2017-04

仮面ライダーの仮面の下には、変身前の素顔があるのだろうか?

仮面ライダーの仮面の下には、変身前の素顔があるのだろうか?

「本郷猛は改造人間である」
 本郷猛が仮面ライダーに変身できるのは、彼が改造人間だからである。TV番組の昭和ライダーは、皆(程度の差こそあれ)改造人間であるから変身できたのだ。

 1971年に放送が開始された『仮面ライダー』における
「改造人間が、普通の人間の姿から、異形なる戦闘形態へと変身する」
というコンセプトは、TV番組ではおそらく世界初のものであり、それ故か曖昧な部分も多かった。
 それを子供番組における“お約束”、所謂ご都合主義だと言ってしまえばそれまでなのだが、ここでは敢えてその曖昧な部分について語ってみたい。

 仮面ライダー(TV作品)の“仮面”の下には、変身前の素顔があるのだろうか?

 公式設定が云々といった話ではなく、現時点で自分がどう考えているか、感じているか。そういう自分の感性で、この疑問について改めて向き合ってみよう。

仮面ライダー1号
 脳改造が行われる前、手術台の上で首から上以外が変身後の姿になっている状態でベルトに風力エネルギーを与えられ、改造人間として起動した後も顔は変身前の素顔のままだった。
 このことから、変身後も仮面の下には変身前の素顔があると思う。

仮面ライダー2号
 1号と同タイプの改造人間であるため、1号同様、変身後も仮面の下には変身前の素顔があると思う。

仮面ライダーV3
 1号と2号が改造手術を行っているので、1号2号と同タイプの改造人間であり、変身後も仮面の下には変身前の素顔があると思う。

ライダーマン
 少なくとも初登場時は、右腕以外は生身の人間である。ヘルメットを被っても頭部に肉体自体の変化は起きようが無いので、変身後も仮面の下には変身前の素顔があることは間違いない。

仮面ライダーX
 ライダーマンほどではないが、変身シーンの描写から、頭部はXマスクとパーフェクターを装着しているだけで、その下の素顔には変化がないように思える。

仮面ライダーアマゾン
 変身シーンはある種幻想的であり、具体的な描写は無いのだが、頭部を含む全身に肉体的変化が起きているというイメージを受ける。変身によって頭部にも頭蓋骨レベルでの肉体変化が起きており、あの顔は仮面ではなく変身後のアマゾンの肉体そのものだと思う。

仮面ライダーストロンガー
 正直言って分からない。ストロンガーに関しては、あの顔が仮面なのか、変化した肉体そのものなのか、イメージが湧かない。

スカイライダー
 ストロンガー同様、イメージが湧かない。

仮面ライダースーパー1
 地球以外の星、または宇宙空間で活動することを目的にした惑星開発用改造人間なので、変身によって頭部を含む全身に、徹底した肉体変化が起きているというというイメージがある。
 また、スーパー1以前に惑星開発用改造人間として改造された奥沢正人(後のメガール将軍)の変身後の姿(後の怪人死神バッファロー)が、変身によって頭部を含む全身に肉体変化が起きているように見えることも、このイメージを補強している。
 つまり、スーパー1の仮面の下に素顔は無いと思う。

仮面ライダーBLACK
 初期の変身シーンでは、変身の過程で一旦“バッタ男”に変貌し、その肉体の上をBLACKとしての外皮が包み込むという描写がなされていた。このことから、BLACKの仮面の下には、“バッタ男”の素顔があるのは間違いない。

仮面ライダーBLACK RX
 BLACKが生まれ変わった存在なので、BLACK同様、全身の肉体変化を伴う変身であることはほぼ間違いない。よって、RXの仮面の下には素顔は無いと思う。


 平成ライダーに関しては、「変身=強化スーツの装着」であることが明確である作品も多いが、それも含めて語ってみよう。


仮面ライダークウガ
 変身ベルトが自分の肉体と融合することによって(変身前でも)肉体内部に変化が起きており、しかもそれが時間と共に進行していることが医学的に明らかにされている。このことから、変身は全身の肉体変化を伴うものであり、クウガの仮面の下には素顔は無いと思う。

仮面ライダーアギト
 アギトの一種であるギルスが、頭部(口)にも明らかな肉体変化を起こしていることから、アギトもまた頭部を含む全身に肉体変化が起きていると考えるのが妥当。よって、アギトの仮面の下にも素顔は無いと思う。

仮面ライダー龍騎
 変身シーンでは、具体的な描写は無いものの、ミラーワールドに入るための特殊なスーツを一瞬で装着しているように見える。よって、龍騎の仮面の下には、変身前の素顔があると思う。

