2017-06

村田諒太VSアッサン・エンダムの感想

村田諒太 VS アッサン・エンダムの感想


 もうすぐ放送されるWOWOWエキサイトマッチを観たら、今の自分の素直な気持ちが失われるかもしれないので、その前に書き留めておく。
 生中継でTV観戦していて、12ラウンドのゴングが鳴った瞬間に思ったことは二つ、

「ここがラスベガスだったら、3-0でエンダムの勝ちになる」
「でもここは日本だから、判定は割れるだろう」

 それでもエンダムが有利だと思った。
 何故なら、村田は余りにも手数が、特にジャブが少なかったからだ。

 「ガードを固めて前に出るスタイル」、「鉄壁のガード」と言えば、一時期までのミゲール・コットを思い出すが、コットは前に出ながらジャブをそれなりに出していた。そして、ボディブローはベルトラインギリギリになることも多かったが、とにかくパンチの角度と言うか軌道が見栄えがして攻勢をアピールするブローだったし、実際にダメージを与えているという事実が印象に変換されて観ている者にも伝わってきたものだ。

 村田には、それがどちらも無かった。
 「ガードを固めて前に出て、プレッシャーを与える」だけでは、当然「手数」には含まれないし、「攻勢」にもならない。ボクシングに於いて「攻勢」とは、パンチを繰り出して初めて成立するものであるからだ。「ガードを固めて前に出て、プレッシャーを与える」ことは、「リング・ジェネラルシップ(主導権支配)」には成るが、「攻勢=攻撃的である」ことには成らないのだ。
 これは、日本でもラスベガスでも同じだ。

 相手から1度ダウンを奪ったラウンドは原則として「10対8」となるが、相手から「10対9」のラウンドを2度奪われたら、それで相殺されてしまう。例えそれが、僅差のラウンドであったとしてもだ。
 だから当然、「豪快なダウンを奪ったラウンド」×1は、「僅差で判定を奪われたラウンド」×3に劣る。これは、日本でもラスベガスでも同じだ。

 おまけに、ラスベガスではジャブを必要以上に高く評価する(所謂ラスベガス採点)。だから、
「ラスベガスだったら、3-0でエンダム」
「日本だから、2-1」
となる。

 更に言えば、村田諒太が勝とうがアッサン・エンダムが勝とうが、どちらも真のチャンピオンでは無いのだ。WBAミドル級王座の上には、WBAミドル級スーパー王座が、そしてそれを含む3団体統一王座が有るからだ。
 現時点で世界最強のミドル級のボクサーは、3団体統一ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキンであることは、ボクシング界の一致した見解である。言い方を変えれば、ミドル級の真のチャンピオンは「ゲンナディ・ゴロフキン」か、「ゴロフキンに勝ったボクサー」なのだ。

 バーナード・ホプキンスがミドル級の主要4団体王座を統一していたとき、同級のWBAのレギュラーチャンピオンなど、誰も注目していなかった。
 前王者ダニエル・ジェイコブスが三団体統一王者ゲンナディ・ゴロフキンに敗れたことで統一、消滅した筈のWBAミドル級王座など、所詮はそれと同じである。

 それなのに、生中継時のTV放送や一般の紙媒体新聞各紙は、ゴロフキンのゴの字も取り上げようとしない。まるで、WBAを含むミドル級三団体統一王者などこの世には存在せず、村田諒太VSアッサン・エンダムの勝者が、ミドル級で唯一最強のボクサーとなるかのような扱いだ。

 現在、ミドル級で世界を制する最強のボクサーは、村田に勝ったエンダムでは無いし、エンダムVS村田の再戦の勝者でも無い。 既に書いた通り、三団体統一ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキンであり、彼に挑戦して勝つ可能性を持つボクサーなのだ。
 ぶっちゃけた話、既に実現が決まっているゴロフキンVSアルバレスと比べたら、エンダムVS村田の再戦など、本当に瑣末なことである。多分、村田(陣営)は相性の悪いエンダムとは再戦せず、WBO王者のサンダースを標的にするだろう。私も、その方が良いと思う、いろんな意味で。

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西岡利晃 VS ラファエル・マルケス “ラスベガス世界戦”の感想

