2017-10

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『仮面ライダー響鬼』の最終的な総括 …「異色作」を越えて「失敗作」に成ることが出来た僥倖な作品だったのかも

        『仮面ライダー響鬼』の最終的な総括
「異色作」を越えて「失敗作」に成ることが出来た僥倖な作品だったのかも

 私はオッサンであるが、子供向け番組が全体的に好きだし、1作目の『仮面ライダー』直撃世代なので、仮面ライダーと冠されたヒーロー作品は、とりあえずチェックしたくなる。
 平成ライダーシリーズは『クウガ』からずっと観続けていたので、その流れで『響鬼』も第1話から観た。ヒーロー作品としては余り面白くなかったのだが、始めたばかりのブログに感想を連載していたこともあって、観続けた。

 【三十之巻の感想 】で、
「今回は、『響鬼』っぽくない印象で、むしろ『アギト』のようだった。これがいわゆる「番組の製作方針変更」とか、「スポンサーからのテコ入れ」だったら嫌だなぁ。」
と書いた。後で知ったが、この回から本当に製作体制が新しくなっていた。

 【三十一之巻の感想】を書いて、自分が何故、ヒーロー作品としては余り面白くなかった『響鬼』を観続けていたかのか、その理由が分かった。
 役者の演技が「高め安定」であることと、「魔化魍を退治する際のシーケンス」が好きあることが、最大の理由であった。
 新キャラ・桐矢京介の登場に抵抗を感じたのは、役者の演技力(台詞)の未熟さと、「明日夢、モッチー、あきらの友情物語」という高校生ドラマの進展が乱されることへの苛立ちからであった。
 この時点の私にとって、『響鬼』のテーマである(らしい)「ヒビキと明日夢の師弟物語」など、全く取るに足らない、どうでも良いことだったのだ。
 私にとって『響鬼』のドラマとは「明日夢、モッチー、あきらの友情物語」であり、ヒーロー作品としての魅力はヒーローそのものではなく、「ヒーローが登場するまでのシーケンス」という形式にあったのだ。(いずれも総体論であり、少数の例外はある)

 『響鬼』に関する違和感を明文化するため、ちょっと調べてみたら驚いた。
 バンダイの『お子さまの好きなキャラクターは何ですか?』の人気ランキング(男子総合)で、『響鬼』が平成ライダーとして初めてベスト10落ちしてしまっていた。それだけではない。
 『剣』の人気ランキングは過去のライダー作品よりも上であるのに、 『響鬼』は過去のライダー作品よりも低くランキングされてしまったのだ。現役のライダーが過去のライダー作品よりも人気が劣っているという事態は、おそらく前代未聞だろう。バンダイの担当者の顔が引きつったことは想像に難くない。

 29話でプロデューサーが交代した理由は明らかになっていないようだが、少なくとも健康上の理由等で自ら降板したとか、他の番組編成等が絡んだ人事異動でないのなら、仕事内容に問題があったということになる。
 30話以降の『響鬼』を観ると、予算やスケジュールを切り詰めて製作されていることが普通に伝わってくるので、やはり前プロデューサーは予算やスケジュールを「許容できないレベルで」超過したことによって降ろされたと考えるべきだろう。

 いずれにせよ、「前プロデューサーのやり方ではダメ」ということで呼ばれた新プロデューサーが、前プロデューサーの撒いた問題点を除去しなければならないのは当然である。一部の設定がリセットされ、後付けの設定が導入され、新キャラが登場した。
 さすがに暫くは違和感を引きずっていたが、そのうち私も新しい作風に馴染んできた。
 44話の時点で、29話までの『響鬼』と30話からの『響鬼』を採点比較してみたら 30話以降の方が明らかに高い評価が出たのには自分でもビックリした。

 そんな私でも、終盤のバタバタした展開には疑問を感じた。
 しかし、視聴率における『剣』の落ち込みと『響鬼』の踏ん張りを比較すると、『響鬼』終盤の選択は正しかった と結論せざるを得ない。
 『響鬼』を1話から完全にリセット(『響鬼』自身の完全新生!)することが出来るなら、こんな展開も有り得た かも知れないが、30話からのリセットでは、時間的な制限もあって、選択肢は少なかったということだろう。少なくとも、『龍騎』や『剣』と同じ局面になってしまった以上、見た目を違ったものに仕上げる必要があったことは理解できる。

 玩具が『剣』よりも売れておらず(平成シリーズ最悪の成績)、予算や納期の問題からプロデューサーを更迭しなければならないような状況にあったのなら、『響鬼』は29話で番組打ち切りにするべきだったと今でも思う。しかしその場合、『響鬼』は単なる「異色作」という印象だけを残し、私の記憶からは早々に消えていったような気がする。
 何しろ、25話(カッパの回)から28話までは、本当に内容が薄くて印象に残らない話(もっと端的に言うと、あってもなくてもどうでもいいような話)が続いていたのだ。今思えば「ぬるま湯に浸かったような」展開だった。
 30話以降、新しいプロデューサーが『響鬼』を手掛けたからこそ、それまで/そこからの『響鬼』の問題点が鮮明に浮き彫りにされ、作品を再評価する動きが起こったことは間違いない。あれがなかったら、『響鬼』は「気付いたら、何となく終わっていた」作品に過ぎなかったのかも知れない。
 プロデューサーが途中で変わったことによって、『響鬼』は「何となく物足りない異色作」から、「印象に残る失敗作」に成り上がった。そう私は思う。

 何度も書いてきたことだが、『仮面ライダー響鬼』は子供向け番組である。
 「5歳児がエロビデオを観て、その内容に関して文句を垂れる」ことは、例え法律がそれを許していたとしても、筋違いである。
 「中学生以上がスーパーヒーロータイムを観て、その内容(主に娯楽性)に関して文句を垂れる」ことも、同様に筋違いである。(親が自分の子供に対して監督義務を課せられている件に関しては割愛)
 思えば私も自分のブログ内であるとは言え、随分筋違いなことを書いてきた。私は「DX音撃棒セット」を始め様々な番組玩具を購入してはいるものの、作品から対象外とされている層に属する者であることに変わりはない。

 それでも、主力商品を買いもせずに、文句だけ言っていた人に比べれば、まだマシである。
 特撮番組のスポンサーになろうとしている企業の人間が読んだら、
「特撮番組には、こんな非常識な、クレーマーになりそうな、アブナイ視聴者がいるのか」
と思われる文章は書かなかったという自負もある。
 不必要ではあるが、有害ではない。今後も、この自分の在り方を守っていきたい。
 1年間『響鬼』を観続けて、そう強く思った。
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『仮面ライダー響鬼』 最終之巻

『仮面ライダー響鬼』 最終之巻

【 観る前に思ったこと 】

 30話から登場した「3人目の主人公」である、桐矢京介。
 イケメン・悪役・主人公のライバル…という絵に描いたようなテコ入れキャラであり、演じる中村さんの未熟さもあって登場当初は強い拒否反応が出たことを憶えている。もっとも、ずっと既存のキャラクターに馴染んできた視聴者が、悪役の新キャラにいきなり感情移入することは難しい。拒否反応が出て当然である。そもそもヒールは、お客さんを怒らせてナンボなのだ。

 もちろん、桐矢京介はただ視聴者を怒らせるだけのキャラではない。
29話までの、「大した進歩を見せない明日夢と、大した進展を見せない師弟関係」といった、ぬるま湯に浸かったような師弟話をリセットさせ、新しい師弟話をスタートさせた。桐矢京介は「始めてくれた君」だったのだ。
30話から47話までの『響鬼』は、「桐矢京介が鬼になろうとする話」であるとも言える。
29話までの『響鬼』は、何だったのだろう? あえて言うなら、「安達明日夢が鬼になろうとしない話」である。
『響鬼』という止まりそうな物語を回し続けた京介は、「3人目の主人公」と呼ぶに相応しいキャラクターだ。