仮面ライダー555
 変身シーンでは、「強化スーツが、変身する者の身体を包み込むように構成されていく」という描写がなされている。このことから、変身する者の肉体自体には変化は起こっておらず、仮面の下には素顔があると思える。
 また、変身ベルトが一般的なベルト同様に、純然たる外付けのツールに過ぎないことも、このイメージを補強している。

仮面ライダー剣
 変身中に仮面が破損し、仮面の下に変身前の素顔があることが劇中で描写されている。

仮面ライダー響鬼
 “顔だけ変身解除”した姿は、一見すると強化スーツを着ているようにも見えるのだが、響鬼が口から火を吐いたり、威吹鬼が鬼爪を溶かされた際、イブキに戻っても手の甲を負傷していたことから、彼らの変身は全身の肉体変化を伴うものであると思える。つまり、響鬼の仮面の下に、ヒビキの素顔はないと思う。

仮面ライダーカブト
 仮面ライダー555同様、「変身アイテムは外付けのツール」、「変身の際には、強化スーツが全身を包み込むように構成される」というパターン。仮面の下には、同様に変身前の素顔があると思われる。

仮面ライダー電王
 イマジンが良太郎に憑依することで、良太郎の肉体自体に変化が起きていることは明らか。ただし、良太郎がプラットフォームに変身することで良太郎自身の肉体に変化が起きているようには思えない。
 よって、電王ソードフォームの仮面の下には、M良太郎の素顔があるのではないか。

仮面ライダーキバ
 キバは身体の各部に鎧を装着しているが、それを除いた身体そのものは生身であり、変身した渡の肉体であると思える。渡が人間とファンガイアのハーフであり、変身の際、彼の肉体にファンガイア同様の特徴が発現することも、キバの変身は肉体の変化を伴うものであるというイメージを補強している。
 よって、キバの顔は渡の顔が変化したものであり、仮面ではないと思う。

仮面ライダーディケイド
 特殊な作品なので、今回の考察からは除外する。

仮面ライダーW
 ドライバーを経由しているとは言え、ドーパント同様ガイアメモリを使って変身しているので、肉体変化を伴う変身だと考えるのが妥当。また、Wの身体が正中線から真っ二つに分離する必殺技の存在は、変身後の肉体変化が頭部を含む全身に及んでいることを証明している。
 よって、Wの仮面の下には、変身前の素顔は存在しないと思われる。

仮面ライダーOOO(オーズ)
 脚がバッタのような形状に変化する等、強化スーツを装着しているという解釈では有り得ない肉体変化が起きる。このことから、変身は肉体変化を伴うものであり、仮面の下に変身前の素顔は存在しないと思える。

仮面ライダーフォーゼ
 フォーゼの姿は、宇宙服や宇宙船を連想させ、生々しさが全くと言って良いほど感じられない。フォーゼの顔は単なる仮面…というか万能強化宇宙服のフェイスプレート部分であり、その下には人の素顔があると思う。

仮面ライダーウィザード
 WやOOO(オーズ)同様、強化スーツを装着しているという解釈では有り得ない肉体変化技を駆使するが、それは飽く迄も魔法によるものである。
 ウィザードの名の通り、その姿は魔法使いの衣装を連想させる。また、変身前の純然たる生身の状態でも、魔法が使える。
 これらのことから、ウィザードは“仮面を被った魔法使い”であり、仮面の下には変身前の素顔があると思う。
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『仮面ライダーイオタ』(キカイダーコンセプト)の変身ベルトを考えてみた! ~ こういうヒーロー玩具なら買いましょう!【その2】~

『仮面ライダーイオタ』(キカイダーコンセプト)の変身ベルトを考えてみた!
      ~ こういうヒーロー玩具なら買いましょう!【その2】~

仮面ライダーイオタ

 2005年の10月に書いた記事 『こういうヒーロー玩具なら買いましょう!』 で提唱していたヒーロー玩具のコンセプトが、『炎神戦隊ゴーオンジャー』の炎神ソウルという形で実現し、気を良くしている今日この頃である。

 さて、気を良くしたついでに、以前から考えていた「モジュールタイプのヒーロー玩具」その2を提案したい。そのヒーロー玩具は、前回同様、仮面ライダーの変身ベルトである。
 玩具の説明の前に、そのオリジナル・アイディア(私案)版の仮面ライダーについて説明せねばなるまい。作品名は『仮面ライダーイオタ』としておく。