西岡利晃 VS ラファエル・マルケス “ラスベガス世界戦”の感想

 “西岡 VS ラファエル”ラスベガス世界戦は、チャンピオン西岡が明確な判定勝ちを収めた。
 試合の展開は、大体『いちおう日記』で想像した通りだったが、予想外だったのは、ラファエル陣営が西岡のボディブロー(左ストレート)や、ダッキングに対してアッパーを合わせて来なかったことだ。
 ラファエルの勝つパターンは、フックを警戒させて(意識させて)おいて、ダッキングした西岡にアッパーを合わせるという戦法だと思っていた。そもそも、西岡は攻守において姿勢を低くすることが比較的多いボクサーなのだから、そこへアッパーを突き上げるという攻めは、リスクを伴うものの一つのセオリーである。

 もっとも、勝負を分けたのは、ラスベガスと言う“ジャブが過大に評価される”舞台だったのかも知れない。
 西岡は、左ストレートを主武器にするストレートパンチャーで、ボクサー寄りのボクサーファイター。
 ラファエルは、フックを主武器にしており、ストレートパンチャーではない。ボクサーファイターではあるが、ファイター寄りだ。
 本来のファイトスタイルで、どちらがラスベガスという戦場に向いているのかは言うまでもない。

 しかし序盤、その“過大に評価される”ジャブの差し合いで、ラファエルは優位に立った。ただし、それと引き換えに、ラファエルは左フックを全く使うことが出来なかった。実際には両者とも前腕(前に出している腕)のフックを6回まで1発も出していないのだが、西岡は元々ストレートパンチャーである。
 確かに序盤、西岡はラファエルの左ジャブを浴び、自分の左ストレートは届かないという苦しい展開だった。しかし裏を返せば、西岡は主武器である左ストレートを序盤から使うことは出来ていたのだ。

 「全く出せない」のと「出しているが当たらない」では、後々大きな差が出る。
 「全く出せない」のでは「いつまでたっても当たることはない」が、「出しているが当たらない」のなら「出しているうちに当たるようになる」からだ。

 ジャブを当てていれば、ポイントが来る。
 ジャブとは言え、当て続けていればダメージが蓄積する。
 実際にクリチコ兄弟は、ラスベガス以外の舞台でも、その戦術で勝っている。
 しかし、本来フックを主武器にするラファエルが、試合の半分を消費するに相応しい戦術だったのだろうか。

 勝負を分けたのは、序盤を過ぎた4、5ラウンドだったと思う。この辺りでラファエルが左フックの封印を解いていれば、6ラウンドで西岡の左ストレートが有効に機能するようにはならなかったのではないか。7ラウンド以降、ラファエルが左フックのタイミングやポジショニングを調整しきれないまま終わってしまうことは無かったのではないか。

 本来のマルケスだったら、試合の序盤から、ボディへ左ストレートを伸ばしてくる西岡を、アッパーで豪快に迎え打っていた筈である。それが仮に当たらなくても、一定の抑止力として機能し、試合を有利に進めてしまう。「力任せのボクシング」ではなく、「力を上手く使ったボクシング」である。
 そういうマルケスを観ることが出来なかったのは残念だが、西岡がそうさせなかったという意味では素晴らしかった。ジョニー・ゴンザレスを1発でKOした左ストレートが、ラファエル・マルケスに戦法の変更を余儀なくさせたのだ。

 日本人のチャンピオンが、世界的なスター選手に勝つ姿を、私はリアルタイムで初めて観た。
 ありがとう、そしておめでとう。
 日本の、そして真の意味での世界のチャンピオン、西岡利晃!