その京介が前回、明日夢に向かって、こう叫んだ。
「裏切りやがって!」
 誰かに裏切られる為には、その人を信じていなければならない。京介は、明日夢を信じていたのだ。
 明日夢も、京介を信じていたのではないだろうか? 裏切り者呼ばわりされたことで、明日夢もまた、京介に裏切られた思いがしたのではないか?
 互いに胸倉を掴んで睨み合っていた二人だが、時間をおいた後に彼らのその胸中に残っていた思いは、怒りや憎しみではなく、悲しみだったのではないだろうか。

45話で、明日夢が京介につっかかっていって、取っ組み合いのケンカになった。私は当初これを「明日夢の進歩」と感じたが、それだけではないと今は思える。明日夢は、鍛えたことで自信がついたとか度胸がついたとか、そういうことだけで京介にケンカを仕掛けたのではない。明日夢は、京介を仲間だと思っているから、殴れたのだ。
きっと今でも、明日夢は赤の他人を殴れない。ヒビキの弟子同士、同門の仲間だからこそ、明日夢は京介を殴ることが出来たのだ。

京介と明日夢は、一貫してライバルあるいは凸凹コンビとして描かれており、二人の間の友情に関しては、ほとんど描かれてこなかった。しかし、45話でケンカの後に語り合ったような類の話を、修行の日々に繰り返していたことは想像に難くない。
一緒に修行を続けるうちに芽生えた「コイツなら俺の考えを分かってくれるんじゃないか」という漠然とした信頼関係と仲間意識。友情と呼ぶほどに一つに融合した感情ではなかったかも知れないが、二人ともある程度お互いを認め合っていたことは間違いない。
「裏切られた」という想いの裏側には、そういったものが積み重なっていた筈なのだ。

 前回で、塵と化して消えてしまった超童子と超姫。
彼らは当初、自我を持たない「子供」として登場した。彼らがずっと「子供」のままでいたのなら、少なくともあのような最期を迎えることはなかった。
 人間なら、子供であっても自我はある。生まれた頃の超童子と超姫は子供ですらなく、過去の童子と姫と同じ「道具」でしかなかった。
 超童子と超姫は、自我を持ったことで「道具」ではなく「人」になってしまったのだ。明日夢と同じように、自らの在り方に悩む「人」に。
 明日夢と彼らはどちらも「人」であったが、両者には「残り時間」の差があった。同じ「人」であっても、明日夢はまだ「少年」であり、超童子と超姫は既に「大人」だったのだ。
 若い明日夢には、時間がある。悩んでいられる時間の余裕がある。既に「大人」になってしまっていた超童子と超姫に、残されていた時間は僅かだった。

 我々「大人」にも、残されている時間は長くはない。塵と化す前に、答えを見つけたいものである。

 次回は最終回。京介は鬼になっている? 明日夢とのダブル変身は見られるのか?
 モッチー、囚われの身? 新型の姫にされてしまうのか?
 最終回で新型CG魔化魍を出せるような予算があるのなら、関東11鬼を一人でも多く並べて見せてくれ!

【最終之巻の感想 】

 「僕の中で何かが変わってきた」とは、「僕という人間が変わった」ということである。これは、どういう状態を指すのか。
 「口先だけの奴」という言い方はしても、「行動だけの奴」という言い方はしない。「発言」が変わっただけで、「行動」が変わらなければ、本当にその人間が変わったとは感じられないだろう。

 ここで思い出されるのはザンキのことである。
 ザンキは、ヒーロー側のキャラクターにしては珍しく、言動に矛盾がある人物だった。それがマイナスではなく、むしろリアリティを生むというプラス方向に働いていた。それは、我々の日常でも、言ってることとやってることが違うことはしばしば見られるからである。朝令暮改という言葉があるように、人間は世の中の情勢の変化によって、過去から見た場合には矛盾した言動を余儀なくされることもある。
 重要な点は、「言動」に矛盾があっても良いが、「行動」に矛盾があってはならないということだ。
 「発言」が、必ずしもその人の本心を伝えるものでないことを、私たちは経験的に知っている。しかし、「行動」は、その人の本心(隠されていた部分を含む)を顕すものである。

 ザンキの言動に矛盾があったにも関わらず、彼がずっとカッコイイ漢であり続けたのは、何故か。それは、ザンキの「言」と「動」の間に矛盾はあったが、「行動」そのものには矛盾がなかったからだ。これは、彼の取った行動が客観的に最善なものであったかどうかは、全く別の話である。
 人が感情移入するのは、強い動機に支えられた主観的な行動だ。ドラマというものは、結局のところ「過程に感情移入し、結果に納得できる」かどうかである。「動機と、それがもたらした結果のバランス」と言い換えても良い。

 暴走とも言えるザンキの行動と、奇跡といか言いようがないトドロキの復活、そしてザンキの消滅。
 これも暴走と言える超童子と姫の自我への目覚め、当然の帰結でしかない自滅、そして傀儡師夫婦が実は傀儡の一種だったというオチ。
 弦師弟のエピソードは、「過程に強く感情移入したため、強引な結果にも納得できる」ものだった。傀儡師絡みのエピソードは、「過程に軽くしか感情移入していなかったため、オチという結果にも軽く納得できた」というものだった。

 太鼓師弟のエピソードは、どうだろうか。
 鬼になろうという強い動機を持ち続け、正しい努力もそうでない努力も含めて一貫して行動してきたのは、明日夢ではなく京介である。30話から最終話という短い期間で、彼が鬼の4点セットのうち3つ(DAの使役、明確な鬼へ変身、顔だけ変身解除)まで成し遂げるという「結果」を得たのは、彼が常に「行動」するキャラクターだったからだ。
 京介の取った行動が、客観的に最善なものであったかどうかは別の話である。この辺は、ザンキのキャラクターと共通している。ドラマにおいて重要なのは、飽くまでも「動機と、それがもたらした結果のバランス」なのだ。

 鬼になろうという強い動機を最後まで持ち得なかった明日夢は、最終的に自らの意思で鬼にならないことを決めた。最終話でヒビキがそれを認めたのは、再確認に過ぎない。所謂、絵的な締めだ。
 重要なのは、京介が明日夢の「鬼にならない」選択を認めたことである。
 明日夢が子供を救おうとして窮地に陥り、ヒビキに助けを求めようとして、結果的には京介が助けに来た。
 あの時の京介は、ヒビキの分身に他ならない。
 あるいは、一度は目指した鬼の弟子という自分、明日夢自身の分身である。

 ヒビキの分身に認められ、自分自身の分身に認められ、明日夢は遂に自分の選択に確信を持つことが出来た。
 明日夢は「鬼になることから逃げた」のではなく、「医師になる道を選んだ」のだ。鬼の修行を積んでいた一時期こそ、「生き方を決められない状況から、鬼の弟子という場所に逃げ込んでいた」ということに気付いたのだ。
 人間が変わるとは「行動」が変わることであり、その変化が良い方向のものである場合、それは「成長」と見なされる。最終話で、医師を志している若者としての一貫した行動を見せ続けた明日夢からは、確かに成長の一端が感じられた。

 明日夢が鬼にならないことを決めたことで、ヒビキと明日夢の師弟物語は再スタートした。
 『響鬼』という作品は、29話で1回目のリセット、直後の30話で2回目のリセットが行われ、最終話で3回目のリセットが行われたわけだ。
 猛士と魔化魍の戦いが遥か昔から続いてきたものである以上、その決着が描かれなかったことはむしろ当然である。「一区切り付いた」という印象を与える終わらせ方は、良かったと思う。

【小学一年生の心で学び直したこと】

 自分が若者だった頃の志を、オッサンになっても失わないようにしよう。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 次回作『カブト』は、『響鬼』同様、女性キャラが充実しているみたいでオジサン的には来週からもウハウハできそうだ。しかし、主人公キャラ的には、先行している『リュウケンドー』と被っているような感じ。まぁ、両方とも観ますけど。
 『カブト』が『ストロンガー』のオマージュっぽいということは、平成ライダーシリーズもこれで一旦終わりということなのか?