 『仮面ライダーイオタ』は、『キカイダー』のデザインコンセプトを大きく取り入れた仮面ライダーである。つまり、ライダーのデザインに大胆な左右非対称を取り入れるのだ。
 もちろんこの非対称は単なる外見に留まらず、ライダーの能力と直結する。既存のライダーでも『アギト』や『キバ』で取り入れられているが、あれをもっと推し進めたものである。
 では、その非対称が“売り”の『仮面ライダーイオタ』の変身ベルトを、ポンチ絵を交えて説明しよう。

 変身前のベルトは、スライドベースが左右に2分割されて、やや両サイド寄りに置かれている。そして、各スライドベースには何も装着されていない。
仮面ライダーイオタ変身ベルト初期状態

 各スライドベースに、変身モジュールα(アルファ)・β(ベータ)・γ(ガンマ)・Σ(シグマ)のうちどれかを、0度の角度で挿入し、「セット」する。
 「セット」すると同時に、変身モジュールから変身起動音(待機音)が流れ、発光ギミックが待機モードで作動する。
仮面ライダーイオタ変身ベルト変身待機状態

 各スライドベースを、ベルトの中央へスライドさせ(ここで「変身!」と叫ぶのだ!!)、ドッキングさせる。
 すると、変身モジュールから「セットアップ○○」という音声が発せられ、変身効果音が流れ、発光ギミックが変身モードで作動する。
(「セットアップ○○」という音声の○○は、例えば「α+α」の場合は「シンメトリーアルファ」、「α+β」の場合は「アルファベータ」となる)
仮面ライダーイオタ変身ベルトで変身(セットアップ)

 もうお分かりだと思うが、仮面ライダーイオタの「左半身の変身」は、変身ベルトの左側のスライドベースにセットしたモジュールによって行なわれ、「右半身の変身」は右側のスライドベースにセットしたモジュールによって行なわれる。
 つまり、左右のスライドベースに同タイプの変身モジュールがセットされていれば、左右対称の仮面ライダーになる。左右のスライドベースにそれぞれ違うタイプの変身モジュールがセットされていれば、左右非対称の仮面ライダーになるというわけだ。

 なお、各モジュールによる変身の仕様は以下の通り。

アルファ・モジュール…能力はバランス型、装甲は中装備。イメージは総合格闘技の格闘家。
         徒手空拳の格闘専門。ただし、拳に特殊装甲(メリケンサック)が備わる。
         「α+他」の場合はメリケンサックが1つのみなので、特殊な拳撃は使えない。
         「α+α」の変身では、左右のメリケンサックを同時に使う必殺技「ダブル・エンド」を
         出せる(『キカイダー』のダブルチョップと電磁エンドに対するオマージュ)。

ベータ・モジュール…能力はスピード型、装甲は軽装備。イメージはブルースリー。
         トンファーまたはトンファーを組み合わせたヌンチャクを使う。
         「β+他」の場合はトンファーが1つのみなので、ヌンチャクは使えない。
         「β+β」の変身では、左右のトンファーを組み合わせてヌンチャクに出来る。このヌ
         ンチャクを使い、必殺技を繰り出す。

ガンマ・モジュール…能力は情報型。装甲は、特殊装備(索敵・ステルス装備)。イメージは特殊
        部隊の軍人。
        短銃または短銃を組み合わせたマシンガンを使う。
         「γ+他」の場合は短銃が1つのみなので、マシンガン機能は使用不能。
         「γ+γ」の変身では、左右の銃を組み合わせることでマシンガンとして使うことが
        出来る。このマシンガンにエネルギーを溜め、必殺弾を撃ち出すことも可能。

シグマ・モジュール…能力はパワー型、装甲は重装備。イメージは弁慶。
         剣または剣を組み合わせた薙刀を使う。
         「Σ+他」の場合は剣が1つのみなので、薙刀は使えない。
         「Σ+Σ」の変身では、左右の剣を組み合わせて薙刀に出来る(ゲルググ方式)。
         この薙刀を使い、必殺技を繰り出す。


 仮面ライダーイオタには、武器を使わない(ただし変身モジュールには依存する)、ライダーキックのような切り札もある。ちなみにライダーキックを必殺技として使えるのは、ベータ・モジュールを1つ以上使っている場合に限定される。何しろ、ベータ変身のイメージはブルース・リーですから。
 シンメトリーベータ・フォームにはヌンチャク攻撃による切り札もあるので、状況によって使い分ける。ヌンチャク攻撃による必殺技は、ライダーキックが使えない状況下(天井が低いとか)で出せば、説得力が生まれるだろう。

