも柴犬でしょう!」という私にとっては、『クイール』よりも感情移入が出来て、何度も何度もポロポロポロポロ泣いてしまった。
 特に柴犬好きでなくても、飼っていた犬と離れ離れになったり、飼っていた犬が死んだ経験のある人なら、まず間違いなく泣けると思う。
私の場合、特に悲しいシーンでなくても、飼っていた犬のことを思い出して「ああ、かまって欲しそうにしていたとき、もっと可愛がってやればよかったなぁ」などの後悔の気持ちが湧いてきて、目頭が熱くなった。かまってやりたくても、今はもういないのだ。
 純粋に映画として評価しても、まずまずの出来になっていると思う。犬好きの彼女に無理やり付き合わされた彼氏etcに配慮したのか、犬好きではない人にも楽しめる造りになっている。オムニバス形式なので、その辺は上手くバランスを整えてあるといった感じだ。

 現在の日本の飼い犬事情を考えると、主にドッグフードの改良によって犬の寿命が延びているため、犬を飼うには相当の覚悟が必要となっている。犬も人間同様、高齢になるとボケたり、寝たきりになるのだ。
 私の飼っていた犬も晩年はボケてしまい、小屋の中で自分のウンチまみれになったりして大変だった。犬の世話は、想像するよりもはるかに大変なのである。また、病気や怪我も多くなり、保険の効かない犬の治療費はバカにならない金額になる。「餌と朝晩の散歩さえやっておけば大丈夫」なんて思ったら大間違いなのだ。
 
 それでもやっぱり、犬を好きだという気持ちは変わらない。今は無理だけれど、会社を定年退職したら、犬を飼いたい。そんな思いを巡らさせる映画だった。

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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。