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

New! 1/22 up【予定】 平成ライダーシリーズ考 ~『クウガ』から『響鬼』まで~>
New! 1/19 up 『仮面ライダー響鬼』の最終的な総括 …「異色作」を越えて「失敗作」に成ることが出来た僥倖な作品だったのかも
1/11 up 響鬼玩具の特売が既に始まっていた!
1/7 up 理想の『響鬼』のプロット(と言うより、メモ書き)
12/29 up 『響鬼』および仮面ライダーシリーズの終盤の視聴率に関して
12/22 up 29話までの『響鬼』と30話からの『響鬼』を採点比較する!
12/15 up ザンキは如何にして みどりを口説き落としたか?
12/14 up 「ザンキ&修行初期の戸田山」について想像する
12/14 up ザンキについて(ついでにサバキも)考える
12/11 up 『響鬼』とその周辺を1年間観続けた印象 ~特撮文化における「恥」と「理性」~
12/2 up 「完全新生」仕切り直し!『響鬼2』は、このスタイルで放映せよ!!
11/27 up 『響鬼』は何故“マッタリした『牙狼』”になれなかったのか?
11/27 up 『仮面ライダー響鬼』は失敗作である(駄作ではない)
11/18 up 『アマゾン』と『響鬼』
10/30 up 鬼の顔だけ変身解除リアル版 その2
10/30 up あきらも明日夢も京介も変身だぁ!
10/25 up あきらが鬼に変身する過程の想像図
10/23 up 朱鬼の「女の鬼」としてのデザインに不満あり!
10/19 up 最終回までに桐矢京介にやって欲しい10のこと
10/11 up 空想検討「『響鬼』の理想の最終章をファンドで映画化しよう!」
10/4 up 『響鬼』の製作体制変更に関してのまとめ
9/27 up 桐矢京介のモデルはブロガー(アンチ新体制派)だ!
9/17 up もしも『響鬼』が有料番組になったら、金を払ってでも見るか?
9/11 up こんな『響鬼』だったら玩具が売れた!??
9/8 up 『響鬼』の人気低迷を考察する
9/9 up 『響鬼』の商業的失敗の原因を解明する!
9/9 up 『響鬼』の製作体制変更に関する疑問
9/3 up 『仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』
8/20 up ザンキ・スペシャル “元”鬼の裏技「隠し鬼爪」
8/15 up 鬼の「顔だけ変身解除」リアル版
7/26 up ザンキさんレギュラー化計画
7/25 up 『ああザンキさん』
7/22 up 変身裸族
7/9 up 我が家のキアカシシ
7/5 up ディスクアニマルの使われ方について考える
6/19 up “鬼”ごっこ(『仮面ライダー響鬼』ごっこ)で遊ぼう!
6/12 up 『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3
6/4 up 劇場版『仮面ライダー響鬼』を、ネタばれ無しで考える
5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える

『仮面ライダー響鬼』 四十七之巻

『仮面ライダー響鬼』 四十七之巻

【 観る前に思ったこと 】

 歴代ライダーの中で、最も目立たない主人公である、ヒビキ。
 そして、やはり最も目立たない「もう一人の主人公」である、明日夢。
 目立たないというより、話題にならないといった方が、より正確だ。
 主人公不在でもドラマ進行に支障が生じない割合が、これほど高い作品も珍しい。
 
 今までの平成ライダー(主役ライダー)は、概ね「未熟な若者が、物語を通して成長していく」というパターンだった。これに対して、主役ライダーを「第1話の時点で、既に完成している人物」とし、その代わりに「もう一人の主人公である少年の成長を描く」という発想は、新趣向(あるいはヒーローものの原点回帰)として、なかなか良いものだったとは思う。
 しかし、成長するはずの明日夢が、いつまで経っても成長しない。厳密に言えば成長しているのだが、ドラマの常識からすると写真判定レベルでしか成長していかない。

 こうなると、「未完成な少年が成長する姿」と「(少年の手本または理想像としての)完成された男性の姿」の対比という、基本構造自体が破綻してしまう。
 対比というのは、足し算ではなく、掛け算なのだ。
 明日夢の成長がゼロである場合、ヒビキの完成度が如何に高くても、掛け算の値はゼロになる。
 「既に完成されたキャラ」というのは、何かを克服して成長していく姿に感情移入するというパターンが基本的には使えない。もちろん、「成長しない未熟者」にも、感情移入はしづらい。
 かくして、ヒビキと明日夢、二人の主人公が共倒れとなった。
 端的に言って、当初『響鬼』で狙っていた「ヒビキ・明日夢」の対比は、『巨人の星』における「星一徹・星飛雄馬」の対比と大差ない。所詮、「師弟もの」である。
 『巨人の星』において、星飛雄馬がほとんど成長しないキャラであったら、「完成された男性(あるいは完成象の先にある姿)」である星一徹のキャラが立つだろうか? 星一徹がそれなりに魅力を有し、ドラマを纏うことができたのは、星飛雄馬というキャラとセットになっていたからである。

 「ヒビキ・明日夢」の対比が失敗した原因として、ヒビキの出番そのものが、一時期減少したことも挙げられるだろう。
 それならそれで、「ヒビキの出番はゼロだが、ヒビキのことばかりを話題にしている」という回があっても良かったと思う。「明日夢の出番はゼロだが、明日夢のことばかりを話題にしている」という回も、同様である。当然、「ヒビキと明日夢の出番はゼロだが、ヒビキと明日夢の師弟関係のことばかりを話題にしている」という回も有りだろう。登場しないことで、かえってキャラを目立たせるのだ。
 細川さんの出演が変則的であることが予め分かっていたのなら、単純に「サブキャラの魅力で物語を繋ぐ」のではなく、「サブキャラの魅力を利用して、その場にいない主役を立てる」といった、変則的なドラマを編むという手もあったのではないか。

 これは余談だが、『快傑ズバット』のような、「極端に完璧なキャラ」としてのヒビキも、見てみたかった気がする。そういう『響鬼』なら、30話の桐矢京介のようなキャラもすんなり馴染んだことだろう。

 予告を見ると、久し振りにみどりが登場するみたい。太鼓祭り復活?

【四十七之巻の感想 】

 実戦と言いつつ、音撃鼓を装着しないでオオアリに向かっていく威吹鬼。魔化魍退治の実戦ではなく、飽くまでも「大地を清める」際に魔化魍を捌く実戦という意味か。(この時点でも、「大地を清める」際に、音撃鼓を使う可能性が低いことは想像できる)。
 見かねた轟鬼が助けに入り、音撃斬でオオアリを爆散させるが、その際、何故か威吹鬼も決めポーズ。轟鬼が音撃斬を行ったことに気付かないほどテンパッていたのか? それとも、轟鬼の音撃斬に合わせて一通りオオアリをドンドコしたから、とりあえずポーズを決めてみたのか?

 前回、出席日数の話が出た通り、キャンプ地での修行も行っていた明日夢と京介。そりゃ、修行の初期段階のうちは、街中で大量のDAを扱う練習とかは無理だもんなぁ。キャンプ生活自体にも慣れなきゃならんだろうし。
 既に二人ともDAを使役できるようになっている様子が分かる演出が、ナイスである。

 ヒビキの、変身前のアクションが炸裂! これは、細川さんの要望から来るものなのか?と思っていたら、変身前にバチを取り出してファイアーブレード発動! 以前、ザンキがサポーターを始めた頃、ザンキに変身しないで鬼爪を出して欲しいと書いたことがあった が、まさかヒビキがファイヤーブレードでそれをやるとは思わなかった。しかも、アームドセイバーの登場で完全に出番を失ったと思われていたアイテムだけに、二重の驚きである。この演出は、心憎い。巨大魔化魍をぶった切る威力があるのだから、天然の等身大魔化魍を爆散させても良いだろう。
「鬼になるということは、変身するということではなく、怖いと思う気持ちと戦うこと」というヒビキの台詞は、
「鬼というのは、一つの生き方、常に自分に克つという生き方のこと」というザンキの台詞と重なる部分があると思う。