 ここまでの説明だと、「左右非対称のフォームでは切り札が1つのみとなるから弱い」と思われるかも知れない。しかし、心配ご無用。
 例えば、「γ+Σ」のフォーム。左手に短銃、右手に剣。この二つの武器を組み合わせることで、シンメトリーフォームとは別の必殺技が出せるようになる…といった具合だ。変身ベルト以外の玩具のプレイバリューも大きくなり、楽しめるだろう。

 「α+α」、「β+β」、「γ+γ」、「Σ+Σ」
 「α+β」、「α+γ」、「α+Σ」
 「β+γ」、「β+Σ」
 「γ+Σ」

 えーと、組み合わせはこれで合ってるかな? こうして見ると「α+β」などの「メリケンサック+トンファー」では、武器を合体させることにちょっと無理があるような気がする。玩具では実現可能でも、実際に絵にならなければ、それは必殺技には成り得ない。

 この点でも、心配ご無用。仮面ライダーイオタは決して必殺技に頼ったライダーではないのだ。『仮面ライダーイオタ』の最大の個性は、「切り札的な強さ」と「便利な強さ」を描き分けるという点にある。
 「α+β」の組み合わせでは、確かに武器を合体させる(メリケンサック+トンファー)ことに関しては絵にならない。しかし、普通に闘う分には十分に絵になる。

 例えば、左拳で相手を殴り、相手がのけぞって間合いが少し開いたところを、そのまま右のトンファーを伸ばして殴る。あるいは、1本のトンファーを両手で扱い、相手の首を絞めたり関節を極める、等。
 切り札としての強さはないが、コンビネーションを駆使する分には非常に便利で闘いやすい。これなら、例え必殺技を使えなくても、見せ場はキッチリ作れる。

 最後に、ライダーキックなどの「武器を使わない必殺技」を出すときの、変身ベルトの使い方を説明しよう。
 変身前のベルトの中央でドッキングしているスライドベースを、左右に分離させる。
 分離させた瞬間、「キュイーン!」という効果音が発せられる。
仮面ライダーイオタ変身ベルト必殺技発動準備

 片方(必殺技を発動させる方)のスライドベースを90度回転させ、更に90度回転させる(結果的に180度回転させたことになる)。
 スライドベースを90度回転させるたびに、「カキュン!」という効果音が発せられる。
仮面ライダーイオタ変身ベルト必殺技選択

 各スライドベースを、ベルトの中央へスライドさせ、再びドッキングさせる。
 すると、変身モジュールから必殺技効果音が流れ、「ライダーキック!」などの必殺技名のアナウンスが発せられる。
 同時に、発光ギミックが必殺技モードで作動する。
仮面ライダーイオタ変身ベルトで必殺技発動

 どーですか、この「1人バロムクロス」的な、変身ベルトのギミックは。
 しかも、変身する際、その姿がハッキリ確認できなくても、
「モジュールをセットしたときの変身待機音を聴けば、どんなライダー(10種類あるうちのどのフォーム)に変身するのかが予め分かる」
のだ!
 『仮面ライダーイオタ』は、ある意味「音で変身するライダー」と言えるだろう。
 もちろんこれは、フォームチェンジを行なう際も同様である。

 『龍騎』のライダーがカードを使う際、その絵柄がチラッと見えるだけで次にどんな攻防を展開するのか、誰にでも予測できた。この、攻防を先読みするという精神行為は非常に楽しい。これと同じ楽しさが、『仮面ライダーイオタ』の変身やフォームチェンジにはあるわけだ。 

 また、フォームチェンジを行なう動作が、「武器を使わない必殺技」を発動させるときの動作と途中まで同じ(合体しているスライドベースを分離させ、片方のモジュールに触れるところまで)である。そのため、この動作に対し、
「フォームチェンジするのか? それともここで必殺技を出すのか?」
という興味が瞬間的に沸く。これも楽しいし、一種の緊迫感を生む。

 アクションヒーローとしては、かなりイケている仕様だと思うが、どうだろうか。
 ちなみに、『仮面ライダーイオタ』の名前には特に意味はない。私が子供の頃流行ったスーパーカーの一つである「ランボルギーニ・イオタ」の“イオタ”が、幼児でも発音しやすいような気がしたので、何となく仮面ライダーイオタにした。

 あ、自分でも今気が付いたけど、スライドベースが2つある(変身モジュールを2つ使う)というシルエットは、V3のダブルタイフーンのオマージュにもなっているわ。(ついさっきまで、キカイダーとバロム1とXライダーのセタップのことしかイメージしてなかった)
 う~ん、ますます見たくなってきた! 2、3年後でもいいから実現して欲しい!!