ホルヘ・リナレスは、ダイレクト・リマッチを行うべきではない

ホルヘ・リナレスは、ダイレクト・リマッチを行うべきではない

 まるで、自らのテンプルへ相手の拳を招き入れるような、不可解なガードの動き。
 余りにも不自然なので、コマ送りで確認した。

 どうやらリナレスは、相手の初期動作を見た時点で、ショビングで対処しようとしたようだ。
 しかし、相手のパンチの軌道が予想よりも高い位置へ伸びて来たため、ショビングを止めてオンガードに戻そうとした。
 その腕が戻り過ぎて、テンプルが丸出しになってしまった。
 その丸出しになったテンプルに、相手の強打(ナックルがキレイに返った)が直撃。この一撃で、事実上試合は終わってしまった。

 実は試合当日の朝、私は予知夢を見た。
 リナレスが、前のめりにダウンして、リング上で四つん這いになる夢だ。
 過去、私は予知夢を何度も見ており、その全てが外れているのだが、この夢もある意味では外れた。リナレスは、尻餅をついてダウンしたのだから。

 リアルタイムでTV観戦することに決めた後も、リナレスの試合に関しては、夢で見たダウンシーンしか浮かんでこないといった有様だった。何度目を瞑っても、リナレスが勝つというイメージが思い浮かばない。
 私が生で観戦したリナレスの試合は、ラミロ・ララを3ラウンドTKOで仕留めた、後楽園での試合だ(そのレポートは → こちら )。あの時も試合前にヒヤヒヤしたが、少なくともリナレスが負ける映像は浮かんでこなかった。

 無敵の王者の凱旋試合に、悪魔が微笑む。
 ウラディミール・クリチコとコーリー・サンダースの試合も、確かクリチコの凱旋試合だった。

 控え室を映した映像で、リナレスのトランクスのベルトラインを見たとき、嫌な予感が強まった。
 試合前、オスカー・デ・ラ・ホーヤの映像が流れたのを見たとき、嫌な予感が強まった。
 リングウォークのとき、リナレスがガウンではなく野球のレプリカユニフォームを着ているのを見たとき、嫌な予感が強まった。
 後楽園で戦っていたときと、違うことをやらないでくれ、思った。
 ベルト以外には、何もリナレスに背負わせないでくれ、と思った。

 試合開始直後、リナレスが十字を切ってからコーナーを出たのを見たとき、嫌な予感は最高潮に達した。ミゲール・コットがアントニオ・マルガリートにTKOされたラウンドの開始時、やはり十字を切ってコーナーを出ていたことが脳裏に浮かんだのだ。
 そう言えば、コットはあの試合の開始前、Tシャツを脱いで客席に放り投げるという、今までやったことのないパフォーマンスをしていたような気がする…。

 天才ボクサーの、まさかのKO負け。
 アミール・カーンと同様の状況に、ホルヘ・リナレスも陥った。
 リナレスは、決して復帰第一戦でファン・カルロス・サルガドとのリマッチを行うべきではない。
 ダイレクト・リマッチが許されるのは、判定に疑問が生じたときだけだ。

 リナレスには、最低でも挑戦者決定戦を制してから、世界戦に望んで欲しい。
 あせるな、リナレス。
 ファンも、あせらずに待つから。

ワールドプレミアム世界ダブルタイトルマッチ The REAL 長谷川穂積 vs アレハンドロ・バルデス オスカー・ラリオス vs 粟生隆寛

ワールドプレミアム世界ダブルタイトルマッチ The REAL
    長谷川穂積 vs アレハンドロ・バルデス
    オスカー・ラリオス vs 粟生隆寛


                                 2008年の会場で観た試合:4回目
                                 観戦日:2008年10月16日(木)
代々木第一でボクシングを観戦するのは初めて

看板イイわねぇ、テンション上がるわねぇ
 過去、コンサート鑑賞でしか来たことのない代々木第一体育館に、とうとうボクシング観戦のために足を運んだ。日本武道館と両国国技館、そしてJCBホールでは既にボクシングを観戦済み、後楽園ホールは言わずもがな。これで一応東京の主だった会場で観戦したような気がする。

国旗もイイわねぇ、テンション上がるわねぇ

 今回も南側の3列目という良席(ただし、1列目の前には通路、A~C列、通路、プレス席が3列あるので、実際には10列目辺りか)で観戦した。ちなみに、南側のA列にはジョー小泉さんが座っておられた。

ジョーさん何故プレス席の外に?