 一人奮戦する轟鬼の上空に舞っていた魔化魍の群れ、数多過ぎ! ほとんど最後だからといって、CG(VFX)担当さん、大盤振る舞いし過ぎ! 結局アレは、傀儡師夫婦が退治したのか、共食いでも始めて自滅したのか…。
 いずれにせよ、あそこまで育っていて人里に降りないというのは不自然。前回、街中に魔化魍の群れが出現する描写があったが、そういう部分もそれなりにフォローしておいて欲しいところだ。

 清めの儀式の前日、3鬼がそれぞれの女性パートナーと二人きりで、しっぽりと語り合っているシーンが、なかなか良い。
 だが、ヒビキが、自分が師匠無しで鬼になった(ずっと弟子を取っていなかった理由はそこにある)ことを語ったのは、余計だったように感じた。あの台詞がなければ、より純粋にヒビキと明日夢の師弟関係のイメージが煮詰められていたと思う。

 当日、3鬼の出陣。トドロキが最後までライダーではなくドライバーなのが、逆にトドロキらしくて良い。緑色の雷神は、ザンキから譲り受けたものなのだから。特に気負った表情をするわけでもなく、一人無言で雷神を運転しているトドロキに、成長した男の姿を垣間見たような気がする。

 明日夢が弟子を完全に辞めたのか、明日夢と京介の腐れ縁が完全に決裂したのか、その辺が分からないまま最終回へ。
 大地を清める件は、響鬼がやってて失敗するわけがないと思えるので、関心は二人の弟子の件に行ってしまうのだった。

【小学一年生の心で学び直したこと】

 明日夢は、京介がいなかったら、パネルシアターの舞台に立つこともなかったのではないか。
 勘違いでも腐れ縁でも、ライバルの存在はありがたいものである。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 京介は鬼になっている? 明日夢とのダブル変身は見られるのか?
 モッチー、囚われの身?
 最終回で新型CG魔化魍を出せるような予算があるのなら、関東11鬼を一人でも多く並べて見せてくれ!

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10/30 up あきらも明日夢も京介も変身だぁ!
10/25 up あきらが鬼に変身する過程の想像図
10/23 up 朱鬼の「女の鬼」としてのデザインに不満あり!
10/19 up 最終回までに桐矢京介にやって欲しい10のこと
10/11 up 空想検討「『響鬼』の理想の最終章をファンドで映画化しよう!」
10/4 up 『響鬼』の製作体制変更に関してのまとめ
9/27 up 桐矢京介のモデルはブロガー(アンチ新体制派)だ!
9/17 up もしも『響鬼』が有料番組になったら、金を払ってでも見るか?
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9/9 up 『響鬼』の製作体制変更に関する疑問
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響鬼玩具の特売が既に始まっていた!

響鬼玩具の特売が既に始まっていた!

 1月7日(土)の時点では、近所のデパートの玩具売り場における響鬼玩具の値下げは、まだ第一段階といったところだった。それで、ちょっと油断したのがまずかった。
 今日、夕飯の食材を買いに行ったついでに玩具売り場をチェックしようとしたら、遠目にも、『響鬼』と『マジレン』が並んでいるコーナーに、何だか小さな張り紙が張ってあるのが分かった。
 「特売」の張り紙だった。
 『響鬼』と『マジレン』の玩具の特売が、いつの間にか(8日(日)だったのか?!)始まっていたのだ!

 狙っていたアームドディスクセットは、既に売り切れ。あ~、残念。
 それでも、通常のDAが1個300円で売られていたので、タカ、シシ、ワシ、カニを1個ずつ購入。これでも1200円(税込)なので、今までの1個分=1600円(税込)よりも安い。
 これで通常DAは、サル以外は揃った。ちなみにワシは3匹目、シシは2匹目。ヘビは今回買わなかった(残ってなかった)が、既に2匹買っている。
 う~ん、通常のサルはいいとして、アームドディスクセットは惜しかったなぁ(劇場版のディスクセットはしっかり売れ残っていた)。コガネオオカミも、あと1匹欲しかった。

 烈風は1000円になっていたが、今回は見送り。太鼓は、あえて値段を見なかった。何しろ、私は4800円くらいで購入しているのだ。アームドセイバーは、さすがにまだ2000円か2500円くらいだった(買う気がないので覚えていない)。
 420円のソフビ(小さめのやつ)が100円になっていたが、大きめのソフビは、それほど安くなっていなかった(こちらも買う気ナシ。威吹鬼の大きめのソフビは、ずっと前に定価で購入済)。

 思えば、この玩具売り場では、けっこう響鬼玩具を買ったなぁ。
 そんなことを思いながら、レジでお金を払った。
 4個重ねたDAの化粧箱が、小さめのピザを重ねたみたいに見えて、妙に可笑しかった。

『仮面ライダー響鬼』 四十六之巻

『仮面ライダー響鬼』 四十六之巻

【 観る前に思ったこと 】

 前回、明日夢が京介につっかかっていって、取っ組み合いのケンカになった。これは、何気に凄い進歩なのではないだろうか。
 29話以前の明日夢なら、例え正当な理由があり、かつ相手が自分より体力が劣っていることが分かっていようとも、自分からケンカを仕掛けるなんて有り得なかったと思う。それなのに、明日夢も京介も顔に痣が出来るという立派なケンカをやった。明日夢は京介を殴り、殴られ、それで止めずに互いにバテるまで続けたのだ(時間にしたら3分足らずだとは思うが。取っ組み合って殴り合うのは、息が上がってすぐバテます)。

 京介との弟子レースでは、完全に脇に回っている明日夢だが、何とか鬼になって欲しいところ。
 前回、子供と指切りしたことがリタイアの伏線に見えたが、自らケンカを仕掛けたことも伏線に取れないことはない。
 京介はイブキに弟子入りし直して鬼になり、あきらがサポーターに付く(京介は素直な心を取り戻して、あきらとラブラブになる)。
 明日夢はヒビキの元で鬼になり、ハイビートな音撃打を駆使する期待の新人となる。
 トドロキも、明日夢と京介という後輩が出来て、すっかり先輩らしくなる。
「トドロキさんは、弟子をとらないんですか?」
なーんて明日夢たちに言われて、まんざらでもない様子だったりする。
 モッチーは、サポーターにはならないものの猛士の一員となり、明日夢とラブラブ。「たちばな」からヒビキと共に出動する明日夢に対して切火を切ったりする。
 最終話の終わり5分は、こんな感じになって欲しいのだが…。
 明日夢と京介が同時に変身して、オトロシに立ち向かっていくシーンで「完」だったら最高! それが私の『響鬼』!

 轟鬼が二刀流なのはイイとして、なんで威吹鬼が赤い鬼石のバチ持って戦っているの? 響鬼  は烈風持ってるみたいだし? お互いに落っことして成り行きで交換しちゃってるようにも見えないが…
 とにかくイブキ~ッ、頑張れ~!

【四十六之巻の感想 】

 今回は、さすがに先が見えている時期に作られているだけあって、盛りだくさんで豪華な印象。1週間遅れで、おせち料理を食べたみたいな気分になった。
 自分の歳のせいか、おやっさんと明日夢母が同じ話に登場すると、それだけで和んでしまう。もちろん、下條アトムさんと水木薫さんの役者としての存在感がそうさせている部分も大きいと思う。

 トドロキは、鬼としても人としても完全に復活しており、斬鬼を具体的に回想するシーンも無し。
 これなら、アバンタイトルで前話を振り返らなかったのも納得がいく。今回からの3話は、オロチの話なのだ。視聴者も、その辺はスパッと頭を切り替えるべきだろう。
 轟鬼が戦っていたテングとヨブコは、両方とも天然もののようだ。鬼との共闘路線を打ち出している傀儡師夫婦が、この時期にアンチ音撃仕様のヨブコを放置しておく可能性は低い。
 拡声器が付いていないヨブコ(肩口のヘビは口を閉じていたが、多分これが本来の姿)など、復活した轟鬼の敵ではない。轟鬼は、斬鬼ばりの「串刺し音撃斬」で、2体まとめて退治してしまう。