 ストーリーとかは全然考えていないけれど、非対称であることからどうしても“ヒーローの異形性”が強調されるし、「薄闇の中で、変身ベルトの変身起動音(待機音)だけが聴こえてくる」というシーンが思い浮かんだりするので、ちょっとダークな感じの仮面ライダーになりそうですな。

変身すると弱くなる仮面ライダーが観たい!

変身すると弱くなる仮面ライダーが観たい!


 変身前後で、“絶対的な強さ”あるいは“行使される強さ”が変わるのは当然だ。変わらなかったら、それは変身ではなく単なるコスプレである。
 変身による強さの変化には、基本的に4パターンしかない。

(A)変身前:強い人 → 変身後:強いヒーロー
(B)変身前:弱い人 → 変身後:弱いヒーロー
(C)変身前:弱い人 → 変身後:強いヒーロー
(D)変身前:強い人 → 変身後:弱いヒーロー

 『電王』を例にとると

(A)変身前:モモタロス良太郎 → 変身後:電王ソードフォーム
(B)変身前:良太郎       → 変身後:電王プラットフォーム
(C)変身前:良太郎       → 変身後:電王ソードフォーム
(D)※該当無し

となる。現在放送中の『キバ』は、基本的には(C)のパターンである。
 昭和のライダーは改造人間という設定だったので、変身する前も強くて、変身すると更に強くなるという(A)パターンが基本だった。(『V3』は変身前にけっこう痛めつけられていたような記憶もあるのだが…)
 もっとも、昭和のライダーは改造される前でも格闘技の有段者という設定だったり、本当に格闘技経験のある役者がキャスティングされていたりして、「見るからに強そう」・「頼もしいお兄さん(おじさん)」というイメージがあった。

 その意味で、昭和のライダーは、「弱い人が変身すると強くなる」というヒーロー像ではなかった。「強い人が変身して更に強くなる」ヒーロー像だったのだ。
 これは今になって思えば、変則的というか特殊というか、ある意味王道から外れたヒーロー像だったのではあるまいか。

 平成のライダーは、前述した通り『電王』・『キバ』と2年連続で「見るからに弱そうな(実際にも弱い)お兄さん」・「優男(やさおとこ)」というキャラクターになっている。つまり、「弱い人が変身すると強くなる」というヒーロー像である。ある意味、これがヒーローの王道だという気がする。

 さて、実はここまでは前置きだ。
 そして、本題は短い。
 タイトルにも書いた通り、(D)のパターンである「強い人が変身すると弱くなる」というヒーローを見てみたい。これは、『電王』でも登場しなかったパターンである。

 「強い人が変身すると弱くなる」というのは、変身後、“絶対的な強さ”が弱くなるという意味ではない。それではヒーロー作品として成立しなくなる。飽く迄も、“相対的な強さ”において弱くなるという意味なのだ。
 例えば、戦闘員クラスを相手に闘う場合、ヒーローは強いので(あるいは変身に何らかの制約があるので)変身しないで立ち向かう。変身しなくてもヒーローは十分に強く、戦闘員が3人がかりであっても余裕で勝つ。
 しかし、怪人クラスが現れ、自分も変身すると状況が一変する。怪人と変身後のヒーローが1対1で戦うと、ヒーローが明かに不利。余程上手く作戦にハメないと、ヒーローに勝機はない。

 こんな風に、変身前後で相対的な強さが逆転してしまうヒーロー像も面白い。
 ヒーローのテーマは、変身後の能力をいかに向上させるか。1年を通して変身後のパワーアップ計画が継続される。毎回のように、変身後の強化案が試行錯誤される。そして、実際にパワーアップが果たされるまでの間は、あの手この手の頭脳的作戦で何とか勝利を掴み取るのだ(最初の戦いでは原則として敗戦・撤退し、作戦を練り直したり間に合わせの強化変身でリベンジに臨む)。

 名付けて、『仮面ライダーリベンジ』。
 変身前のヒーローは飽く迄も強くてカッコイイのに、変身後は初戦敗退の日々が続いて苦悩する。その姿は、どこかお間抜けで愛らしい(一種の男ツンデレ?)。 彼がヒーローらしく、最初からスカッと勝てる日は果たして来るのか?!

 『電王』における良太郎のキャラクターの逆像のような、こんな平成ライダーは如何かな?