 ノートパソコンを開いている方がジョーさん。殿堂入りメンバーなのだから、柵の内側に鎮座しておられるべきなのでは? あるいは、リング誌特派員としてプレス席で仕事をされるという形でも良いと思うが…。個人的に、凄く違和感を感じた。


WBA世界フェザー級タイトルマッチ
      オスカー・ラリオス vs 粟生隆寛


 粟生は惜しい試合を落とした。逆に言えば、ラリオスは上手く勝ちを拾った。
 私にとって「粟生の敗北」という結果以外は、全く予想外の試合となった。
 試合前の予想は、3対7で粟生が不利、どちらが勝つにしろKO決着というものだった。
 ラリオスが勝つとしたら、暫定王者決定戦や初防衛戦のように攻めに攻め、最後は強烈なクリーンヒットを決めて試合を終わらせると思った。粟生が勝つとしたら、最終回を迎える前に、カウンターで倒し切ってしまうしかないと思った。

 それが、12ラウンド戦い抜いてのスプリット・デシジョンなのだから、意外だった。
 ラリオスの粘りと試合運びの上手さを褒めるべきか?
 歴戦の兵(つわもの)からダウンを奪い、反撃のボディブローに耐え抜いた粟生を褒めるべきか?
 もちろん、現場で観戦していたときは、私を含めて多くの観客が粟生の手数の少なさを叱咤していた。私自身、
「手数、手数!」
「打て! 先に打て!」
「手を出せ!」
と、何度叫んだことか。

 ちなみに、私の“南側3列目”採点では、114対112で粟生は負けている。
 パンチの質では粟生が優っているラウンドでも、その手数が少なすぎるのだ。ガードの上を叩くだけの見せ掛けのパンチを何発か当てておけば粟生のものになるラウンドが2つはあったと思うが、それをやらないからラリオスの攻勢に持っていかれてしまう(所謂“勢い”に流される)。
 本来、チョンチョンと当たるだけのジャブ(アマチュアでもポイントを貰えない)など評価するべきではないと思うが、極力どちらかに振り分けるという現在の採点傾向においては、そんなパンチでも「振り分けるとしたら…」という口実をジャッジに与えてしまう。

 本当にもったいなかった。
 でも、本当に良く頑張った。

 粟生に関しては、その2つに尽きる。
 ラリオスのボディブローを再三貰っても戦い続けることが出来た点は立派である。以前マルコ・アントニオ・バレラとスパーリングをした際には「(ボディブローで)何度倒されたことか」と言っていたが、そういう練習が生きたのだと思う。
 そして、あえてもう1つ付け加えるとしたら…
「4ラウンドのバッティングで、出血していたのが粟生の方だったら、粟生の10-7だった」
 実際には、ラリオスが出血したため粟生の9-8。ダウンがあったにも関わらず、1ポイント差になってしまった。これがもし、10-7という3ポイント差が付く“ビッグラウンド”になっていたら、ラリオスがアウトボクシングをする余裕など生まれなかった筈だ。
 
 いや、単純に10-8でも同じことだろう。
 やはり、スレイマン・ルールは悪法である。

会場内モニター

WBA世界バンタム級タイトルマッチ
      長谷川穂積 vs アレハンドロ・バルデス


 上手いマッチメイクである。次回の防衛戦の予行演習としては、まずまずの結果だと思う。
 次回の防衛戦の相手となるブシ・マリンガは、今回の挑戦者だったアレハンドロ・バルデスと同じサウスポーではあるが、実力は遥に上だと思われるからだ。何しろ6月の試合(挑戦者決定戦)で、当時1位にランキングされていたウィラポンを、一方的な内容で4回TKOに屠っている。
「左ストレート、フック、アッパー」を自在に繰り出すサウスポーで、長谷川より長身でリーチが長い。これではまるで、長谷川穂積を体格的に大きくしたボクサーではないか。

 ブシ・マリンガは、チャンピオン長谷川にとって、これまでで最強の挑戦者となるだろう。
 今度ばかりは、長谷川も危ない。スピード差は、距離の差で相殺される可能性があるからだ。
 サウスポー対策を、現状からどれだけ上積み出来るかが勝負の分かれ目となるだろう。けれども、国内に“仮想マリンガ”を務められるボクサーがいるだろうか…?