 続いて登場した金色のバケガニは、映像的にはイマイチだったが、響鬼と威吹鬼が戦ったアミキリは良かった。キチン質の質感もあり、色も鮮やかで綺麗、動きにもそれなりに重量感があったので、退治される瞬間まで「何で飛んで戦わないんだ」ということが頭に浮かばなかったくらいである。
 ただ、ちょっと美味しそうに見えてしまったのは、観ている側である私の問題か。

 以前から、自転車を必死に漕いで「たちばな」に先回りするなど、実は人の見ていないところで努力するタイプの桐矢京介。自主トレの甲斐あって、体力が付いていた。
 ただし、寒い屋外での筋力トレーニングは、筋肉を傷めやすいので本当はするべきではない(経験者は語る…私は寒いところで筋トレしていて、僧帽筋を痛めました)。京介のやっていた懸垂は、フォーム的には三角筋を傷めやすいんじゃないかなぁ。

 登場人物が一斉に自問自答を促す/始めたような印象が強いが、明日夢とSP姫&童子が何気にシンクロしていたり、京介とイブキの対比が効いていたりして、面白かった。明日夢も、振り子が戻ってくるかのようにヘタレキャラを回復しつつあるので、存在感が出てきた。

 残りは2話。物語の終わらせ方は既にお膳立てされているので、割と安心して観ていられそうである。もちろん、最終話で、明日夢と京介のダブル変身を観られるかという不安はあるのだが。

 あと、余談ながら、CMにキーラ・ナイトリィが出演していたので大喜びしてしまった。番組関連玩具のCMがなくなった分、女性化粧品(髪用品)のCMが増えた? キーラ・ナイトリィを拝めたのは嬉しいが(ええ、DVDに焼きますとも!)男児向け番組なんだから、髭剃りのCMとかも入れて欲しいぞとオッサンである私は思った。

【小学一年生の心で学び直したこと】

 修行というものは、特殊な環境下で行われるものばかりではない。日々の日常生活も修行の一環として考えるべきである。

【 次回予告を観て思ったこと 】

 久し振りにみどりが登場するみたい。太鼓祭り復活?

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 『響鬼』に関して以下の記事を書きましたので、こちらも読んでいただけたら幸いです。

New! 1/7 up 理想の『響鬼』のプロット(と言うより、メモ書き)
New! 12/29 up 『響鬼』および仮面ライダーシリーズの終盤の視聴率に関して
12/22 up 29話までの『響鬼』と30話からの『響鬼』を採点比較する!
12/15 up ザンキは如何にして みどりを口説き落としたか?
12/14 up 「ザンキ&修行初期の戸田山」について想像する
12/14 up ザンキについて(ついでにサバキも)考える
12/11 up 『響鬼』とその周辺を1年間観続けた印象 ~特撮文化における「恥」と「理性」~
12/2 up 「完全新生」仕切り直し!『響鬼2』は、このスタイルで放映せよ!!
11/27 up 『響鬼』は何故“マッタリした『牙狼』”になれなかったのか?
11/27 up 『仮面ライダー響鬼』は失敗作である(駄作ではない)
11/18 up 『アマゾン』と『響鬼』
10/30 up 鬼の顔だけ変身解除リアル版 その2
10/30 up あきらも明日夢も京介も変身だぁ!
10/25 up あきらが鬼に変身する過程の想像図
10/23 up 朱鬼の「女の鬼」としてのデザインに不満あり!
10/19 up 最終回までに桐矢京介にやって欲しい10のこと
10/11 up 空想検討「『響鬼』の理想の最終章をファンドで映画化しよう!」
10/4 up 『響鬼』の製作体制変更に関してのまとめ
9/27 up 桐矢京介のモデルはブロガー(アンチ新体制派)だ!
9/17 up もしも『響鬼』が有料番組になったら、金を払ってでも見るか?
9/11 up こんな『響鬼』だったら玩具が売れた!??
9/8 up 『響鬼』の人気低迷を考察する
9/9 up 『響鬼』の商業的失敗の原因を解明する!
9/9 up 『響鬼』の製作体制変更に関する疑問
9/3 up 『仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』
8/20 up ザンキ・スペシャル “元”鬼の裏技「隠し鬼爪」
8/15 up 鬼の「顔だけ変身解除」リアル版
7/26 up ザンキさんレギュラー化計画
7/25 up 『ああザンキさん』
7/22 up 変身裸族
7/9 up 我が家のキアカシシ
7/5 up ディスクアニマルの使われ方について考える
6/19 up “鬼”ごっこ(『仮面ライダー響鬼』ごっこ)で遊ぼう!
6/12 up 『仮面ライダー響鬼』キャラクターお気に入りベスト3
6/4 up 劇場版『仮面ライダー響鬼』を、ネタばれ無しで考える
5/23 up 我が家のルリオオカミ
5/22 up 『響鬼』パロディ企画 筒の使い手“仮面ライダー奏鬼”を独占スクープ!
5/15 up 『仮面ライダー響鬼』その他ライダーの変身ポーズを裸で比較検証する
5/2 up 安達明日夢(ア・ア)は鬼になる!
4/18 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える その2
4/13 up 新しいディスクアニマルを、ネタばれ無しで考える
4/10 up 『仮面ライダー響鬼』3人目の鬼を、ネタばれ無しで考える
4/3 up 『仮面ライダー響鬼』ハリウッド映画化計画! を考える

理想の『響鬼』のプロット(と言うより、メモ書き)

理想の『響鬼』のプロット(と言うより、メモ書き)


 何を以って理想とするのかを決めるのは、意外に難しい。
 今回は、「9歳の頃の自分」にとっての、理想の『響鬼』のプロットのようなもの(と言うより、メモ書きの類)を書いてみることにした。ライダーなら『アマゾン』を、ゴジラなら『メカゴジラ』を観ていた当時の自分が楽しめるような『響鬼』。そういうコンセプトで…

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 高校受験を控えた少年・安達明日夢。彼は、旅行先の屋久島山中にて、奇怪な男女と遭遇する。その男女は明日夢の目の前で融合すると、1体の蜘蛛人間に変貌した。絶体絶命の明日夢を救ったのは、2本の角を生やした鬼のような戦士。その戦士は、バチとベルトのバックルを用いた特殊な技「音撃」で蜘蛛人間を倒した。戦いを終えた戦士の頭部が、人間のそれに変化する。
「…ヒビキ、さん?」
その人物は、明日夢がフェリーの中で出会った男性・ヒビキだった。
「少年には、さっきのバケモノ、見えてたんだ?」
「はい、もちろん見えてましたけど…?」
ヒビキは、困ったなという表情で頬を掻くのだった。

 東京に戻った明日夢は、偶然に導かれてヒビキと再会する。ヒビキは、大型のバイクに跨っていた。
「俺は4輪は苦手だけど、バイクは得意なの」
 ヒビキは明日夢に、「屋久島で遭遇した怪物は、魔化魍と呼ばれるもの」「魔化魍は人を襲って食べるので、自分のような戦士が退治している」のだと説明する。そして、魔化魍には等身大のものと巨大なものの2種類が存在し、そのどちらも普通の人には見えないのだとも。
「その魔化魍って、屋久島以外にもいるんですか?」
「ああ、日本中のあちこちにいるよ。ただ、普通の人には見えないから、知られていないだけだ」
「それをヒビキさんが一人で退治しているんですか?」
「まさか! 俺みたいな鬼は、日本中にいるんだ。首都圏だけでも、俺を含めて11人の鬼がいる」
ヒビキの携帯が鳴った。どこかに魔化魍が出現したらしい。
「少年、このメールの開き方、分かる?」
明日夢はヒビキの携帯の受け取り、メールを開いて返した。
「サンキュー、じゃあな、シュッ」
独特の仕草を決めると、ヒビキはバイクで颯爽と走り去っていった。
「○○山なら、ここから電車で…」
明日夢は、魔化魍出現予想位置が書かれたメールの内容を、しっかりと記憶していた。