炎神ソウルに関して「バンダイの商売のやり方は云々」とか文句言ってる人は、哀しいね

炎神ソウルに関して「バンダイの商売のやり方は云々」とか文句言ってる人は、哀しいね


 『ゴーオンジャー』の玩具展開を、「炎神ソウルで誘導する、あこぎな商法」だと批判する人もいるようだが、それは的外れというものだ。
 DXエンジンオーには炎神ソウルが1つ(スピードル用)しか付属していないが、それでも値段は結構ギリギリである。もし炎神ソウルを3つセットで入れようとしたら、価格の上昇が100円や200円で済むはずがない。仮に1000円または2000円値上がりしたら、DXエンジンオーの売れ行きはどうなる? ちょっと考えれば分かることだ。

 商品の性格上、DXエンジンオーに炎神ソウルを1つも入れないわけにはいかない(もしも買って帰って開封した時点で「炎神ソウルが1つも入っていない」ことに気付いたら怒るでしょ?)から、スピードル用の炎神ソウルだけが入っているのだ。これは、マンタンガンとDXハイウェイバスターセットに関しても基本的には同様である。
 別の表現をすれば、DXエンジンオーとマンタンガンとDXハイウェイバスターセットを買い揃えても、炎神ソウルがダブるということは一切ない。一度に全て買うのは無理としても、1つずつ買い揃えるということは余程貧乏でもない限り可能だろう。結果的には、無駄(炎神ソウルのダブり)のない買い物となる。

 個人的には、「ベアールV用の炎神ソウル」を定価1050円以下で単体売りして欲しいとは思う。しかし、正直言って「バスオン用の炎神ソウル」が定価1050円で単体売りされていても買わない。また、私はDXエンジンオーを購入済みだから、スピードル用を含めた「炎神ソウル3種セット」が定価3150円で売り出されていたとしても、やはり買わない。
 つまり、所詮この手のニーズは無視できるほど小さい(まともな商売にならないほど細かい)のだ。

 商品の主たる購入者であるチビッコが、「ベアールV用の炎神ソウルを欲しいがために、親にDXハイウェイバスターセットをねだる」という姿は想像しにくい。そういう買い方をするのは大人のファンであり、バンダイにとっては所詮対象外(計算外)の客なのだ。
 また、大人のファンであっても、本当に熱心なファンならチビッコ同様「単純に欲しいから」という理由でDXハイウェイバスターセットを買うだろう。あるいは、仮に「ベアールV用の炎神ソウルを欲しいがために、DXハイウェイバスターセットを買う」としても、そうした買い方をする自分に満足感(わび・さびの精神を含む)を覚えるだろう。
 本当に熱心なファンとは、そういうものだ。私自身もそうだけど、熱心なファンの心理って、大人もチビッコも基本的には同じだから。

 要するに、炎神ソウルに関して「バンダイの商魂が…」とか批判している人は、中途半端な大人なのだ。本当に無視して良いと心から思う。
 大体、ライダーカードでもそうだったが、集めることに一定の障害があるから燃え上がるし、時間をかけて楽しめるのではないか。
 自分が子供だった当時、ライダーカードのコンプリートセットが10000円で売り出されていたら、あんなに夢中になれたか?
 ライダーカードのラッキーカードが3000円で単品売りされていたら、あんなに夢中になれたか?
 遊びというのは、結果よりもむしろ過程を楽しむものなのだ。それを理解できない(忘れてしまっている)中途半端な大人は、本当に哀れである。

 あえて極論すれば、こうだ。
 例えば『剣』の場合、番組が始まってすぐに発売されたブレイラウザーの玩具に、52枚のラウズカードが全部揃って付属していたとしよう。それが本当に「楽しい」ことなのか?
 私だったら興醒めする。
 そりゃ、最初は喜ぶかも知れない。でも、それは長続きしない。1年かけて楽しめたはずの大部分が、ほんの数日で終わってしまうだろう。そして“集める楽しみ”に関しては、それを一瞬で奪われてしまった事実に気付くのだ。

 言うまでもないが、『ゴーオンジャー』の玩具収集は、博打のように金を際限なく注ぎ込むような性質のものではない。また、『響鬼』のDA(ディスクアニマル)の収集よりも苦労しないだろう。DAは一時期品薄になってヤキモキさせられたものだ。
 そして、『龍騎』や『剣』のカードの収集よりは簡単だろう…と言いたいところだが、こちらは収集していないので分からない。実際どうだったんだろうね?(『剣』の場合、私はカリスのベルトを購入し、付属のカードだけで十分楽しんじゃったけど。コンボも組めたし)