 あ、そうそう、私の2列後の席でオッサン達が「止めるのが早い」と文句を言っていたが、最近の国際的基準から言えば、適切なタイミングで止めており、何ら問題はない。10回以降だったら、最初のダウンで止められていた可能性も結構高いと思う。

WBCの要請を受けたJBCが、長谷川 vs ファッシオ戦にビデオ判定を導入

WBCの要請を受けたJBCが、長谷川vs ファッシオ戦にビデオ判定を導入


 WBCは、3月に行われた内藤 vs ポンサクレック戦の際、JBCにビデオ判定の試験的導入を要請。しかし、JBCはTV局との連携を含めた準備不足を理由に、これを断っていた。(『ボクシングマガジン』5月号の記事より)

 それから約3ヶ月後に行われた長谷川穂積 vs クリスチャン・ファッシオ戦では、国内初となるビデオ判定が導入される運びとなった。
 試合前、リングアナウンサーからその旨を知らされた会場のファンは、長谷川の試合がこのところ流血続きだったことを改めて思い出し、少なくとも最悪の事態は避けられることを安堵したのではないだろうか。最悪の事態とは、バッティングによる負傷を有効打によるものだと誤審され、さらにその負傷を理由にTKO負けにさせられてしまうことである。

 ビデオ判定導入により、より正確な裁定が期待されるのは、以下の通り。
(1)負傷がバッティングによるものか、有効打によるものかの見極め
(2)ローブロー、エルボー等の反則打の見極め
(3)ダウンかスリップダウンなのかの見極め

 私が特に期待しているのは(3)である。
 今まで、ボクシングの試合では、ダウンの裁定に関してはレフェリー(主審)に一任されており、3人のジャッジ(副審)による訂正の仕組みが存在しなかった。これは、ボクシングにおける構造的欠陥として、長く問題視されてきた。ボクシングと同じくらいメジャーな格闘スポーツである柔道が、主審の誤審を即座に修正させることが可能な裁定システムを有していることと比較すると、対照的である。

 ビックマッチにおけるダウンの誤審として記憶に新しいのは、ジュダー vs メイウェザー戦だ。
 初回だったと思うが、ジュダーのカウンターを喰って片方のグローブをキャンバスにメイウェザーに、ダウンが宣せられなかった。あの誤審がなかったら、単なるポイントの変化だけではなく、その後の試合の流れ自体が変わっていた可能性もある。

 もう1試合挙げるとしたら、2004年に行われた、アルツール・グレゴリアン vs アセリノ・フレイタス戦(WBO世界ライト級タイトルマッチ)である。
 確かグレゴリアンが3度ダウンしたことになっていると思うが、実際にダウンしたのは1度だけである。それ以外は、フレイタスが手首から前腕部でグレゴリアンの首筋を巻き込むようにして引っ掛けるなど、有効打ではない方法(反則打)で転倒させている。
 こんな酷い裁定で連続防衛記録を断たれたグレゴリアンは、気の毒で仕方がない。

 ビデオ判定には、問題視された場面を迅速に巻き戻し・再生するビデオオペレータの存在が必要不可欠である。彼らは画面には映らない、文字通り縁の下の力持ちだ。誤審は無いに越したことは無いけれど、もしもの場合は彼らの手腕が頼りとなる。独特のプレッシャーもあると思うが、頑張って欲しい。ボクシングという素晴らしい競技を、より完全なものに近づけるために…。

ジャッジを探せ!

ジャッジを探せ!

東側のジャッジ席

 日本武道館規模の会場だと、リングサイドにはプレス(マスコミ)も多くて、ジャッジ(副審、採点を担当)がどこにいるか分かりづらいもの。
 そこで、2008年6月12日(木)、日本武道館で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ、長谷川穂積 vs クリスチャン・ファッシオの試合が始まる前、ジャッジの姿を、失礼ながら後から撮らせてもらいました。
 当然ながら、エプロンサイドぎりぎりの位置で、椅子に座っておられるのがジャッジの方(3人のうち1人)です。KO決着必至と思われる試合でも、ジャッジは必ずいなければなりません。しかも、この日は3名とも米国から…。
 長谷川穂積は、近いうち米国で試合をすることになると思いますので、そのときはまたよろしくお願いします、米国のジャッジの皆さん!
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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。