 電車を乗り継ぎ、メールに書かれていた○○山に到着した明日夢。ヒビキから貰ったコンパスを片手に、地図を見ながら山道を歩く。道の脇の草むらがガザガザと揺れ、犬の鳴き声のような声が聞こえてきた。明日夢は声の主を探し、瑠璃色をした小さな犬型のロボットのようなものを発見する。すぐ近くの木の枝には、緑色の小さな猿型のロボットのようなものも。
「何だコレ?」
明日夢は、その小さなロボットのようなものを必死に追跡し、キャンプ地に辿り着いた。そこにはヒビキと、ヒビキのサポーターを務める女性・香須実がいた。
 そこで明日夢は、小さなロボットのようなものがディスクアニマル(DA)という一種の式神であること、DAは純然たる機械ではないことをヒビキから教えられる。
 香須実は、明日夢が魔化魍を見ることが出来ることに加え、DAの鳴き声や再生音を聴くことが出来ることに驚く。訓練されたサポーターである香須実でさえ、魔化魍を見ることは出来ても、式神であるDAの鳴き声や再生音を耳で直接聴き取ることは出来ないのだ。 

 後日、明日夢は、ヒビキや香須実が働いているという店「たちばな」を訪問する。
 「たちばな」は、和風の音楽喫茶という珍しい店で、ヒビキはそこで和太鼓を演奏していた。手にしているバチは、あの「音撃」を行なったときに使っていたものである。
 装いは和風だが、トランペット風の楽器を演奏している青年はイブキ。
 同じく、エレキギター風の楽器を演奏している青年は戸田山。本来はザンキが演奏者なのだが、怪我で入院中のため、弟子の戸田山が代理を務めているとのこと。
 この3人が、シフトで同じ組に入っている「太鼓・管・弦」の鬼たちなのだ。鬼の勤務が非番の日々は、3人ともこの店の演奏者兼店員として働いている。(ちなみに鬼は全て、戦いを終えた後は、その場を清める為の“清めの演奏”を行う)
 おやっさんは、明日夢に猛士関連情報の口止めするとともに、高校に入学次第、店でアルバイトとして働かないかと提案。明日夢はこれを了承する。

 無事高校に合格した明日夢。彼は、同じクラスの天美あきら(キャストは秋山奈々ではなく、『仮面ライダー THE FIRST』でスネークを演じた小林涼子)が、鞄の中にDA(機動前)を入れていることに気付いてしまう。クールで完璧主義者(秘密主義者)であるあきらは、明日夢にDAを見られたことでプライドを傷付けられる。
 「たちばな」で、あきらがイブキの弟子であることや、鬼の師弟制度などを教えてもらった明日夢は、ヒビキには弟子がいないのかと質問する。
「ヒビキさんは、弟子を取っていないんですよ」と日菜佳。
「何でですか?」
「それはチョット、ワケありで…」
 立花姉妹は、「どうしても知りたかったら、ヒビキさん本人に訊いて」と、明日夢の質問から逃げるのだった。
 明日夢が、ヒビキ本人から聞いたその答えは、衝撃的なものだった。
「俺は、最初に取った弟子を、戦いで死なせているんだ。それ以来、俺は弟子を取っていない」

 明日夢やあきらと同じクラスの持田ひとみ。彼女は、幼馴染である明日夢をずっと慕っていた。
「たちばな」で明日夢があきらと一緒にバイトをしていることを知った持田は、なし崩しにバイトのメンバーに加わる。明日夢とあきらの疑惑?が晴れた後、持田とあきらは互いに妙にウマが合うことに気付く。
 持田の存在によって、あきらの明日夢に対する必要以上の刺々しさも消えていく。3人は、ボケの持田、ツッコミのあきら、イジられ役の明日夢という漫才トリオのような関係になるのだった。

 ある日、明日夢はCDショップで万引きをしている学生を目撃し、思い切って店の人に知らせる。しかし、万引きグループの逆恨みに遭い、後で明日夢はボコボコにされてしまう。
「自分なりに勇気を振り絞って正しい行いをしたのに、暴力の前には成す術が無かった」
と、明日夢は落ち込む。
 顔に痣を作って「たちばな」でバイト中、明日夢は偶然、みどりの研究室に文字通り転がり込んでしまう。みどりはそんなハプニングを歓迎、研究室を案内する。最初は無邪気に喜んでいた明日夢だが、変身音叉を見ているうちに「暴力の前には成す術が無かった自分」を思い出す。みどりが目を離した隙に、明日夢は音叉を起動させて変身を試みる。当然ながら変身は失敗、明日夢は弾き飛ばされて失神。救急車で病院へ運ばれる破目に。

 病院で目を覚ました明日夢だが、全身筋肉痛で真っ直ぐに歩けない状態。2、3日入院することになる。病院の廊下で転びそうになった明日夢を支えてくれた男性は、その日に病院を退院するというザンキだった。
 翌日、ザンキは戸田山と一緒に、明日夢の病室を訪れる。
「ああ、君はあのときの…。そうか、君が明日夢くんだったのか」
ザンキは、ヒビキからお見舞いの品を預かっており、代理でお見舞いに来たのだった。
「ヒビキさんは…?」
「アイツは今、魔化魍と戦っている」
明日夢は戸田山に、ヒビキが弟子を戦いで死なせている件を引き合いにして、戦うことが怖くないのかと尋ねる。戸田山は
「そりゃ、怖いっすよ」と短く答えた後はその件に触れず、自分がザンキに弟子入りした経緯を話して聞かせるのだった。
 そして、復帰戦で再び膝を負傷してしまったザンキは、引退を決意。
 急遽デビュー戦を迎えた戸田山だったが、無事勝利を飾り、トドロキの鬼名を得る。
 明日夢は偶然、その戦いの場に居合わせていた。ザンキと共にトドロキのデビュー戦を見届けた明日夢は、ヒビキの弟子に成れるかどうかは別にして猛士入りし、自分を鍛えて少しでも人助けに役立とうと決意するのだった。

 正式に猛士のメンバーになった明日夢は、最初は使い走りのような雑用から始まって、徐々に深く猛士の活動に関わるようになっていく。身近にいる意外な人が猛士のメンバーだったり、近所の施設が猛士の集会所になっていたりと、謎の組織・猛士の秘密が少しずつだが明らかになっていく(警察やマスコミにも猛士のコネクションがあるetc)。
 そんなある日、魔化魍には自然に発生する「天然もの」と、人為的に造り出されているものの2種類があることを、明日夢は教えられる。
「魔化魍を人為的に造っている人たちって、一体何者なんですか?」
「猛神(タケガミ)と名乗る者たちだ」
「猛神って、猛士と何か関係が?」
「猛神というのは、150年前、猛士から分かれたグループなんだよ…」
 150年前、何らかの事件により、猛士は二つのグループに分裂し、一方は新たに猛神を名乗るようになったのだ。果たして、150年前、何があったのか? 人為的に魔化魍を造り続ける猛神の目的は何なのか?

 普通の人には見えないはずの魔化魍を見ることが出来たり、DAの音を聞くことが出来るという稀な素質を持っている明日夢は、猛士内部からも密かに期待されていた。明日夢は猛士内で訓練を受けたり、自主トレをしたり、ヒビキの鍛錬に同行することによって、その特殊能力をメキメキと伸ばしていく。
 学校でも猛士でも、相変わらずドジでヘタレなところはあるのだが、それでも明日夢が少しずつ逞しくなっていくことを、母親や持田は気付いていた。
 そして、DAを一応扱えるようになった明日夢は、みどりから研究開発の助手を任命され、専用の音叉(音貫・おんかん)と専用の試作DA(カラス型、エリマキトカゲ型、モグラ型)、装備帯といった「鬼道具一式」を与えられるのだった。

 山中で、試作DAのテストを行なっていた明日夢は、突然の雷雨によって、DAを見失ってしまう。雷雨の中を探し回る明日夢は、DAを手にしている20代半ばの背の高い美女と出くわす。
「…最近の若い者は、こんな式神ひとつ、満足に扱えないのか?」
「あの…猛士のかたですか?」
「猛士なんぞ、とっくの昔にこちらから辞めてやったわ」
ポツリ、と雨粒が美女の頬を伝う。このとき、明日夢は美女が雷雨の中、傘もさしていないのに殆ど濡れていないことに気付いて驚く。
「やれやれ、まだ数が足りぬか」
美女は、雨に濡れた野花を一輪摘むと、それをコウモリ型の黒い式神に変化させた。美女の頭上には、コウモリ型の黒い式神の群れが群れを成して舞っており、彼女を雨から守っているのだ。
「驚いたのか? 昔の鬼は、誰でもこの程度のことは出来たのだがな」
「あなたは、鬼…なんですか?」
「私はシュキ。私ほどの鬼はいないぞ」
シュキ(キャストは片岡礼子ではなく、元モー娘。のリーダーの飯田圭織)と名乗ったその女性は、明日夢が一瞬注意を逸らした間に、幻のように消えてしまった。
 猛士を離脱していながら「私ほどの鬼はいない」と言う、美しき鬼・シュキ。果たして彼女は、敵か、味方か?