 とりあえず今は、シフトチェンジャーと主題歌CDの初回生産版を購入することにより、どんな炎神ソウルが手に入るのかワクワクしているところである。(もちろん、シフトチェンジャーと主題歌CD自体にもワクワクしている)
 あるいは、思いっきり“ハズレ”な炎神ソウルなのかも知れない。不安と期待が入り混じった気持ちとは、まさにこういう心理を指すのだろう。

 そうそう、ゴーオンジャーのベルト(炎神ソウルホルスターセット)も欲しいんだよなぁ。炎神ソウルを4つ帯装(収納)できるという仕様がまず良いし、オリジナル炎神ソウルが付属するというのも気になってたまらん。(何なんだ?! オリジナル炎神ソウルって!?)
 でも、ベルトだけあっても、炎神ソウルを取っ替え引っ替えするデバイスがないとなぁ…。それはやっぱり、マンタンガンということになるのだろうか。でも、マンタンガンに代わるデバイスが出る可能性も大だし、もうちょっと待とう。
 それと、ガンパードは今すぐにでもキャストとソウルの両方が欲しい。…あ、これはセットで発売されるんだったわ。

『炎神戦隊ゴーオンジャー』が期待に応えてくれたこと、そして…

『炎神戦隊ゴーオンジャー』が期待に応えてくれたこと、そして…


 『ゴーオンジャー』の何が良いかと言ったら、それは“炎神ソウル”というアイテムである。
 こういうアイテムを、私は以前、仮面ライダーの変身ベルトのギミックとして提案していた。(その記事は → こちら
 だから、もう嬉しくて仕方ない。カードやカプセルではなく、こういったモジュール的な物をセットしてイベントを起こす(ギミックを作動させる)という方式が、感覚的に好きなのだ。

 『ボウケンジャー』のアクセルラーを持っている(しかも2台)からゴーフォンを買うつもりはないのだが、ゴーフォンに付属している炎神ソウルが何なのか、気になるったらありゃしない。私にしては珍しくネットで情報収集をした(ネタばれ嫌いなので普段は一切やらない)けれども、分からなかった。現在花粉症対策で外出を極力避けているところなのだが、こうなったら玩具売り場に出向くしかあるまい。

 『ゴーオンジャー』の変身アイテムが、携帯電話タイプとそうでないものの2種類用意されていることも嬉しい。いかに携帯電話が子供に人気のあるアイテムだとは言え、そればっかりというのも寂しいものだ(前作のライダー『電王』にも変身アイテムとして登場している)。
 私はアクセルラーに思い入れがある(何しろ、生まれて初めて買った“ケータイ”だから!)ので、変身アイテムに選択肢があるのは助かる。当然ながら、今回は非携帯電話タイプの変身アイテムであるシフトチェンジャーを購入する。シフトチェンジャーは炎神ソウルをセットしなくても変身できるアイテムだが、玩具の方には炎神ソウルが付属するようだ。
 【3月12日 追記】 トラキチさんからコメントを頂きました。ゴーフォンに付属しているのは炎神ソウルではなく、「チェンジソウル」という変身のためのモジュールだそうです。このことから、シフトチェンジャーに付属するのも、炎神ソウルではなく「チェンジソウル」だと思われます。【追記終わり】

 主題歌CDの初回生産版に炎神ソウルが付属するのも嬉しい。
 ただ、これを狙って業者(または個人)が主題歌CDの初回生産版の買い占めを行なっている気配があるのは不愉快だ。 amazon が「1人3枚まで」という制約を設けているのは、そういう背景があるのだと思わざるを得ない。
 一般の『ゴーオンジャー』視聴者が、同じCD(同じ炎神ソウル)を4つ以上欲しがるとは考えにくいではないか。普通だったら、3つどころか1つしか買わないだろう。
(例え同じ年頃の幼い兄弟がいたとしても、固定装備である変身ベルトならいざ知らず、融通し合えるアイテムである炎神ソウルを人数分買い与える親がどれ程いるだろう? そもそも、3~6歳の子供を4人以上抱える家庭が、今時どれ程存在するだろう?)

 ここでハッキリ言っておく。
 CDに限らず、ヒーロー関連商品を転売(営利)目的で買っている人間はクズだ。
 一般のコンサートのチケット等に関しても同じことが言える。ファンが必要としている限定物を転売目的で購入し、買えなかったファンに高値で転売して儲けようとする奴は本当に卑怯者だ。どう言い訳しようが人間のクズだ。

…ふう、血圧が上がるわい。
 でも、正義の心を忘れちゃいけない。本当に、この手の非道を自分の力で止められるものなら止めたいよ。そういうシステムを空想したりはするんだけど、実際には難しい…

 ヒーロー番組の主題歌CDリリースによって、人間性悪説を裏付けるような事象を垣間見ることになるとは、皮肉なものだ。
 そう言えば、『響鬼』のプロデューサーが更迭されて作品の路線変更が行なわれたとき、劇場版のブログに“狂気のコメント”が連なっていた。あれもヒーロー番組における皮肉な現象だった。ああいう「沸き上がった狂気」の収斂した先に、転売屋のような「定着した悪意」があるのかも知れない。今の自分の欲求さえ満たされればそれで良いという、狂気の先に…

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を振り返って

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を振り返って


 『ゲキレンジャー』は、最初は100%伊藤かずえさん(私とほぼ同世代)目当てで観ていた。メカが「哺乳類主体の動物モチーフ」である戦隊は、昔からどうも好きになれないのだ(『ガオレンジャー』も、テトムさん目当てでたまに観るという感じだった)。

 しかし、伊藤かずえさん目当てで観続けているうちに、次第に作品自体もキッチリ楽しめるようになっていた。拳法系のアクションが気に入ったし、ドラマやストーリーも普通に面白い。
 特に最終話付近の、理央とメレが倒されるために拳断に臨むというドラマ、ジャン・ラン・レツが宿敵であった臨獣拳の奥義でボスキャラを封印するというストーリーは良く出来ていた。

 ただ、『ゲキレンジャー』は商業的には振るわなかった。これはやはり、最初に登場した3体のゲキビーストがゲキタイガー・ゲキチーター・ゲキジャガーであったことが最大の敗因だと思う。3体とも猫のシルエットを持った単なる動物キャラで、造形的にこれといったインパクトがない。しかも3体とも似通ったデザインで個性がない。
 これが最初からゲキライオン・ゲキガゼル・ゲキエレファントとかだったら、玩具の売れ行きもかなり上乗せ(例年並に)出来たのではないか。ゲキリントージャのデザインが相当カッコ良かっただけに、悔やまれる。

 ゲキヌンチャクが商品化されたにも関わらず、劇中でのフォローがほとんどなかったことも問題だった。近所のデパートの玩具売り場ではゲキヌンチャクが大量に売れ残っていたが、劇中の扱いがアレでは当然だろう。
 その一方では、ゲキチェンジャーのような斬新でプレイバリューの大きな変身アイテムの商品化にも成功している。『ゲキレンジャー』のマーチャンダイジングは、本当に出来不出来の差が激しかったという印象が残る。

 ヒーロー的にも、修行を積んで強くなるというスタイルは良かったのだが、過激気を習得したことによる強化変身(スーパーゲキ○○)の強さの位置付けが不明瞭だった。
 強さには、合理性や説得力が必要である。
 スーパーになれる3人のゲキレンジャーが最初からスーパーで戦わないことは不自然だし、最初からスーパーで戦えば、その強さが相対的に下がってしまう。
 強化変身は『クウガ』のライジングフォーム同様、最終話付近までは時間制限のある、とどめ専用の変身形態にするべきだったと思う。

 スーパーになってから、心技体による強さの描き分け、すなわちレッド=野生と耐久力、イエロー=根性とスピード、ブルー=理論とテクニックという描写が見られなくなったのも失敗だった。いくら強化変身したとしても、その強さが漠然としたものであれば、むしろ弱くなったようなものだ。ヒーローものにつきまとう「強さのインフレ」に対する工夫が足りなかったのは明白である。
 また、3人のゲキレンジャーと、後から加わった2人のゲキレンジャーの強さの違いがハッキリしないことも、個人的には気になった。例えば、スーパーになっていないゲキレッドとゲキウルフでは、どちらが強いのか?

 善悪共に強さの追求をテーマにし、悪の中では理央が最強(最強になる)というパターンが確立されていた。理央は常に何かを打ち負かして強くなるので、その強まり方は分かり易い。
 一方、ゲキレンジャーの中ではスーパーゲキレッドが最強であることは分かるのだが、その強さが心の成長によって得られる(開花する)強さであり、比較的分かり辛い強さだった。
 しかし、真の強さとは、自分の外側にいる強者を打ち倒すことで得られるものではなく、自分の内面にある弱さを克服して得られるものなのだ。
 この辺りが、番組の主たる視聴者である子供達に、ちゃんと伝わったのだろうか?
 この点においても、もうひと工夫欲しかった気がする。
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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。