 明日夢が順調に才能を開花させていく一方で、あきらはスランプに陥っていた。
 人より速いペースで鬼の基本となる「変身体」には成ったものの、音撃が可能となる「音撃体」に入ってからの進歩が遅いのだ。明日夢が専用の音叉・音貫と、試作とはいえ新型のDAを与えられてことに対して、強い不快感を露にする。
 あきらは、明日夢個人には、友達として好意的な感情を抱いていることを自覚していた。しかし自分でも気付かないうちに、猛士のメンバーとしての明日夢をライバル視していたのだった。
「安達君には、絶対負けたくない。負けるわけにはいかない」

 山の中で自主トレをしていた明日夢の元に、放っておいたDAが戻って来る。DAは偶然、童子と姫を発見していた。普通の人間には、童子と姫の姿は見えない。山菜取りに来ていた人たちに危険が迫っている。明日夢は、童子と姫を追って「神隠し」の現場を押さえるが、力及ばず人々を救うことは出来なかった。
 自分の無力さを呪い、あてどもなく街を彷徨う明日夢。そんな明日夢は、いつぞやの万引きグループと遭遇し、再び暴力に晒される。鍛え続けていた明日夢は苦戦するものの、遂に万引きグループを返り討ちにする。しかし、明日夢に勝利の喜びなど無かった。
「何をやっているんだ、僕は…」
 翌朝、顔を痣だらけにした明日夢は、ヒビキの元を訪れた。
「ヒビキさん、僕を弟子にして下さい」
「何のために、弟子になるんだ? ケンカに勝つためか?」
「いいえ、自分に克つためです。自分に克って、人助けが出来るようになるためです」
ヒビキは、彼の覚悟を受け入れた。
「よぉし、明日夢、それじゃあ早速鍛えに行くか」

 ヒビキの弟子となった明日夢は、猛士が「魔化魍全滅」を目的にしていないことを知らされ、驚く。猛士は、天然の魔化魍に関しては増えすぎないように数を調整する、いわゆる“間引き”を行なっているだけで、数が減りすぎた場合には逆に保護することすらあると言う。
 魔化魍も、自然のバランスを保つ上で必要な存在。猛士はそういう魔化魍を秘密裏に管理する全国組織だったのだ。
 明日夢は、猛士と敵対する猛神の目的についても知らされる。
「猛神は、猛士とは逆に、魔化魍を使って人間を管理しようと考えているんだ。自分達でコントロールできるような魔化魍を造りだし、増えすぎた人間の数を、彼らの理想の状態に調整する。それが彼らなりの“人類の保護”ということらしいんだ」

 同じ時期、あきらも、猛士が「魔化魍全滅」を目的にしていないことを知らされ、強いショックを受ける。あきらは両親を魔化魍(ノツゴ)に殺されたことを恨んでおり、「魔化魍全滅」を生涯の目標に掲げていたのだ。
 「スランプに陥っているのは、憎しみで強くなろうとしているからだ」とイブキから諭されても、あきらは納得できない。
 そんなあきらは、シュキと出会ってしまう…。
「私は最強の鬼だ。何故なら、誰よりも強く魔化魍を憎んでいるからな」
「最強の鬼って…ヒビキさんより、強いんですか?」
「ヒビキ? ああ、その若造なら、以前軽く相手をしてやったこともあったな」

 天然の魔化魍の発生数は増加の一途を辿り、猛神が繰り出す魔化魍もより強力になっていく。
 そんな中、ヒビキは強化形態である「紅」への二段変身を完成させる。しかし、「紅」は鬼としての生命を激しく消耗させる、危険な形態であった。
 そして、今年が「オロチの年」である可能性が高いことが、関東支部の集会で報告される。
 更に、オロチに対抗する「鬼柱」として、ヒビキの名前が挙がる。
 オロチとは何か? そして鬼柱とは?
 一方、みどりと小暮を中心とする開発チームは、「ヒビキを鬼柱から生還させるため」、アームドディスクとアームドセイバーの実用化に向けて作業を急いでいた。そして、その現場にはテスト要員として働くザンキの姿があった。

 イブキとあきらの確執は深まるばかり。イブキはあきらを、ヒビキと明日夢のところに一時的に預けることにする。明日夢をライバル視しているあきらは、何かにつけて自分の優位性を誇示しようとする。
 ヒビキと明日夢の元に来ても、あきらは「魔化魍は全滅させるべき」という主張を変えない。
「自分の中の憎しみを殺さないと、鬼にはなれない」と諭すヒビキに対して、あきらはシュキを引き合いに出して真っ向から反発する。
「あきら、お前、シュキのことを知っているのか? シュキは、おやっさんを殺そうとして、鬼を辞めさせられた人なんだぞ」

 「たちばな」にて、シュキに関する緊急ミーティング。
 シュキは呪術によって当時の肉体の若さを保っているだけで、実はおやっさんこと勢地郎と同世代・同期の鬼。勢地郎もまた、鬼(太鼓の使い手)であったのだ。シュキは勢地郎と共闘中、勢地郎もろともノツゴを倒そうとしたが失敗。結局ノツゴを取り逃がし、勢地郎はシュキの攻撃によって瀕死の重傷を負う。一命は取り留めたものの、この怪我によって勢地郎は鬼を引退することを余儀なくされたのだった。

 密かにシュキと接触を持ったあきらは、勢地郎の件を問い質す。しかし、シュキは「戦いに犠牲は付きものだ」と意に介していない様子。
「そんなことより、オロチの件はどうなっている? あのヒビキとかいう若造が鬼柱になるのか?」
さらにシュキは、猛神の真の目的を語りだす。
「猛神が、魔化魍を使って人間を管理しようとしているなんて、猛士が流している嘘の情報だぞ。猛神は、150年前のオロチで肉親を亡くした者たちの集団なんだ。連中は、自分達の力で、次のオロチを止めようとしている。
 猛神の究極の目的は、“魔化魍全滅”だ。魔化魍を全滅させるために、魔化魍を研究し、造り出しているというワケさ。私に言わせれば、まどろっこしいだけなんだけどね」
 「猛士も猛神も関係ない。ただひたすら、自分の力で、親の敵であるノツゴを討つ」と言い放つシュキ。彼女同様、両親をノツゴに殺されているあきらは共感し、遂にシュキに弟子入りしてしまう。

 「オロチ」の影響で、ノツゴが10年ぶりに活動を再開した。
 シュキはトドロキから音錠を奪い、鬼としての活動を再開する。
あきらは、シュキの元で鬼となり、蘭鬼(アララキ)を名乗ってシュキと行動を共にする。
 ノツゴに遭遇する前に、腕慣らしとばかりにヒビキたちの戦いに割って入ったり、猛神からの誘いを断って魔化魍を差し向けられたり、シュキとあきらの行くところ、波乱万丈である。
 そんなシュキに対し、猛士は「鬼祓い(組織を守るための粛清)」を決定。
 ザンキは、非公式にシュキの説得にあたる。ザンキはかつて、猛士では禁じられていた呪術を学びたいが故に、破門者であるシュキの元へ秘密裏に弟子入りしていた時期があるのだ。
 明日夢はあきらを探し出し、必死に説得する。だが、念願の鬼の力・復讐のための力を手に入れたあきらには、明日夢の言葉は届かない。しかも、その様子を見た持田は、明日夢とあきらの関係を誤解してしまう…。

 ノツゴが出現、響鬼・威吹鬼・轟鬼の3鬼(サポーターはザンキ)が立ち向かうが、3人がかりでもノツゴに圧倒されてしまう。大ダメージを被り、威吹鬼・轟鬼が戦線を離脱する。響鬼は、無理を押して紅に変わり、ノツゴにダメージを与えるが、反撃を受けて紅が解除。その隙に、ノツゴは移動を始める。
 乱入のタイミングを計っていたシュキとあきらは、ここぞとばかりに追撃を開始する。ノツゴの移動先には民間人がいた。シュキは民間人を捨て置いてノツゴと戦い、優位に立つ。しかし、あと一歩のところで逆襲を受け、倒れ込む朱鬼。止めをあきら(蘭鬼)に託す。
 だがそのとき、逃げ遅れた親子が、ノツゴに捕らえられる。
「今しかない! 犠牲を恐れるな、撃て!」
ノツゴが親子を食わんと口を開けている今、鬼石を撃ち込む絶好のチャンスである。しかし、それでは捕らわれた親子を巻き添えにすることになる。
 あきらは撃てなかった。身を呈して親子を救い出そうとするが失敗、一緒にノツゴの餌食になりそうになる。
「愚か者め…」
立ち上がった朱鬼は、捕らわれた親子とあきら諸共、必殺の一撃をノツゴに撃ち込もうとする。
「やめろーッ」
雄叫びと共に現れたザンキが変身すると同時に、新型DA・コガネオオカミが変形、斬鬼の膝に強化プロテクターを形成する。ザンキは朱鬼に体当たりをかまして弾き飛ばすと、そのままの勢いで捕らわれた親子とあきらを救出した。
 朱鬼もすぐに体勢を立て直して音撃を開始したが、一瞬遅く、ノツゴの急所を撃ち抜くことはできない。今度は朱鬼自身がノツゴに捕らわれてしまうが、彼女にとっては最後の手段として覚悟していたことだった。朱鬼は自らの身体を犠牲にして、必殺の音撃をノツゴの体内に撃ちこんだ。
 ザンキの膝の強化プロテクターが強制解除される寸前、ザンキの音撃斬がノツゴに止めを刺した。
 プロテクターを失って崩れ落ちるザンキの体を、響鬼が支える。
「すみません、ザンキさん」
「俺のことはいい、民間人と、あきらを…シュキは、俺が」
 親子の元へ向かう響鬼。あきらの姿は既になかった。
 復讐を果たし、大地に横たわる朱鬼の身体を、ザンキが野花で覆っていく。最後の一輪によって全身が覆い尽くされたとき、朱鬼の命は消えた。
 朱鬼が逝ったこと悟ったおやっさんこと勢地郎は、空に向かって30年振りに鬼時代の決め仕草を決め、同期の死を見送るのだった。

 「オロチ」が、日一日と迫っていた。
 「膝だけアームド斬鬼」の実戦での成功を受けて、全身版アームド斬鬼のテストが急ピッチで進められていた。全身版アームド斬鬼は、アームド響鬼の試作品という位置付けである。できることなら、他の鬼のアームド化も進めたいところだが、今はその余裕がない。もっとも、アームド化構想は本来「ヒビキを鬼柱から生還させるため」のものなのだ。

 「オロチ」とは、150年に一度誕生する究極の魔化魍であるオロチと、それに伴ってあらゆる種類の魔化魍が大量発生する現象の総称である。
 「オロチ」は、長い年月の間に大自然に溜まった歪を一気に解消するために、地球という巨大生命体が定期的に発生させている自浄現象である。大地の底に溜まった歪を解消させるため、究極の魔化魍であるオロチが大地を裂き、河川を捻じ曲げる。表面的には破壊であるが、内部的には再生である。
 あらゆる種類の魔化魍が大量発生するのは、オロチを適切な時期に終わらせるためである。大自然の歪が最も解消された瞬間、大量発生した魔化魍は、一斉にオロチに喰らいつく。さすがのオロチも最期には力尽きて土に返るが、それまでに、無数にいた魔化魍もそのほとんどがオロチによって倒されてしまう。
 「オロチ」が終わったとき、魔化魍は例年のレベル以下にまで数を減らしている。
 これで、大自然は健全な姿にリセットされるのだ。
 もちろん、これは大災厄でもあり、大勢の人間が「オロチ」に巻き込まれて死ぬことになる。

 これを防ぐには、鬼柱を立てるしかない。
 最も強い鬼を、鬼柱の術で究極の鬼(魔化鬼)に変え、大量発生した魔化魍を統べる能力を引き出させる。鬼柱となった者は、究極の鬼であると同時に、オロチと並ぶもう一つの究極の魔化魍でもあるのだ。だから、無数の魔化魍を統べることが出来る。
 この鬼柱が、無数の魔化魍を統べて、誕生したばかりのオロチを攻める。オロチが大地を裂く前に、退治してしまうのだ。そうすることで、大災厄としての「オロチ」を防ぐというわけだ。

 鬼柱になるということは、鬼が魔化魍になるということだ。魔化魍になった鬼は、もう人には戻れない。身だけではなく、いつしか心も魔化魍になり、遂には人を喰らい始める。
 そうなる前に、残っている鬼が全力を挙げて、鬼柱を退治する。
 「鬼祓い」とは、本来この「鬼柱を退治する」ことを指す言葉なのだ。

 そして今年の「オロチ」に対して立てられる鬼柱は、ヒビキ。
 みどりと小暮を中心とする開発チームは、紅の状態でアームド化した響鬼なら、「アームド解除」と「紅解除」の2段階の解除により、自ら「鬼柱の術を落とす=心身から魔化魍を祓う」ことが可能だと考えていた。いやむしろ、その可能性に賭けたと言った方が良いかも知れない。

 150年前のオロチの際に起こった惨劇とは何か?
 それは、鬼柱の働きによって「オロチ」はほぼ無力化できたものの、その後に凶暴な魔化魍と化した鬼柱の猛威の前に、大きな犠牲を払うことになったという惨劇だ。猛士に残っていた鬼の9割と、鬼以外の猛士の約半数、そして多くの民の命が失われたのである。
 これでは、せっかくオロチを防いでも、別のオロチが発生したようなものである。
 この惨劇の後で、猛士は二つに割れた。
 一つは、基本的には今まで通り魔化魍と共存しつつ、150年後のオロチに備えようとする者たち。
 もう一つは、「魔化魍全滅」を究極の目的に掲げ、「オロチ」そのものをこの世からなくそうとする者たち。
 後者は猛神と名前を変え、旧体制である猛士と敵対するようになった。

 あれから150年の歳月が過ぎ、再び「オロチ」の年がやってきた。
 猛神が企む「逆オロチ」は成功するのか?
 猛士は、ヒビキを鬼柱に立てるのか?
 それまでに、アームド響鬼、そして究極の音撃武器・アームドセイバーは間に合うのか?
 鬼柱になったヒビキは、人として生還できるのか?
 
 そして…
 猛神に連れ去られた、あきらの運命は?
 明日夢は、あきらを救えるのか? 憎しみの力に頼ることなく、明日夢は鬼に変身出来るのか?

 ヒビキを救うため、威吹鬼は「威吹鬼 紺碧(いぶき こんぺき)」への強化変身を果たし、
 轟鬼も「轟鬼 白銀(とどろき しろがね)」への強化変身を果たす。
 威吹鬼紺碧、轟鬼白銀とも、音撃武器が発する清めの音を手首・足首の音撃器官にチャージすることにより、拳脚から音撃を伴った打撃を繰り出すことが出来る。
 全身版アームド斬鬼は、鬼爪に烈斬の清めの音を共鳴させることによって、「音撃鬼爪」を繰り出すことが出来る。
 対オロチ仕様となった鬼たちの活躍によって、『響鬼』のクライマックスは大いに盛り上がるのであった!
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震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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